■2005/09/11 (日) Bergen4日目 その2

LANDMARKに行く前に少し仕事をしてきたいというオーゲさんと一緒に、ブリッゲン近くのオフィスにまわる。
昨年もお邪魔したのだけれど、100年近く経つというビルの中にあるオフィスは、白を基調にしたシンプルな印象。扉を開けると扉の真ん中を軸に回転ドアのように開き、後ろ側の扉に描かれたオフィスのロゴが見えるという、ちょっと日本にはなさそうな奇妙さが相変わらずで笑える。

 1時間ほど仕事をするとのことで、その間私は、オフィスの中を散策したり、ビル内の空家になっているフロアを探検したりする。隣の以前生地屋だったという部屋の窓から眺めると、そこには港を挟んでブリッゲンが一望できるポイントが。人の体に合わせた変な形をしたチェアにもたれながら、雨降りの街並みを眺めたりしながら、去年よりも観光らしきものはしてないにせよ、去年よりも近い目線でこの街を満喫しているような気持ちになった。帰りたくないなぁ。

 といってるうちに、オーゲさんの仕事がひと段落ついたので、オフィスを後にLANDMARKに向かう。雨が結構本降りになってきていて、途中の中央広場にひしめき合う選挙運動のテントの中では、止むのを待って後片付けしようとしているスタッフが沢山目につく。明日が選挙。日本では今日(8時間先だから終わってるか)が選挙日。どの国でも明日に希望を見出すための投票が行われようとしているのだな。

 LANDAMARK内のカフェでは先に来ていたJanくんが、険しい顔で新聞を読んでいた。支持する党がちょっと不利な状況に陥っているらしい。一緒になって新聞を読んでいる(というか眺めている)と、文化面のページ一面にキム・ヨルッティのプレス用の写真と記事が掲載されていた。ノルウェー国内で何か大きな賞を受賞したらしい。ついでに現在ベルリンに住み製作活動をしている彼は、今後極力メディアからのインタビューに応じる事は控えたいとの事。やはり製作に専念したいのだと思うけど。芸術家だもの、当たり前か。

 彼は同じ線というか土壌で音楽やデザイン(ドローイング、アートワーク全て)を捕らえている。だから、彼のジャケットのアートワークを眺めるときも、音楽を聴くときも同じ感覚を覚えるのかもしれない。彼にとってそれらのどれが特別なわけでもなくて、全てをひっくるめて初めて彼の作品が成り立つ、とでもいうような感じ。

 もしかして、BLA横の屋外シャンデリアは、彼が作ったのかも・・・。

 余談だけど、彼の両親(大学の建築学の教授)に学生の頃、オーゲさんは習ったことがあるのだとか。うーん、狭い、ノルウェー。
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