「チェーザレ」作・惣領冬実

ただいま「モーニング」連載中の「チェーザレ」です。

チェーザレ・ボルジアの真実に迫る物語、その壮大なるストーリーはいまだ連載の本誌でも序章、コンクラーベも馬のレースも始まってないんであります。チェーザレただいま１６歳。

絵の流麗なことは言うまでもないですが、衣装はもとより、建物、室内、家具や小物に至るまで繊細に書き込まれているのに目を見張ります。
システィーナ礼拝堂にミケランジェロの天井絵がまだ存在していない頃の復元図を描いてるんですよ。残っているのは「金の星と青い空」という文字の記録のみ。プロの仕事に感服いたしました。身体を大事にして最後まで描ききってください。

チェーザレといえば、かつて塩野七生の「チェーザレ・ボルジア　あるいは優雅なる冷酷」読んだっけと、さがしてみたら本棚から出てきましたよ。文庫版は昭和５７年だけど、上梓は昭和４５年でした。古っ。