2004/05/01 (土) Jaga Jazzist@Kvarteret(2)

DJが終わり、いったんフロアもブレイク。
いよいよ始まるJagaのライヴに向けてフロアの熱気はなおも高まり続けている。私も初めてにして念願の彼らのライヴに期待は高まる一方。そしていてもたってもいられず2杯目のビールに突入(笑)。ビール片手にフロアの隅に場所を移すと、既にそこにいた同年代らしきベルゲンっ子が代わる代わる話しかけてくる。「新聞に出てた子だろ?」とか「大学で日本語を習ってるんだよ、もしもし(ここだけ日本語)」とか「僕のばあちゃんは日本人なんだぜ(おそらく宣教師?)~」とかほんとにいろいろ。一生懸命英語を聴きながら理解しながら単語で返答するのみの私は、ここでも言葉の壁を痛感。英語出来ればもっとコミュニケーションだってはずむだろうし、Jagaの音楽がどのくらい素敵なものかって事だって、彼らと話す事だって出来たのになぁ。

 とか言ってたって仕方ないので、その中の彼女に「メンバーの中ではLarsのパフォーマンスが一番楽しみなのよ」と伝えてみる。すると「ここに集まったお客さんの殆どはそう思ってるわよ」と。

 とか話してるうちに、ステージのセッティングは終わり、場内がJagaコールでいっぱいになっていく。座ってた子もみんな場所とりに必死。もちろん私もベストポジション(話しかけてくれた子たちが譲ってくれたので)を確保。一緒にJagaコールを叫び彼らの登場を待つ。フロアの音楽が止み、照明が一気に落ちる。フロアの興奮が最高潮の中、メンバーがステージに現れる。全員揃ったところで一気にステージがキム・ヨーソイのVJと共に照らし出され、彼らのショーが始まった。最初はその時点では聴いた事のなかった曲(のちにファーストの「JAGA IST ZU HAUSE」とわかるんだけど)からスタート。ダイナミック且つ正確なドラミングの中、ホーン隊がひしめき合い、その中を彼らの音楽のキーポイントとなるヴィブラフォンが響き渡る。演奏が一瞬ブレイクした瞬間にメンバー全員が楽器の手を休め斉唱するところでは思わず息を呑み、背筋がゾクゾクするほどの感動を覚えた。この瞬間を味わうために私はベルゲンまで来たんだって、その瞬間に居合わせる事が出来た喜びを、フロアのみんなと共有する事が出来てただただ幸せだったのだ。
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