昨年アメリカで出版された「Horsemen of Esophagus」の日本語訳「闘う胃袋」です。直訳すると食道のジョッキー。
作者のジャエイソン・ファゴニーさんは日本にも取材に来ていて、「大食いチャレンジャー」の青木さんやとろさん、葛木優さん、白田君、新井さんなども文中に出てきます。木森くんの名前もありますよ。
クーンドッグさんも来訪し、プチバトルで寿司・ホットドッグなどを食べていたのでしたね。(その後クーンドッグさんはIFOCEを離れて対抗組織
AICEに登録されているということでした)
ティム(イーターX)の大食いにかける情熱がけっこう興味をもって読めました。胃袋の最大容量、それよりわずかに少ない機能的容量、制限時間の中でホットドッグを食べられるのはその2/3であると言う「2/3理論」を展開するのです。
小林君で言うなら「小林の機能的容量は24ポンド(11キロ弱)だ。その3分の2となると、16ポンド(7キロ強)、オンスで言えば256オンス。それを5で割るーなぜなら水分に浸してやわらかくなったホットドッグは5倍の重量まで膨れ上がるからだーすると、21本のホットドッグを食べられることになる」
大食いに魅せられて追求していく過程で疑問もいくつか沸いてくるというところ、ごもっともです。
小林君については正式な取材ができなかったこともあってやや辛口です。
小林君の真剣さは危うさもいつも併せ持ってるんですが、「パンドラの箱」の章、開けてしまったらどうなるか?で「大食い大会を自然な状態ー気楽なお遊びらしさ、地方メディアで地味に取り上げられること、時々安手のケーブルテレビ局で放映されることーから剥ぎ取ってしまえば、もういつまでもつか、わかったものではない」というくだり、あながち辛口なだけともいいがたい見解ですね。
一度大食いがTV・イベントでまったく消えてしまった日本でふたたび復活したので、この先主流になることはなくてもサブカルとしては続くのではないかと思ってるんですが、いかがなものでしょう。