先日、毎年恒例の帰省をしてきた。お盆でなく少し早目に。
実家に午後の8時過ぎに到着。いつもならカーポートにいるはずの猫が見当たらない。
不思議に思って母に尋ねてみたら。。この5月に死んだとのこと。
びっくりした、全く知らなかった。電話で母も教えてくれなかったし。
悲しくて、寂しかった。。
飼ってから15年くらい経っているし、寿命だね。。とは思う。外飼いの子だったし。
両親が借りていた家庭菜園の畑に捨てられていた(多分)子猫だった。父が可愛がり、寒い冬が越せないだろうと家に連れてきた子。
雄だったのだが、何故か家族全員で雌だと思い込んでおり、避妊手術に連れていってからわかったという逸話付き。そういえば、このときの獣医さん、いい加減な方で開腹してから気づいたという(怒 可哀想に病院に連れていかれ、お腹の毛を剃られ開腹された挙句、またそのまま閉じたという目に遭い、ショックでしばらくはカーポートの隅でご飯も食べずにじっとしていたそうだ。
今、思い出しても腹が立つ! 猫だって生き物で感情もあるのに、しれっとした態度だったらしいし。こんな人が獣医だなんて信じられない。。! なんだか怒りを通り越して悲しくなる。
話が逸れてしまった。。
猫が死ぬ数日前から姿が見えなくなったらしく、家族で覚悟していたとか。きっと、どこかで。。と。
ところが、またふらっと家に戻ってきたらしい。そのときにはもう食欲はなく、そろそろか。。と思っていたら、また、急に一時的に食欲が出て、そして、また、食欲がなくなり静かに逝ったらしい。
母は食欲が戻ったので、喜んで餌の大袋を2袋も買い込んだ矢先だったそうだ。。
亡くなった父が拾ってきた畑に、弟が大きな穴を掘り、母がその餌も一緒に埋めてあげたとのこと。
ちこ、甘えん坊で人が好きなくせに怖がりの子だった。私にとって、実家に帰省する楽しみのひとつだった。
玄関の外で「ニャア~ニャア~ニャア~」と誰かが出てくるまで呼び続け、「もう、しょうがないなぁ~」と出ていくと、ぴょんと玄関先から離れて、こちらを「わぁ~♪来た来た♪」という顔で見ていた。そして、「さぁ、ついておいでぇ~!」と言わんばかりに家の周囲を、時々、振り返りながら得意そうに前を歩くのだった。
これを飽きもせずに、毎日毎日やっていたっけ。実家の家族は呆れて放っておいたけど、私だけは反応してくれるのが嬉しいのかなんなのか、帰省中はず~っとやっていたっけ。
餌をあげるときには、催促して頭をコツン!コツン!と足にぶつけてきて、邪魔なのでかえって時間がかかり本末転倒だったり。
遊んで帰ってきてカーポートに戻るときには、シャッターをちこが入れるくらい開けてあるのに、何故か家族を同様に呼び続け、別の扉を開けてもらうということをしていたっけ。
うん。。いろいろ思い出してしまったな。。。 一緒に暮らしていたわけではなくても、やっぱりちこは「うちの子」だったのだねぇ。。
ちこ、楽しかったよ、ありがとうね。
そっちで父の傍で走り回っているのかなぁ。。。
バイバイ、ちこ。大好きだったよ。