つれづれな日々のつぶやき♪

ドラマや映画、展覧会や写真展の感想をぽつぽつと
日々の暮らしの中でふと感じたことなども

『メトロポリタン美術館展』に行ってきました♪

2012-10-31 | 展覧会

昨日、やや肌寒い曇り空の中、上野公園の東京都美術館で行われている、『メトロポリタン美術館展』に行ってきました。
東京都美術館リニューアル記念ということで、地方への巡回はないそうです。公式HPはこちら → 
トップの画像は購入した展覧会図録(表紙 フィンセント・ファン・ゴッホ 糸杉)、2、400円也。またゆっくりと観るつもり♪

展示作品は第1章から第7章までに区分され、B1F、1F、2Fと上の階へと上がっていくようになっております。音声ガイドもありますけど、意外と少なめでもっと多くの作品についてガイドがあるとよいなぁ。。と。
特に印象に残ったのは、83 《ブルメンバキアの実》、84 《切妻とリンゴ》、94 《糸杉》、96 《ビエーヴル川の堤。ビセート付近》、110 《トゥーライツの灯台》、111 《骨盤 2》 などでしょうか。
83と84は白黒写真ですけど柔らかい質感がとてもよく出ており、絵画の素描を観ているような感じでした。
94は言わずと知れたゴッホの糸杉です。うねるような天をつく糸杉と上弦の三日月、静寂の中に不安を起こさせるような狂気じみた美しさです。
96はルソーの作品。いかにもルソーらしい、オリーブがかった独特のグリーン、柳のようなしなやかな樹木。小さく人形のような人物。技巧的にはお世辞にも決して上手くはないと思うのですけど、なぜか気になって観つめてしまいますね。。 画集も持っております♪
110はスカッとした抜けるような青空。すっくとそびえ立つ白い灯台。鈎状にたなびく雲。造形と色彩のコントラストが見事な観ていて気持ちがいい作品です。
111は画面全体に大きく描かれた白いすべすべとした骨盤。骨盤の穴からのぞくのは背景色のブルーのみ。生物の源、生まれきたる場所の骨盤から観る宇宙だそうです。生む性であるところの女性ならではの作品かと思われます。男性は女性を女神:ミューズ、もしくは畏敬・畏怖の存在として描くことが多いので。


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展示作品目録。全133点。右はチケット。




音声ガイド作品リスト。オリジナルイメージ曲 坂本龍一さんの「wind,cypresses & absinthe」も聴くことができます。貸し出し料金 500円也。




行ってみたい展覧会のフライヤー。シャルダン、ターナー、ラファエロ♪




美術館前の球体のオブジェ♪




公園内の噴水広場。お花の植栽がきれいです♪
つい先日まで、第29回全国都市緑化フェアが開催されていて、公園内にまだ残っている展示などを撤収作業中でしたよ。


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余談です。
展示作品を見終わって帰ろうとしたとき、20代の娘さん連れのマダムがご入場に。入ってすぐのところでいきなり写メを撮りだしまして!
もちろん、即、警備の方に止められておりましたけど、そのマダムはマナー違反を謝るでもなく、「どこからならいいのぉ~?!」と大声でのたまっておられました
奥様、普通、撮影禁止ですわよ♪ 
私があの娘さんならこのお方とは、たとえ実の母親でも一緒に行動したくないわぁ~と思いましたとさ(笑  



『くらしのたね』vol.25 大人だって!

2012-10-27 | 言葉/エッセイ

イラストレーターのこぐれひでこさんのエッセイ、『くらしのたね』vol.25 大人だって! を読みました。tecolo という、手作りのナチュラル素材などを扱っているネットショップのメルマガにリンクがあるのです。

そこから一部を抜粋して。


少女時代を忘れない人と女盛りを忘れない人、女性を大きく分けるとその2つのタイプがあって、私は前者なのかもしれない。
少女時代は大人になってからより楽しかった、と言っているわけではありません。楽しかった度合いは大人になってからの方が上だったような気がするのですが……でもなぜか、子供の頃好きだったモノに対する愛情のようなものは残っています。
私だけじゃなく、そんな人は多分たくさんいるだろうと思うのですが…….どうなんでしょ? 


そうだよねぇ。。と、ひとりうなずいてみたりして 大人だって!いいじゃないか。誰に迷惑をかけるわけでなし、マナー違反でもなんでもないんだし。よいよ♪


野田地図 NODA・MAP 第17回公演 『エッグ』

2012-10-25 | 舞台/DVD

東京芸術劇場で、野田地図 NODA・MAP 第17回公演 『エッグ』 10月24日 開演14:00 を観てきました。

※若干のネタバレがありますのでご注意くださいませ。

【作・演出】野田秀樹
【音楽】椎名林檎
【美術】堀尾幸男
【照明】小川幾雄
【衣装】ひびのこづえ
【音響・効果】高都幸男
【振付】黒田育世
【映像】奥秀太郎
【美粧】柘植伊佐夫
【舞台装置】瀬崎将孝
【キャスト】
妻夫木聡:阿倍比羅夫
深津絵里:苺イチエ
仲村トオル:粒来幸吉
秋山菜津子:オーナー
大倉孝二:平川
藤井隆:お床山
野田秀樹:劇場案内係・芸術監督
橋爪功:消田監督
【ストーリー】
集団就職の女学生を引率してきた女教師が登場。そこから、時代と虚構が錯綜しつつ、寺山修司脚本の『エッグ』という物語が始まっていく。
そもそも“エッグ”とはなんなのか? ただのスポーツではなく、実は第二次世界大戦時の満州で起こったあの忌まわしい細菌兵器に関わることだった。。

公式HPはこちらです → 野田地図 NODA・MAP 『エッグ』 


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最初の舞台装置は、劇場改装を思わせるような灰色の建築資材が舞台上にごろごろ。物語が始まると、可動式(キャスター付き)ロッカールームのロッカーが幾つも並び、その中を登場人物たちは出入りを繰り返し、ロッカーやシャワーブースやそのほかいろいろなものに転用されていきます。このあたりはとても演劇的で好きなテイストではありますね♪

時代と空間が錯綜し伏線が張ってありますけど、夢の遊眠社を思えば、ぐっとわかりやすかったですね。入れ子式の多重構造で訳がわからないということはなくなっています。
近年、野田さんの作品は生々しくなり、言葉遊びもなくなり、台詞も聞き取りやすく、あの異常なまでのスピード感とエネルギーはなくなりました。当時、言葉遊びが多いうえに、台詞が早すぎて耳がついていかないので余計に訳がわからず、わざわざ脚本集を購入したくらいです(笑
虚構の卵を使ったスポーツ“エッグ”。これはただのスポーツではなく、細菌兵器を作る作業をスポーツに見立てたものだったというくだりにぞっとしました。。
笑って観ていたのがこれだったとは。。という感じです。時代、戦争、格差、貧困、これらの上のほうでいつもそつなく、自分たちの利益と保身だけに生きている階級のものたち。歯噛みするような憤りと気持ち悪さを感じました。
ラストシーンにも救いはなく、胸に棘が刺さったような気持ちになりました。天井近い丸窓から差し込む光がとても悲しく、けれど美しく人物に降り注いでいたのが印象的でした。

野田秀樹さんはストーリーテラーのような存在で登場しております。どうしてこの方の女装はおかしいんでしょうね?かなり好きです♪
主要キャストのみなさんはどなたも身体表現ができていて、笑いも滑らず、上手くておもしろかったですね。千秋楽も近く、芝居自体がこなれてきているのだと思います。
特に、大倉孝二さんはナイロン100℃で鍛えられているのか、あの長身で軟体動物のような柔らかな動き、瞬時にふにゃっと脱力できる身体能力には驚きます。
意外だったのは、妻夫木聡さんが思っていたより動けて嫌味なくおもしろかったことです。大倉孝二さんほどではないにしろ、くるっという感じで自然に崩れ落ちたりしていましたし。結構、難しいと思うんです、自然に脱力して倒れたりする演技って。どうしても、「これから倒れるぞ!」というのが観客にわかってしまうことが多いですし。あくまでも演技なわけですし、自分も怪我しないためには必要なんでしょうけど、それが観えるとこちら側は瞬間的にでも現実に戻ってしまうんですよね。。正直、いただけないです。
仲村トオルさんは、がんばってこのカンパニーについていったという感じです。役柄とはいえ、もう少しご自身の魅力が全面に出ているとよいかなぁ~などと思いました。
深津絵里さんはお綺麗なのにかっ飛んでいてそれでいてどこかかわいらしく、やっぱり素敵な女優さんだと再確認いたしました。
秋山菜津子さんはすごい存在感と迫力で、酷薄さが見事に出ておりました。
藤井隆さんも意外にすんなりとこの場になじんでおり、悪目立ちしなくてよかったですね。最近、お笑いの方が舞台に出演されることが多くなってきていますけど、本業の方より自然体で上手かったりするこもままあり。本業の方々にはがんばっていただきたいものです。
橋爪功さんは映像でもどの役をおやりになっても、全て「橋爪功」になってしまうのに、やはり上手いしおもしろいのは何故なんでしょう? あの飄々としたさまは誰にも真似ができませんね。

カーテンコールは3回。特にキャストの紹介などはなし。

あ。。俳優の吹越満さんご来場でしたよ♪ ほかにも俳優さんたちがいらしていたようです。ほかの方は未確認ですけども


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終演後の夕暮れ時の東京芸術劇場。池袋駅西口から斜め左側に直進、徒歩2分。ものすご~くわかりやすい場所にあります。




正面入口付近にある人型のトピアリー、なんだかおもしろい^^ 使ってある植物はなんだろう。。?




購入したパンフレット、1000円也。椎名林檎さんのCDとセットだと3000円だそうです。ぱかぱか売れておりました~




今回のフライヤーから気になるものを♪ 12月の観劇予定はまだ2本だからチケット購入を検討中。




こちらの『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~』、KERAバージョンはすでにチケット購入済み♪ 蜷川バージョンは先行抽選待ち、どうか抽選に当たりますように。


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余談です。
物語上にあった細菌兵器、ワクチンの製造に卵を使うというのがあります。確かにワクチン製造には卵、鶏卵を使用するんですよね。
実は私、以前に某研究所に勤務していたことがありまして。といっても、普通の事務ですけどね(笑
そこでは研究以外にワクチンの製造も行っており、インフルエンザワクチンは卵を使って製造し、凍結乾燥(フリーズドライ)して製品になります。製造棟は独特のむわっ~とした匂いが立ち込めていて、慣れないと結構きついかもしれないですね。
なんてことを、またぞろ思い出したのでした。


“恋する”時間 第八回テーマ 「恋に似ている」

2012-10-22 | 言葉/エッセイ

FANCLから毎月、ESPOIRという雑誌が送られてきます。この中に角田光代さんが連載エッセイを書いていらして、これが毎回よいのです。読みながら「ふむふむ、そうだよねぇ。。」などとひとりで頷いていたりして。
今回のテーマは、「恋にている」です。以下、一部を抜粋。


 二十代のころ、年をとるのはいやだなと漠然と思っていて、その理由は、感動しなくなるだろうから、というものだった。

(中略)

 そして三十代半ばのころ、私はおそれていた事態に陥った。つまり、おっさん化したのである。何か新しい音楽を聴きたくても、以前のように心震えず、昔のCDばかり聴いてしまう。映画を見にいく時間がなく、無理に時間をつくっても見にいきたい映画がない。新しい何かをはじめたいという気持ちもない。じつはこのとき、仕事が本当に忙しかった。まったく余裕がなかったのである。余裕がないと、外への関心がどんどん減っていくのだということも、忙しすぎて気づかなかった。一日の、仕事と雑事と家事をこなすのが精一杯だった。それを「充実」というのだと勘違いしていた。

そんな日々を変えたのが、一枚のCDだった。友だちがあるとき、「これきっと好きだと思う」と、私の知らないバンドのCDを貸してくれたのだ。あまり期待せずに聴いてみて、びっくりした。二十代のときとおんなじように心が震えたのだ。そのことに私は救われた。もう三十代も後半だけれど、まだこうして感動できる。感動できる、できないは、年齢じゃない、その人のありようが決めるのだ。

(中略)

二十代と違うことが唯一あって、自分の好みがはっきりわかる、ということ。新しいものでも、好きか嫌いか、なんとなくわかるのだ。だから好きなものにしか反応せず、まことに効率がよい。効率と恋って矛盾する何かだと思うけれど、人以外のあれやこれやに恋するぶんには、相反しないらしい。



うんうん、とてもよくわかります。忙しすぎると心がささくれて、枯れてくるんですよね。でも、あまりに忙しすぎてそれすらわからなくなっていて。。
どんどんいろんなことに無関心になっていって、日々こなさなればならないことに追われていく。それがさらに拍車をかけていくわけで。
エンドレス。。悪循環。断ち切るには、少しの余裕と一歩を踏み出す勇気と気力、かな?

いくつになっても小さなことでいいから、感動できる心の余裕と柔軟さをもっていたいな♪


合格しました~♪

2012-10-21 | つぶやき

え~っとですね、先月末に受けた某資格試験に無事、合格いたしました~!
某って、まぁ、AEAJアロマテラピーインストラクターなんですけどもね^^
トップ画像の試験結果通知が先日、郵送されてまいりました♪ 用紙のお色は淡いピンクです。不合格のお色は淡いブルーですのよ。
なにはともあれよかった、よかった