昨日の夜、NHK ハイビジョン特集『さらば八月のうた 青春が終わる日』を観ました。
26年間も続いた小劇場系の人気劇団、M.O.P の解散公演に密着したドキュメンタリーです。
私自身は恥ずかしながら。。M.O.Pの存在を知ったのがとても遅く、公演もNHKで放送されたものを幾つか観たにすぎません。
でも、なんだろう。。初めてみた『黒いハンカチーフ』のときに受けた感動は忘れられないものでした。
懐かしいような、でもただの懐古主義というのでもなく、骨太のストーリー、そこに描き出される人間模様が今までに観たことがないものだったからです。
そして、そこには人に対する優しさが感じられて、ただ、理屈抜きに涙が出てくるのでした。
ドキュメンタリーを観ながら、かつての自分の大学時代をふと思い出してしまい、懐かしいような、寂しいような
。。なんとも言えない気持ちになりました。
私はM.O.Pのマキノノゾミさんから見れば下の世代になるのですが、所属していた演劇同好会(部にもまだ昇格できない弱小同好会)の学祭公演に、亡くなられた つかこうへいさんの「熱海殺人事件」を演ったのです。
初期のM.O.Pの写真が画面に映し出され、その頃の思い出や感情が蘇ってきたのでした。
青春が終わる日。。
私はもちろん、とうに終わったのだけれど(笑)
改めてそうなんだなぁ。。。と、感慨深いものがありましたね。
画面にアップになった、かつてミスターM.O.Pと呼ばれた清水秀一さんの横顔に、勝手に自分の気持ちを投影して、涙してしまいました。
劇団員の林英世さんと勝平ともこさんが、電話で話しているシーンにも涙が出ました。。
劇団や青春が終わっても、劇団員の皆さんはそれぞれの道を進んでいくわけで。。
劇団員の中で、役者だけで生活していけるのは4人しかいらっしゃらないとか。
現実と夢との間で揺れ動き、悩むことも多いのだろうな。。
なんだか涙が出てばっかりの、ドキュメンタリーでした。
人生は本当にいろいろですね。。
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劇団M.O.Pは解散したのですが、公式HPと劇団員の方たちのブログはまだ存在しております。
どうやら、マキノノゾミさんが止めると言うまで続くそうです。
劇団員の皆さんの近況などが書かれております
劇団M.O.P公式サイト メンバーブログ
http://www.g-mop.com/blog/index.html