2/18  うなぎが食べたい。

 今朝、母が死んだ夢を見た。
 
 昨日の国家試験、手ごたえが全くなかったようで、相当ショックだったのかしら…と思った。

 出勤したら、もうすぐ100の大台に…と期待していた大好きな利用者さんがご逝去されていた。先週末、食事する姿を見ていると、自分の身体を支えるのもやっとという様子で、でも、家族の期待に応えようと、栄養補助飲料をストローですすろうとする姿が何だか痛々しく見えたのが印象的だった。うなぎが大好きで、食べたい?と尋ねると、コクンと頷いた。

 仏様のご飯を厨房で作ってもらって、霊安室に入ると、布もかぶらずにこっちを向いて横になっていた。本当にいつもどおり寝ているみたいで、思わず声をかけて頭を撫でてみたら、冷たかったので、あぁ、本当なんだ…としみじみ思った。寝てるんだったらよかったのに。

 この方に対するご家族(息子さんや娘さん)の愛は、相当に深く重いもので、ケアする私たちにとって、それは無茶苦茶の限度を超えて困るほどだった。

 人間、100に近づけば、自然に枯れていくのが命。でも、わかっていても、目の前のお母さんにそれは当てはまらない? 頑張ってまだまだ生きていてほしいと願う気持ちが、私たちにも、そしてご本人にも重いものだったと思う。


 霊柩車をお見送りするとき、そこに佇む息子さんがひどく小さく見えた。お母さんが居なくなって、これから大丈夫かしら?と思った。


 
 さっき、安否確認しようと実家に電話したところ、父しかおらず母は不在。以前の仕事仲間と試験の残念会に出かけたそう。


 生きていたか、よかった。試験に落ちても、人は死なない。


 私は、息子さんと同じ立場になったとき、母の老いと死をきちんと受け止めることが出来るのだろうか。
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