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蔵馬ウケネタ、日常のことなど思った事を綴る。

強引の美学

2018年08月06日 23時26分31秒 | 蔵馬語り
少し前に日記で書いた


蔵馬が主人で、それに仕える飛影の話を練っていたのですが。


挫折しました。
更新にしようと思ったのですが
ダラダラした話になったので、更新の小説にするには
よくないなと思ったので、やめました。

でも
書きたい一場面だけあるので、そこだけ抜き出してみます。


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「もう、大丈夫だから」
蔵馬はそう言って笑った。青白い頬を、飛影がじっと見つめた。
シャンデリアが僅かに揺れて、蔵馬の白い頬を斜めに映した。
「信用できない」
黒衣を羽織り、飛影は蔵馬の額に手を当てた。
「気にしないで」
蔵馬が言うのは、一つ下の階に、飛影の妹が居るからだった。飛影の妹は
雪菜という。
雪菜は幼い頃から屋敷に居て、メイドのなかでもお気に入りだった。
今日の外出で雨に降られた蔵馬は、馬車の車輪が絡まって前に進めなくなった。
降ってきた雨が蔵馬の肩を濡らしていた。
屋敷に戻るころには日が落ちていて、蔵馬は肩をふるわせて倒れ込んだ。
「熱が下がっていない」
「もう、薬も飲んだから…」
戻ってと言う蔵馬は、そっと飛影の腕を見た。警護に就いていた飛影だって、
少し前に盗賊とやりあって、腕に怪我をしている。目を細めて、蔵馬は言った。
「あなたは、身体の傷なんだし…」
「うるさい」
寝台の上に、身を寄せたのは飛影だった。斜めに寝台に乗ると、飛影は蔵馬に迫っていた。
「ん…!」
「熱はこっちに移せ」
知らない熱に、蔵馬は動けなくなっていた。飛影の熱を、初めて感じる。どうして…。
「お前が気を遣うことはない」
飛影を、よけることも出来なかった。こんな風に迫られるのは初めてで…。


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こういう場面を考えるのが好きなんですよね、

Love,trinityの逆バージョンですね。
こっちのほうがしっくりくる気もしていますが、
Love,trinityは「明らかに似合う立場(蔵馬に仕える飛影のほうが、強引でしっくりきそう)
ではない飛蔵」に挑戦と思って作っているので、これはこれで好きなのです。

ただ、飛蔵で、蔵馬のほうが立場が上なのに
飛影が強引で、飛影に対する気持ちに気付くのが一歩遅いと言うのが好きなんです。

単にそれだけ。

蔵馬に仕えているのに、飛影が「お前」って呼ぶの好きなんですよね。


ふつうに創作するのでも、
飛影は蔵馬を「お前」って呼ぶの好きなんですけどね!!!



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