カトリック情報 Catholics in Japan

スマホからアクセスの方は、画面やや下までスクロールし、「カテゴリ」からコンテンツを読んで下さい。目次として機能します。

他界からの手紙:初聖体の思い出

2018-02-06 02:05:47 | 天国・地獄
ミカエル・モスカ神父訳『わたしは亡びた』、5

 でも、神は、わたしたちにあわれみ深い方であると言わなければなりません。嘘をつきたいと思ってもできないばかりか、言いたくもないのに、こうして多くのことを言わせられているのです。侮辱の言葉は、喉もとで押し殺されてしまうのです。わたしたちに対する神のあわれみは、悪意をもって果そうとしたことを実現させなかったことです。そうでないなら、わたしたちの罪と罰はもっと重かったに違いありません。神は、今在るわたしたちの状態以上に近づくのを許されないことで、地獄の霊魂にあわれみを示されているのです。あなたが火に近づけば近づくほど居たたまれなくなるように、わたしたちも、神に近づけば近づくだけ、苦しみに耐えられなくなるのです。

 わたしが、あなたに、初聖体の日に父から、「アンネッタは、きれいな服のことを喜んでいればいいんだよ。初聖体といっても、しきたりでするだけなんだからね」と言われた思い出を話したとき、あなたはただただ驚いていました。

 あなたがあまり驚くので、わたしも恥かしくなりました。でも今は、冷ややかな笑いを浮かべているに過ぎません。何か言いわけができるとしたら、12才で初聖体をしたと言うだけでしょう。その時には、もう世間のことに心を奪われていて、初聖体に心の気負いはありませんでした。

 今は、7才になるともう初聖体をうけます。わたしはこのことに腹を立てています。世の親たちに、7才では早すぎると思わせて初聖体をおくらせ、その隙に子供たちに罪を犯すチャンスをたくさん与えています。そうすれば、洗礼のときに受けるという信、望、愛の心がそれほど強くなっていない子供たちに、白いパンは、それほど良い結果をもたらさないでしょう。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。