カトリック情報 Catholics in Japan

スマホからアクセスの方は、画面やや下までスクロールし、「カテゴリ」からコンテンツを読んで下さい。目次として機能します。

主日の義務

2023-12-16 07:53:02 | 天国・地獄
マキシム・プイサン神父「地獄(第二の死と云われる永遠の滅び)」『煉獄と地獄』岸和田天主会教会、1925年

44.主日の義務

ある人が、聖ビンセンシオ・ア・パウロに問うた。

「師よ今この死際にありながら少しの恐怖の様子が見えません。どのような理由ですか?」

「おお、それは我れ十七年前より、毎日就床前に死の準備をして居た。そのためである」
と聖人は答えられたがそれは真実である。

1、主日、祝日の務めを確守事(まもること)
 相当の理由なくして主日、祝日の重い義務を守らざる信者は大罪を犯すのである。

 信者のうちにはこの重い義務を軽視して、一向に大事にせぬ者があるがこの掟には労働的仕事をなす可からざるという禁令と、ミサ聖祭に与かる可しと云うとの二種がある。
 労働的仕事とは身体力にかかわるすべての業務を休止まねばならぬ。しかし例外がある。信心的労働、例えば御聖堂の掃除、香台の装飾、聖きミサの準備などは例外である。

2、慈善的労働、例えば貧困者を救助くるための労働、病者を看護することなど、このような場合には働くことの方が、天主の御旨に適うに相違ない。

 救済的及び、危急的労働、公私の別なくすべて許されている。宗教あるいは国家のため戦う事、火災の時火を消すこと、洪水のため、提防を築くこと。水夫などは日曜日に働く事ができる。

 習慣の上より、主日、祝日に食事の料理、身体の清潔家の掃除、家畜の世話などは許されておるが、以上、挙げた場合を除いて二時間連続けて、あるいは切々にても同時間、労働くことは大罪である。

 労働免除、許しを得て日曜日に働くために、理由の充分明白でない時は、霊父にその許しを願わねばならぬ。教皇は、全教会の信者に、司教は教区内の一般の信者に許しを発する事ができるが、一教会の霊父は一般的に労働の許しを信者に与うる事はできぬ。個別に信者に、又現在の必要の場合のみ許しを与うる事ができる。

 日本に於て、教皇の許可をもって貧困の信者、例えば業務をせざれば、生活のできぬ者は、霊父の許しを得て、主日祝日のミサ聖祭に参拝した後、業務をする事ができる。しかし我が主御復活祭、聖霊降臨、聖母の被昇天、我主御誕生の、四大祝日には労働の許可はない。

 主日、祝日に労働の許可を受くる方法は地方によりて異って居るから、その地方の習慣に従うのがよい。しかし霊父の許可を得ねばならぬということを忘却てはならぬ。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。