昨日でオケのハロウィンコンサートのサイクルが終了。ちょっと早いけどね
実はChewie、これが人生最初のハロウィンコンサート。ハロウィンコンサートって言ったら、オケの人も仮装!デスよねぇ。
が。今年は曲が "The Composer Is Dead"って曲で、「死」がテーマなので、フツーに黒を着てくださいって言われました。うー残念!
因みに去年はPirates of the Carribeanのテーマ曲とか弾いたんだってーー!!! きゃーーーーーーーーいいな、いいな!! 去年からここのオケに居たかったぁ!
きっと、去年はCaptain Jack Sparrowの仮装した人がいたんだろうなー
でも、Composer is Deadも楽しい曲で、これを弾けて良かった!
The Composer Is Deadは、去年書かれた曲なんだけど、新しい「ピーターと狼」みたいなものです。作曲家殺人事件を探偵が解決していくストーリー。作曲はNathaniel Stookey、物語を書いたのはLemony Snicket。オーケストラとナレーターの為の曲。因みに、StookeyとSnicketはゲイで、どうやら「夫婦
」らしい。
殺された作曲家は、オーケストラにたくさん「敵」がいたので、オケメンバーのアリバイと動機を、楽器ごとに尋問していく。色んな楽器の特徴やプレイヤーの性格を、皮肉った展開でーす。
ばよりんから聞かれて、
ばよりん's 「その時間は、殺された作曲家の書いたワルツを弾いていました」 (ワルツを弾く)
探偵「こんなにたくさんの音を弾かされて嫌だったから、作曲家を殺したのでは?」
ばよりん's 「そんな馬鹿な。弾く音楽が無かったら、スクウェア・ダンサーになるか、ロマンティックなカフェで仕事を見つけなきゃ」
探偵「それもそうだ。次、チェロ・コントラバス。こんなに重い楽器を持ち歩くのが嫌でしょう? コントラバスなんてタクシーにも入りきらない」(ここでチェロ・バスが溜息…を演奏、さっきのばよりんのワルツをもう一回。チェロ・バスは伴奏を弾くんだけど、「ブンチャッチャ」でつまらない)
探偵 「ワルツの伴奏なんて、こんな退屈なパートを弾かされるのが嫌で作曲家を殺したんでしょう?」
チェロ・バス「まさか。他の弦楽器みたいに『見せびらかし』しなくていいし、安定した仕事だし。私達は殺人の動機はありません」
探偵「それもそうだ。これで弦楽器は全部聞いた、と。・・・・あぁ!!びよらを忘れていた!」
びよらーず「僕達はいっつも忘れられます
」(と、哀しげなメロディーを弾く)
・・・とこんな感じでオケの楽器を全部紹介。ブラスもパーカッションは、もっと面白おかしく紹介されてます。本当はここで全部紹介したいんだけど、長い曲なので省略~。
最後に指揮者が疑われます。「指揮者の居る所、必ずdead composers有り!」って探偵が気付くの。そこで、13曲のクラシック音楽(全て死に関する曲
)をそれぞれ1、2小節に短くしたモノを連続して弾いていきます。「ベートーヴェン、dead! バッハ、dead! マーラー、dead!!」ってどんどん作曲家の名前を挙げて、皆死んでる、と。指揮者のせいだー、と。
そこでオケが叫びます。「ちょっと待ったぁ! 実は、演奏するには作曲家の「殺人」を犯さなくてはいけない。指揮者だけじゃなく、演奏家全員が作曲家を殺している」。そういう皮肉です。最後はオケが「作曲家殺人事件のjustice(正義、公明正大とかって意味)を求めるなら、警察へ。でももっと面白いものを求めるなら、オケを聞きに来て下さい」と締めくくります。
この曲のCDと絵本のセットが、来年発売されまーす。欲しいワン
こんな絵だそうです。
このCDのレコーディングをした、Edwin Outwater氏がうちのオケの客演指揮者
ナレーターにLemonyご本人
、作曲家も一緒にやって来て、コンサートで指揮者と一緒にお客さんにお話してくれました。なんて贅沢
Outwater氏は、San Franciscoで、Michael Tilson Thomasのアシスタントを5年くらいやってた人。指揮は分かりやすくて、そして優しくて、とても良かった
でも、Chewieはいつもの私達のマエストロ(レオノーレ序曲のリハに3時間丸々かけて、ネチネチ、ネチネチとリハーサルする人。そういうの大好き!
)に慣れちゃってるので、ちょっとOutwater氏のリハは物足りなかった!
さぁて。これを、まず土曜日に一般向けのコンサートで演奏。昨日は2回、地元の小学校をたくさん招待してコンサートしました。土曜は家族連れが多くて、子供達は殆ど皆、仮装してやってきたの。きゃーーカワイイ!!
私の席から一番目立って見えたのは、サメのコスチュームなんだけど、途中で暑くなったのか、単に邪魔だったのか、脱いじゃいました
それと、姉妹で、Wickedの魔女とGlindaの仮装して来た子達もいた。かわいかったぁ~
。
コンサートは、まずWagnerのプレリュードからスタート。Chewieは、クラシック音楽に関しては好き嫌いが少ない方なんだけど、Wagnerだけは、どうも好きになれません
。Verdiの方がまだWagnerより好き、って言うくらい、Wagnerが嫌い。それなのに弾かされた。ぴぎゃーーー
Outwaterが「Composer is Deadなんて曲を聴きに、チケットを買って下さった皆さん、相当の変わり者ですね。NICE TO MEET YOU!」とか言って、まずはStookeyをステージに招いて、色々お話を。Stookeyは、ピンクのフリル付きのシャツなんか着て現れて「作曲家って、変わってるんです。こんなシャツを着て、靴にはバックルが付いてて、髪はぼさぼさ。これが作曲家でぇ~す
! 僕達は、いつも『死』について考えてます。何故かって言うと、死んだ途端にCDが売れるから。」
それから例の「13曲の死に関する曲」から、以下の5曲の抜粋を。
Beethoven Symphony3の葬送マーチ
Berioz 「幻想」からDies Irae(やっぱりね! ハロウィンって言ったら「幻想」だべさ!)
Tchaikovsky 「悲愴」から4楽章
Schubert 「未完成」の第二テーマ(作曲中に死んだから未完成なんじゃないんだけど…Lemonyがどーしても入れたいって言うからぁ
ってStookeyが言ってました)
Mahler Symphony5の冒頭。
Chewieの嬉しかった事1:Berliozを弾くのは、多分これで4回目?なんだけど、初めて、本物の「ベルリオーズ・ベル」でDies Iraeを体験しました!
流石、Chicago Symphonyは「幻想」にしか使わないBerioz Bellsを所有しているのでーす!! 私達はそれを借りられて、本当にラッキー
今までは「のど自慢」で使う、あのベルでDies Iraeだったので。(Berlioz Bellの写真をウェブで探したんだけど、どーしても見つかりません。教会の鐘をそのまま楽器として使ってる、といえば話は早いのだけど。)
嬉しかった事2: 今までMahler5(一楽章)は、「水戸黄門のテーマにしか聞こえん」と思ってたんだけど(一度も賛同を得た事がない)、今回自分で弾いてみて、この曲の素晴らしさを発見。物凄い重圧感~
生演奏っていいなぁ
もう水戸黄門には聞こえなくなった。
やっとComposer Is Deadへ。お客さんも大笑いで、楽しかった。アンコールは、Griegのペールギュントから、「山の魔王の宮殿にて」。Lemony&Stookeyもステージの一番前で「パーカッション」で参加。二人で楽譜を見ながら「え?え?今どこ??」みたいな演技をして、最終的に一度も叩けないで終わっちゃう、っていう。大爆笑でした
3回目のコンサトで、子供っちが手拍子し始めちゃったのには、皆で焦ったけど、段々速くなるテンポにもちゃんと付いてきてくれたので良かった。
昨日は、学校によっては皆で仮装してきたグループもいて、面白かった。ハリーポッターの女の先生…名前が分かんないんだけど、あの格好をしてきた引率の先生が居ました…(あ、そういえば、今年は一人もハリーポッター
の仮装は見てないなぁ)。最初、ステージは暗くて、照明が付いたら子供達は大歓声で私達を迎えてくれて、ビックリであります。何せ子供なのでノリがいい。ただ、Composer is Deadは、ちょっと難しかったのかな、あまりオーケストラを知らない子供っちには、笑える所が少なかったみたい。
コンサートの後、子供達が、パーカッション隊に「さっきのあの楽器をもう一回見せて!」とか、びよらの人にサインを求めたり、微笑ましいコンサートでした。そうそう、日本人学校も来ていた。
ここには書ききれないくらい楽しいこと満載のコンサートだったのだけど、特にナレーターのLemonyの最高のゲイっぷりに大笑いでした。うちのコンサートマスターは女の子なんだけど(何故かアメリカでは、あまりconcert mistressって言いません。女でもコンサートマスターって呼ぶ事が多い)今回はその隣が男の子。普通、ナレーターがステージに出てきたら、まずはコンマスと握手するのに、彼女には目もくれず、隣の男の子のトコに行って頬に2回キス
その他色々、やらかしてくれました。このコンサートのビデオなんてあったら絶対欲しいわー
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が。今年は曲が "The Composer Is Dead"って曲で、「死」がテーマなので、フツーに黒を着てくださいって言われました。うー残念!
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でも、Composer is Deadも楽しい曲で、これを弾けて良かった!
The Composer Is Deadは、去年書かれた曲なんだけど、新しい「ピーターと狼」みたいなものです。作曲家殺人事件を探偵が解決していくストーリー。作曲はNathaniel Stookey、物語を書いたのはLemony Snicket。オーケストラとナレーターの為の曲。因みに、StookeyとSnicketはゲイで、どうやら「夫婦
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殺された作曲家は、オーケストラにたくさん「敵」がいたので、オケメンバーのアリバイと動機を、楽器ごとに尋問していく。色んな楽器の特徴やプレイヤーの性格を、皮肉った展開でーす。
ばよりんから聞かれて、
ばよりん's 「その時間は、殺された作曲家の書いたワルツを弾いていました」 (ワルツを弾く)
探偵「こんなにたくさんの音を弾かされて嫌だったから、作曲家を殺したのでは?」
ばよりん's 「そんな馬鹿な。弾く音楽が無かったら、スクウェア・ダンサーになるか、ロマンティックなカフェで仕事を見つけなきゃ」
探偵「それもそうだ。次、チェロ・コントラバス。こんなに重い楽器を持ち歩くのが嫌でしょう? コントラバスなんてタクシーにも入りきらない」(ここでチェロ・バスが溜息…を演奏、さっきのばよりんのワルツをもう一回。チェロ・バスは伴奏を弾くんだけど、「ブンチャッチャ」でつまらない)
探偵 「ワルツの伴奏なんて、こんな退屈なパートを弾かされるのが嫌で作曲家を殺したんでしょう?」
チェロ・バス「まさか。他の弦楽器みたいに『見せびらかし』しなくていいし、安定した仕事だし。私達は殺人の動機はありません」
探偵「それもそうだ。これで弦楽器は全部聞いた、と。・・・・あぁ!!びよらを忘れていた!」
びよらーず「僕達はいっつも忘れられます
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・・・とこんな感じでオケの楽器を全部紹介。ブラスもパーカッションは、もっと面白おかしく紹介されてます。本当はここで全部紹介したいんだけど、長い曲なので省略~。
最後に指揮者が疑われます。「指揮者の居る所、必ずdead composers有り!」って探偵が気付くの。そこで、13曲のクラシック音楽(全て死に関する曲
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そこでオケが叫びます。「ちょっと待ったぁ! 実は、演奏するには作曲家の「殺人」を犯さなくてはいけない。指揮者だけじゃなく、演奏家全員が作曲家を殺している」。そういう皮肉です。最後はオケが「作曲家殺人事件のjustice(正義、公明正大とかって意味)を求めるなら、警察へ。でももっと面白いものを求めるなら、オケを聞きに来て下さい」と締めくくります。
この曲のCDと絵本のセットが、来年発売されまーす。欲しいワン
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このCDのレコーディングをした、Edwin Outwater氏がうちのオケの客演指揮者
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Outwater氏は、San Franciscoで、Michael Tilson Thomasのアシスタントを5年くらいやってた人。指揮は分かりやすくて、そして優しくて、とても良かった
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さぁて。これを、まず土曜日に一般向けのコンサートで演奏。昨日は2回、地元の小学校をたくさん招待してコンサートしました。土曜は家族連れが多くて、子供達は殆ど皆、仮装してやってきたの。きゃーーカワイイ!!
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コンサートは、まずWagnerのプレリュードからスタート。Chewieは、クラシック音楽に関しては好き嫌いが少ない方なんだけど、Wagnerだけは、どうも好きになれません
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Outwaterが「Composer is Deadなんて曲を聴きに、チケットを買って下さった皆さん、相当の変わり者ですね。NICE TO MEET YOU!」とか言って、まずはStookeyをステージに招いて、色々お話を。Stookeyは、ピンクのフリル付きのシャツなんか着て現れて「作曲家って、変わってるんです。こんなシャツを着て、靴にはバックルが付いてて、髪はぼさぼさ。これが作曲家でぇ~す
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それから例の「13曲の死に関する曲」から、以下の5曲の抜粋を。
Beethoven Symphony3の葬送マーチ
Berioz 「幻想」からDies Irae(やっぱりね! ハロウィンって言ったら「幻想」だべさ!)
Tchaikovsky 「悲愴」から4楽章
Schubert 「未完成」の第二テーマ(作曲中に死んだから未完成なんじゃないんだけど…Lemonyがどーしても入れたいって言うからぁ
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Mahler Symphony5の冒頭。
Chewieの嬉しかった事1:Berliozを弾くのは、多分これで4回目?なんだけど、初めて、本物の「ベルリオーズ・ベル」でDies Iraeを体験しました!
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嬉しかった事2: 今までMahler5(一楽章)は、「水戸黄門のテーマにしか聞こえん」と思ってたんだけど(一度も賛同を得た事がない)、今回自分で弾いてみて、この曲の素晴らしさを発見。物凄い重圧感~
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やっとComposer Is Deadへ。お客さんも大笑いで、楽しかった。アンコールは、Griegのペールギュントから、「山の魔王の宮殿にて」。Lemony&Stookeyもステージの一番前で「パーカッション」で参加。二人で楽譜を見ながら「え?え?今どこ??」みたいな演技をして、最終的に一度も叩けないで終わっちゃう、っていう。大爆笑でした
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昨日は、学校によっては皆で仮装してきたグループもいて、面白かった。ハリーポッターの女の先生…名前が分かんないんだけど、あの格好をしてきた引率の先生が居ました…(あ、そういえば、今年は一人もハリーポッター
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コンサートの後、子供達が、パーカッション隊に「さっきのあの楽器をもう一回見せて!」とか、びよらの人にサインを求めたり、微笑ましいコンサートでした。そうそう、日本人学校も来ていた。
ここには書ききれないくらい楽しいこと満載のコンサートだったのだけど、特にナレーターのLemonyの最高のゲイっぷりに大笑いでした。うちのコンサートマスターは女の子なんだけど(何故かアメリカでは、あまりconcert mistressって言いません。女でもコンサートマスターって呼ぶ事が多い)今回はその隣が男の子。普通、ナレーターがステージに出てきたら、まずはコンマスと握手するのに、彼女には目もくれず、隣の男の子のトコに行って頬に2回キス
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