4/21 Jazz Today @東京大学駒場小空間

 “space of jazzmanship”

 なぜ東大でやるのか?という素朴な疑問はさておき、今週ずっとやっていたこのイヴェント、仕事がさっぱり片付かず、今日からの参加でした。

 久しぶりに見た津上さんのプレイ。初めて見たのはBOZOではなく、渋谷毅オーケストラだったので、肺活量を強みにバリバリ吹きまくる姿とは反対の、与えられた仕事をクールにこなす仕事人、とでもいうようなイメージを抱いていたのです。そして、今回のステージもまた、クールな仕事人のイメージを覆すことなく、フリー・インプロという小宇宙空間の中で控えめながら、最大限の自己主張をされていました。あー、やっぱり渋くてかっこいい。
 そして、コンセプトにあるとおり、それぞれの音全てが、この会場の空間を突き抜けていくよう。小空間がまさに宇宙空間のような音の奥行きの広さといったら!
 今回のメンバーによるセッションの軸となるのは、やはり外山明さんのドラムでしょう。それぞれがそれぞれの音を確かめ合うように奏で、形が出来つつある、と思った頃に、それまでの構築を壊して全く違うリズムを刻み始めるのです。そこにピアノが加わり、ベースが寄り添うようにリズムを弾き、サックスが加わった次の瞬間、また壊してしまうという。あー、何でだよ、と思わせる箇所もたくさんあったけれど、それもまた今回のコンセプトの面白さなのでしょう。空間に放たれた音は、いつ何時壊れてしまうかわからない。クールに響くサックスの音色は、ちょっと浮遊感もあり、さながら宇宙を漂う気分にさせられてしまう。星と星がぶつかれば、また違う次元でのセッションが繰り広げられることになるのです。その面白さがわかっただけでも、少しはインプロの面白さを理解できたのかな?という調子のいいことを考えてしまいました。

 どうでもいいけれど、この時間になっても大量の学生がいたるところに溢れていたりして・・・。東大生(だけじゃないかもしれないけど)は大学に住んでいるの??
 
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