プサとダルの日々~時々鉄子

GもDもわからない音楽ド素人がハンマーダルシマーとプサルタリーの2つの楽器に挑戦中!
どうなることやら…

いまはむかし Cinema Chupki Tabata

2021-11-06 16:48:52 | その他見聞録

10月1日金曜日、なんと台風! ちょうど休みだったので、その嵐の中、友人が勧めていた映画を見に行った。今日やめたら一生見ないだろうと思ったので思いきって行ってきた。

田端は乗り換えたことはあるが、改札を出たことはない。初めての場所は不安だ。ましてやこの嵐、迷ったらやばい。地図でなんどもシミュレーションしたのでなんとかたどり着けた。でもやっぱり迷った。通り過ぎてしまい、おかしいと思ってスマホで確認した。小さいとは聞いていたが、やはり小さかった。

「いまはむかし」というドキュメンタリー。戦時中、国策映画に携わった父親の足跡を追う家族の話。全編静かだ。インドネシアの人々の語り口が優しい。酷い目にあっても激高するわけでもなく、話したくないという拒絶も柔らかい印象だ。占領時代に覚えた日本語や歌を披露し、笑顔さえ見せる。なぜこんなに穏やかなのだろう。壁に残る、日本兵が銃の後ろで住民を殴る姿と対比する。

その国策映画が、オランダの視聴覚研究所に残っていた! これはすごいことだ。有り難いことだ。感謝すべきだ。きっと日本だったらオランダの作ったものなどすべて燃やしてしまっただろう。貴重な資料であっても。
おかげで何十年後でもこうして目にすることができる。その映画は日本はあなた方を救うために来たという。実質は子どもは少国民として育て、大人は労務者として日本のために働かせるのが目的なのに。オランダ→日本→オランダと翻弄された現地の人々の戸惑いはいかばかりか。

そして伊勢長之助はどんな思いでこの国策映画を作っていたのか。本当に国の言うことを信じていたのか? 食うため、身の安全のために仕方なく協力するふりをしていたのか? ただ、映画を作りたかっただけなのか? 敗戦後は日本でも記録映画作りに携わった。「東京裁判」など、どんな思いで仕事をしていたのだろうと考える。自身の戦争責任と向き合ったのかどうか。教科書の墨塗りなど、手のひら返しはその時代を生きた人々には当たり前のような気もする。あるいはジャワに向かった時から考えることをやめて、日本に帰ってからもただひたすらにフィルムだけに向き合ってきたのかもしれない。今となっては本人に聞きたくても聞けないが。この伊勢長之助という人物に興味をそそられる。

Cinema Chupki Tabataというほんとに小さい映画館。でも居心地はよかった。目や耳に障がいがあっても楽しめるユニバーサルシアターだ。座席にイヤホンジャックがついていて音声ガイドはここで丁寧に作られている。日本語字幕も全部につく。車いすスペースももちろんある。ほっとするあったかい映画館だ。

映画館を出たとたん、現実に戻された。帰りは土砂降りで上りの坂道はもう滝だった。あーあ。

それにしても映画をほんとに観なくなったが、振り返るとここ3本はなぜか全部ドキュメンタリーだった。

 


アルツハイマーと僕 グレン・キャンベル 音楽の奇跡

2019-10-28 18:38:08 | その他見聞録

10月23日水曜日。用事があって休みをとったのだが、どうしても観たいというので付き合って朝早く新宿まで行った。今日までだったのでちょうどよかった。水曜日で割引されてるし。

正直、この人を知らない。歌もたぶん聴いたことない。大ヒットしたとかカントリーのすごい人だといわれてもぴんとこない。何も先入観なかったのがよかったのかも。素直に観られた。

アルツハイマーと診断されるところから。覚えていない、思い出せない、忘れている・・・ でも本人はなぜか明るい。前向きだ。それがいいのかな。何より本人がやる気だが、周りもそれを受け入れてツアーを始めてしまうのがすごい。他のことは忘れるのに歌い始めると遜色ない。ギターもちゃんと弾けてる。症状が進み、周りは大変だが本人はたぶん変化を感じていないのだろう。それでもステージはかろうじてこなしていた。

奥さんと子どもたち、家族のようなスタッフたち。周りの人たちがひとりの歌手のために協力を惜しまない。いいことばかりでなく、アルツハイマーのありのままをも見せる。もちろんその映像はほんの一部で、たぶんその何倍も周りは振り回されているだろう。特に奥さんの苦労は並大抵ではないと想像できる。周りの人たちの支えと本人の前向きな気持ちと何よりそれでも歌をギターを聴きたいと願うファンの存在が大きい。幸せな人だな~と思う。最後までみんなに愛されて好きな仕事をできたのだから。

 


My箸づくりも体験できる!蕎麦料理尽くしの一日! TABICA 鴨宮

2018-08-14 13:47:13 | その他見聞録

8月13日月曜日。お盆休み。朝お墓にお迎えに行って、すぐ出かけた。上野から上野東京ラインの各駅グリーンで。混んでいて空いてる席にやっと座れた。小田原の手前、鴨宮で降りた。暑い~ お昼近いので太陽は真上。日陰というものがない… ちょっと時間に早かったのでどうしようかとふっと見たらかわいい新幹線が! 新幹線発祥の地の碑だった。試験線があったらしい。0系がトンネルから顔を出しているのがいい。

 

まだ時間には早かったのでとりあえず川まで行ってみることにした。しかし公園らしきものもなく、少し川に沿って歩くが休めるところはまるでなかった。日は容赦ない。あきらめて体験場所へ。

旧知の友人のように迎えてくれて、まずはそば茶を出してくれた。暑い時に熱いのもいい。落ち着いたところで箸づくり。とはいってもちっちゃいカンナで面取りをして、やすりで仕上げるだけだけど。子どもでもできそうだ。蕎麦を食べるのに格好の箸が出来上がった。

そして打ってあった蕎麦をゆでて出してくれた。ゆで時間が30秒とは驚き。いままでゆですぎてたんだなぁ。つゆも手作りで、だしの秘密も教えてくれた。蕎麦湯も濃くておいしい。蕎麦はもちろんおいしかったけど、つゆのおいしさに感動。蕎麦粉もだしもこだわりがあって、純粋においしい蕎麦を食べて欲しいとの気持ちがこもっている。

 

いよいよ蕎麦打ち。ほんとに初めてなのでどきどき。水が少ないかと思ったけど、言われたとおりに粉と水を混ぜるとあら不思議、まとまってくる。生地を伸ばしてたたんで切る。蕎麦きり包丁は重みがあるが、それがいいのだろう。ガイド板のおかげか、うどんにならず、かろうじて蕎麦の完成! はたして味は…?

 

 

最後に奥様手作りの蕎麦粉を使ったケーキをおかわりまでしてしまった。蕎麦粉料理のレシピをもらって完了。ホストご夫妻の温かい人柄と、蕎麦に対するこだわりと情熱、おいしいものをいただけて、いろいろお話を聞けて大満足。

 


気軽に参加できて楽しむことを主眼にするTABICA、今回も面白かった。なぜ小田原で蕎麦打ちなのかは追求しないでね。


ニッケルハルパ体験教室 レソノサウンド

2018-08-14 13:01:19 | その他見聞録

8月12日日曜日。だいぶ迷ってやっぱり好奇心が抑えられず、申し込んでしまったニッケルハルパ体験教室。少し触らせてもらったことはあっても実際のところよくわからない楽器。
まずは持ち方から。けっこう重い。音を出してみるとやっぱり弓の使い方が難しい。左手も弦を押さえないので楽だけど、慣れないうちはどうしても見てしまい、視線が離せない。意識していないとだんだん右手が雑になり、音がおかしくなる。それでもやっているとどこを確認すればいいかがわかってきた。初めて弾く曲を繰り返し弾いていると、限られた音だけなので視線も外せるようになって、1曲弾けた!感じ。
先生が目の前で曲を弾くと共鳴弦の響きがよくわかる。それが特徴なのを実感した。先生はやさしいのに音は力強い。聴き入っちゃうなー。

休憩のときに先生手作りのスウェーデン風のシナモンロールをいただいた。お茶飲みながら歓談。今回体験もよかったけど、いろいろ先生とお話させていただいたことが大きい。こちらの話もよく聞いてくれて、力もらったり背中押してくれたり。またお会いしたい方だ。

鎌倉和子先生

証拠写真

シナモンロール


明大リバティアカデミー 開拓から発展への歌のアメリカ史 やぎたこ

2017-12-18 16:56:39 | その他見聞録

12月16日土曜日。プサレッスンのあと、帰ってる時間はないのでそのままプサを背負ってお茶の水へ。明大リバティアカデミーの世界の民族音楽を聴くシリーズの今回はアメリカ。講師にやぎたこ。お昼を食べる時間があってよかったー。この前はどうしたっけなー。ちゃんと食べなかったような気がする。それでも慌ただしく会場へ。もうけっこう客席が埋まってる。トイレに行く時間ぐらいあるよね。プサが邪魔で椅子に座ってもなんか落ち着かない。テーブルも出せない。荷物多いしいっぱい着てるしプサかさばるし資料落ちるし鉛筆出せないし。後ろの空いてるところ行けばよかったかな。前過ぎて首疲れた。

最初は講座を勧めてくれた石川先生が登壇。話すのかと思ったらいきなりバンジョーの演奏から。
アメイジンググレースの誕生からどのように広まっていったかを解説。津軽三味線との出会いの話も。そして「うた」ということで、万葉集の柿本人麻呂のうたを朗唱。あー、なんか懐かしい。そういえばこのうた、覚えさせられたなー。少しはまだ覚えてる。そうそう、これで枕詞を覚えたんだっけ。古文はわりと好きだった。

休憩のあとはやぎたこの登場。相変わらずの楽器の多さ。それを使いこなすのだからすごいよね~。バンジョーだけでも3本。私は帽子被ったバンジョー…ミンストレルバンジョーの音が好きだな。うーん、背景を知るとバンジョーも奥深い。歴史と背景を説明しながら次々と歌うのはライブと一緒だが、慣れない講義とあってかやなぎさんの手には資料が。やっぱりコンサート状態になってしまったが、これが目当てなのだからこれでいいのだ!