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台無しにされた開会式 東京五輪

2021-07-24 08:22:08 | 時事
 今回の東京オリンピックの開会式は、あまりにひどかったですね。演出のテーマがなんだかよくわからず、各演出が互いに無関係で、バラバラでした。ストーリー性もなく、各国の歴代の五輪と比べると、何が言いたいのか、よくわからない演出でした。

 それで、少し調べてみると、どうやら、何年もかけて準備をした立派な原案があったようで(トップ画像参照)、去年までは、野村萬斎やMIKIKO、椎名林檎らを筆頭に、錚々たる顔ぶれのクリエーターが、日本の新しい文化であるアニメとゲームを中心に統一感を持って演出を纏めていたようです。今回、入場行進曲がゲームミュージックになっているのは、その名残のようでした。

 その案によると、AKIRAに扮した俳優がバイクに乗ってスタジアムを一周し、スーパーマリオに扮した三浦大和が各種目を紹介していくという、プレゼンを見たIOCを感嘆させるほどの素晴らしい出来栄えだったようです。

 ところが、昨年5月に電通が企画総責任者のMIKIKOをなぜか佐々木宏(先日問題発言で解任)に交代させてしまい、11月には企画担当から解任、12月には野村らのチームも解散させ、時間のない中、白紙に戻して作り直したのが、今回の演出のようでした。人事は大混乱で企画は二転三転したようでした。

 本当に中身のない意味の分からない演出で、悲しかったです。もしかしたら、日本での夏季オリンピックはあと100年はないかもしれないのに。それがこんな陳腐な寸劇にされてしまっては。このために兆円単位の大変な予算が使われてきたというのに。

 私はオリンピックに期待しており、オリンピックボランティアにもなっていただけに、今回の開会式は、あまりに残念でした。あの忌まわしい小山田の事件も、開催直前に二転三転するプラン変更とその大混乱の中で、起きるべきして起きた誤った人選だったようです。他にも2名、開催直前に降ろされている企画者がいます。

 日本の栄光をアピールするどころか、兆円単位の大金を投じて、日本の恥を世界に晒してしまいました。今回のイベントは、まさに日本の凋落の兆しと言えるかもしれません。

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