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(書評)サピエンス全史 上巻 文明の構造と人類の幸福

2020-11-09 11:44:37 | 書評
Amazonのaudibleで朗読を聞きました。著者はイスラエルの歴史学部の教授なんですね。少しナンセンスな表現もありましたが(人が小麦を家畜化したのではなく、小麦が人を家畜化したのである。小麦の為に人は・・・みたいなw)、参考になるところも多かったです。そこそこ、楽しめました。特筆すべき点は、書記の発明と発達は、DNAの代わりになった、ということ。生物が進化して新しい機能を獲得するには、非常に長い時間を必要としますが、書記によって経験、知恵、工夫が伝達できたため、書記は人類という種の進化においてDNAと同じ役割を果たした、それもDNAより遥かに高速にと。あとは、貨幣の登場が人類の合同や共通理解に役立った、ということ。憎しみ合う者も違う信仰や民族の者も、貨幣という仲介があれば協働できるから、だと。他にも、興味深い箇所は多くありましたが。人権や会社、法律など、実際には存在しないけれども、存在している前提で動く仮想現実を設けることによって、人類は大いに進歩した、というのもありましたが、これは彼以外の方も多く言っていることですよね

ユヴァル・ノア・ハラリ『サピエンス全史 上巻 文明の構造と人類の幸福』 


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