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蔵馬ウケネタ、日常のことなど思った事を綴る。

紫陽花の花、蕾から花開いた恋

2019年06月09日 23時35分30秒 | 蔵馬受けblog内小説
最近、紫陽花を見るたびに写真撮っています。

ちょっと朝露を含んだような紫陽花の色が好きです。





こう言う色、蔵馬に似合いそうです。

蔵馬の髪に花を挿して、
その黒髪を撫でて、そして一房口づける飛影。

ノスタルチュアリィを出したとき、結婚をテーマに
したので、
ちょっと甘いバージョンで、考えてみると…。

ベールの中に、薄紫色の花を挿した黒髪の蔵馬がいて、
その花が、ベールから透けているの。
ベールを取る飛影が、花に触れて小さく笑う。こんなにきれいなひとが、
正式に自分だけのものになる。

弾む鼓動を否定できない飛影。

ゆっくり飛影を見つめる蔵馬が、笑っていた。

あまり見ないで、と小さな声。

そんなの無理だろと、小さく飛影も返した。無理だろう、こんなにあどけない
表情で、しあわせそうに自分を見つめる蔵馬から目をそらすなんて出来るはずがない。
全てを悟ったようないつもの蔵馬ではなく、澄んだ、心全て掴めそうな瞳が
飛影を捉えて離さない。その感覚も、甘い酔いのようだった。だから、飛影はそっと口づけた。
触れるだけのキス。

それだけの、小さなことにも蔵馬は、はにかんでいた。小さな口づけ…。
足りないと、もっとしっかり見て口づけてと、いつもなら言う蔵馬が今は大人しい。

不思議な初めてのときめきが、二人を包んでいた。


カチャ、と音がした。
「時間だぞ、皆待ってる」
そろそろパーティだぞ、とコエンマの声だった。
はいと言った蔵馬と目があって、コエンマは息を止めた。
綺麗だ。蔵馬はまるで、待ち続けた蕾が花開いたような…。
飛影の、瞳が優しかった。こんな飛影を見たことはなかった。

幸せが、コエンマに映っていた。



こんな感じで、ノスタルチュアリィとは違う甘い結婚ネタを考えてみました。


ノスタルチュアリィ、ほかスパコミの新刊、boothにもありますので、
よかったら読んでいただけたら幸いです。

触れ合って、お互いを大事に思い、お互いを好きでいて、すれ違って
闘いで傷ついた蔵馬を抱きしめて、愛の告白をする話です。


コメント
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