Rスズキの毎日が大食い

おいしいものと食べることが好き。マンガもね。

ルパン三世パイロット版

2006年06月30日 | マンガ
You Tubeにルパン三世パイロットフィルムを発見。

この「ルパン三世」、1971年に始まったときには日曜の7時半には合わなかったようで、視聴率が悪くてスタッフもドンドン入れ替わってしまって、最終話はよろめきながらたどり着いたという感じでした。

それが夕方の再放送で人気が出始め、続編、第三部と作られるようになったのです。何度も再放送になったのは、ウィキペディアによると、放映料が安かったせいだそうです。

東京ムービーの冒険というかなんというか、小学校高学年をターゲットにして青年誌から原作をひっぱって来たのでした。今から思うとそれよりもうちょっと大人向けだったような気がします。

パイロットフィルムには二つあり、劇場化を企画したときに作られたものとTVシリーズ化が決定したときに作られたものとがあります。どちらもほぼ同じですが、サイズと配役に違いがあります。

シネマスコープ版 ルパン三世 野沢那智
         次元大介  小林清志
         石川五ェ門 納谷悟郎
         峰不二子  増山江威子
         銭形警部  近石真介

ビスタ版     ルパン三世 広川太一郎
         次元大介  小林清志
         石川五ェ門 小林修
         峰不二子  増山江威子
         銭形警部  大塚周夫

今回の映像は両方の配役、野沢那智と広川太一郎のダブルキャストが楽しめます。
最後に神谷明さんがでてきますし、どこかのTVで放送したものと思いますが、一体いつの映像でしょうかね。


高橋真琴論「高橋真琴に源流を見た」

2006年06月29日 | マンガ
今日は朝日新聞文化欄に載っていた「高橋真琴に源流を見た」についてです。

私がものごころついてマンガを読んでたころには、すでにストーリーマンガからははなれていた高橋真琴ですが、少女漫画雑誌にしばしばイラストを載せていました。あの絵の大きな瞳ときれいなドレスは大好きで何度もまねして書いたりしたものです。

で、高橋真琴のマンガに今の少女漫画の原点があったという文です。
高橋真琴は34年生まれで53年マンガ家デビュー。
56,7年ごろに発表した貸本マンガ「パリ~東京」「さくら並木」が復刻されたのですね。マンガ研究家の藤本由香里さん(現役筑摩書房編集者)が解説の依頼を機会に当時のマンガを調べたそうです。

雑誌でマンガが連載される前は町に貸し本屋さんがあって、マンガ家は貸本屋さん向けにマンガを書き下ろすのが普通でした。(うちのダンナは50年生まれなので貸し本屋に通ったそうです。)その後両者が併走しながらも、小説に取って代わって雑誌にマンガが載るようになるのですね。
黎明期の雑誌には「少女」「少女クラブ」などがありました。
瞳のキラキラは高橋氏が創始者といわれるそうですが、なるほどそう思うと見事なキラキラっぷりでしたね。(むかしの少女漫画は男性作家も書いていたのですが、手塚治虫も松本零士もそりゃもう見事なお目目キラキラでした。)

「三段ぶち抜きのスタイル画」もこの高橋氏が初めてで、その斬新なコマわりがほかの作家にも大きな影響を与えたということです。




夏目房之介さんの6/4の
藤本由香里さんの高橋真琴論
と題して、6/3の検証発表の内容を一部表しています。あわせて一読すると、あなたもこれで少女漫画のツウ。

ヤコちゃんの好物(66話)「いわし」

2006年06月27日 | 弥子ちゃんの好物
ヤコちゃんの好物であるという「いわし」です。

小ぶりながら5匹で99円と格安、生姜を入れて煮付けにしました。
みりんと醤油を2対1にして煮汁を作り、薄切りにした生姜を入れて煮立て、ワタを取ったイワシを並べます。煮汁が減って、ちょっとトロッとするくらいまで煮ると出来上がりです。

マイワシの漁獲高は減っているようですが、そのほかのウルメイワシやカタクチイワシは大丈夫なんだそうですよ。

これも魚種交替の一環なんでしょう。
「イワシと逢えなくなる日」を書いた河井智康氏はこんにちのイワシの減少を予言していたのです。
またイワシが増えるときもあるのでしょうか。

しかし先月この河井智康氏が長男による放火殺人で亡くなられたというニュース、まさかこれで「イワシ」になったんじゃアルマイカ。

東京・杉並区の民家火災:遺体は海洋学者夫妻 焼死の長男、刺し放火か


少年ジャンプ30号感想

2006年06月26日 | マンガ
「アイシールド21」セナの脚がもうだめだといわれたので、出番終了かと思ったのでした。でもヒル魔とムサシの「大根臭え三文芝居」まで繰り出しての奇襲の一貫だったようです。セナ、えらかったね。でもあんまり無理しないでね。

「ネウロ」「手のようなイメージのウィルス」となって不正侵入したネウロ、手痛い反撃にあって手に傷を負ってしまいました。「・・・もしやこれが・・・これが究極の『謎』なのか・・・?」それがでちゃったらこのマンガ終わりですからね~、もうちょっとひきのばしてください。デジタルの世界の春川が本体を殺して実権を握るという展開。学生たちが豹変して教授を襲いだすところが怖かったですネ。とくに江崎さんがナイフをくわえて階段から飛び降りてくるところなんて、昔見た楳図かずおや古賀新一のページをめくるのが怖かったマンガなど思い出してしまいました。そして「電人HAL」の誕生です。映画「2001年宇宙の旅」に出てくるコンピューターHALじゃないですか。IBMの一歩先をゆくって言うことでHAL。春川だし。武器密輸の件もこれにかかわっているという、あの温泉編からずっと続いているお話ですよ、これは。
大学生3人の名前は江崎・朝永・小柴とノーベル物理学賞受賞者のお名前を取ってます。
ヤコちゃんの好物、今週は「イワシ」です!マイワシは漁獲高が減ってお高くなったとはいえ、イワシはまだまだ大衆魚。おいしいよね。

「太臓もて王サーガ」表紙の間界の体と衣装、凝ってますね。先週の公約は守られているようで、女子はブルマー、男子は上半身裸です。宏海はあいかわらずいい体してます。そりゃ矢射子も頬を染めるってわけですが。スカート膝上40センチってありえないんですけど。これを紋さまは忠実に実行していて、腹巻を巻いたみたいになってます。なにしろスカートよりブラウスの方が長いですから。かくして紋さまのクーデターにより失脚。おごれるものは久しからず。太臓の政権はあまりに短かったのでした。

「とらぶる」表紙のスケスケTバックパンツがゆいいつ白眉でした。ファッションもいろいろ着替えたけれど、どれもいいかげんな描き方でして、つまり描くときにも資料を集めたりしないんでしょうね。あの服でこの靴はないよね。服がなくなりかけてるのに街を走るのもおばかな行動です。上着でもかけてあげたらいいのに。あ、それではこのマンガの意味がなくなりますね。

「謎の村雨君」木下君が登場しました。やたらひとり言が多いという点で、キャラは村雨君とかぶりまくりです。というか登場人物全員説明台詞。銀行強盗もあまりの間抜けっぷりに銃を撃っても現実感が皆無です。

「アポロのソラ」エネルギーを作ることが出来る新人類のおはなしです。エネルギーを自分で作れるというとっても便利な超能力、ただし暗闇恐怖症と使用時間の制限あり。危機に陥るたびに後出しでナントカ能力とかを出してくるのでいまいち乗り切れませんでした。そして、幼いころにとらわれてずっとエネルギーを吸い取られていたあたり、「マイノリティリポート」のプリコグみたいなかんじですね。これがカワイソウすぎて、今の警察官になりたかったという夢が叶ったのがなんともいえない気持ちにさせられます。この超能力って便利すぎてこんなふうにまた誘拐されないですかね。エネルギーの対価だけでも高額の報酬もらえるんじゃないの。
マンガとしてはちゃんと読めるし悪くないと思います。ただ、SFというとっつきの悪さ(いま流行らないし)、主人公以外の人物がムサイおっさんばかり、ヒロインも若くないしで、美形のライバルと幼馴染の女の子を投入するとかしないと、連載には難しい気がします。

「エムゼロ」プレート泥棒が横行するので、戦々恐々の九澄君でした。そこそこ面白く読めます。

「ツギハギ」師匠の技が「フジワラノ」と形容するだけでパワーアップする「アンブレラッ」というミモフタモナイ技でしてガッカリすることこの上なし。そして急に7年前の出身地へ場所は変わって過去話です。いきなりそんなこと言われても困ります。ここは回想挟むところじゃないだろうに。村の対立もアホらしくて読めたもんじゃあありませんでした。犬とネコって。

「べしゃり」唐突に最終話。続きは赤マルジャンプで、という武装錬金を思い出させる終わり方でした。大人はあんまりアンケートはがき出さないしナー。お話は手堅くライバルが汚い手を使う(ネタを盗む)のに対し、俺たちはもっと面白いことをやってやるといって舞台に向かうところで終わるのでした。前向きでよろしい。編集部はもうちょっとちゃんとした終わり方をさせてくれてもいいんじゃないでしょうか。この不完全燃焼、読んでるほうはたまりませんよ。

「あんどーなつ」の原作者はお怒り

2006年06月26日 | マンガ
マンガ「あんどーなつ」の原作者西ゆうじ氏のブログがかなり過激な作画批判をしているので、注目です。

>2006/06/16
>書き忘れていました。
>今日は、『和菓子の日』でした。
>でも、いまは和菓子を食べたくない気分です。
>僕の作った和菓子の物語を台無しにした奴がいたからです。

>簡単にご説明すると、僕としては、今年最高の作品が書けたと思ったものが、
>アホな漫画家が自分のレベルの低さに気付かず、手抜きし、最低レベルの作品にしてしまったのです。
>そして、それを担当編集者が容認してしまったわけです。
>これでは苦労し、努力し、命を懸けて作品創りしている…僕としては立つ瀬がない。
>また、その作品に、一緒に命を懸けてくれている編集長もいます。
>そして何よりも、多くの読者に対して失礼なのです。
>その漫画家は、適当に作画し、編集者にギリギリで渡してあとは原稿料だけをもらえば、
>それでよい、という考えなのです。
作家の無駄遣い
(やたら写真が多くておそろしく重いので注意。しかし市井の人の写真を、おそらく許可もなく、妙なキャプション付きで載せているのが私には解せません)


いやいやいや。わたしはそんなに絵が悪いとは思ってませんでしたけどね。なんとこのマンガがアンケート1位というのにも驚きました。これに限っていうとさすがのわたしもアンケハガキを出してないのでございます。あれこれ言える立場でもないんですが、オリジナルはジャンプと違って、打ち切りはないんだろうと高をくくっていたところもあります。

「アイシールド21」の稲垣先生の日記だと、村田先生をいつも激賞なんだけど、こちらは天と地ほども違いますね。

漫画原作者がblogで漫画家をアホ呼ばわり