サンシャイン劇場で、キャラメルボックス2013サマーツアー『雨と夢のあとに』 8月17日(土)開演14:00 を観てきました。
※ネタばれがありますので、ご注意くださいませ。
【原作】柳美里『雨と夢のあとに』(角川文庫刊)
【脚本・演出】成井豊+真柴あずき
【キャスト】
吉田里琴(客演):雨
大内厚雄:朝晴
岡内美喜子:暁子
岡田さつき:マリア
岡田達也:早川
楠見薫(客演):霧子
鍛治本大樹:北斗
三浦剛:正太郎/高柴
西川浩幸:康彦/洋平
大森美紀子:水村/波代
笹川亜矢奈:ちえみ/大谷
小林春世:沢田/番場
毛塚陽介:熊岡/広瀬
【美術】奥村泰彦
【照明】黒尾芳昭
【音響】大久保友紀
【振付】川崎悦子<BEATNIK STUDIO>
【スタイリスト】黒羽あや子
【ヘアメイク】武井優子
【ストーリー】(※フライヤーより)
桜井雨は中学2年の女の子。幼い頃に母を亡くし、今はベーシストの父・朝晴と二人で暮らしている。
朝晴は蝶の採集が趣味で、幻の蝶と呼ばれているコウトウキシタアゲハを捕らえるために、台湾へ行く。森の中でついに幻の蝶を発見!ところが、捕まえたと思った瞬間に、穴に落ちてしまう。
数日後、朝晴は無事に帰国。心配していた雨は、涙を流して喜んだ。が、朝晴の姿は雨にしか見えなかった。朝晴は自分の体を穴の底に置いてきた。もう一度、雨に会いたくて・・・。
公式サイトはこちら → 『キャラメルボックス 2013サマーツアー 雨と夢のあとに』
チケットぴあニュースはこちら → 「ドラマ化もされた柳美里の名作を、キャラメルボックスが7年ぶりに再演」
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美術は盆が設置され、朝晴と雨の部屋、隣人の部屋、病室、朝晴の長野の実家、マリアの家などに転換。
最初の朝晴と雨の部屋は、背景全面に青空が広がる大きな窓とウッドベース、ソファ2脚、ローテーブル、ミニテーブルの上に電話。
初演は2005年でそのときは観劇できず、その後にNHK「ミッドナイトステージ館」で放送されたものを観ておりました。今回は再演ということで、もう再々演はないだろうと観劇に。
初演は映像で一度観たきりで原作も未読だったのですが、かなりストーリーと台詞を覚えていたせいかそれぞれのシーンに集中できました。
朝晴や周囲の人たちが雨を想う心情には、ぐっときて涙がこぼれます。
ただ、こういう演出なんだろうと思いますが、全体を通して台詞の言い回しが唐突で一本調子なので?となってしまい、感情移入ができないことが多いのが難点かと。たった一言で「○○なんだからわかってあげて!」みたいな台詞で片付けられても、観ているほうとしては「はい、そうですか」とは思えず、「それはないだろう~」と白けてしまうんですよね。。
キャラメルらしくテンポは抜群によいです。むしろよすぎて、観終わった後に疾風感しか残らないきらいがあります。
う~ん、なんだろうこのもにょもにょした感じは。。やっぱり私には、キャラメルキャラメルした作品はあまり合わないようです。ごめんなさい。
役者さんについては。。
客演の吉田里琴さんは初舞台とは思えないほど、すごく自然で伸び伸びしており、中学2年生のリアル感が出ていてよかったです。ただ、語尾が時折聞き取りにくいのが少々残念でした。
同じく客演の楠見薫さんはいいなぁ~♪なんて魅力的なんでしょうか。可愛らしくて、おもしろくて、存在感が違うんですよね。
岡田達也さんはファンキーでいい!こういった胡散臭い役がはまりますよね。髪型はリーゼントというより、頭頂が少しだけ尖ったオールバックのようでしたが(笑
大内厚雄さんは本当にお父さんでした。娘の雨を想う優しい父そのもの。最後のほうは泣けましたよ。。
岡内美喜子さんの恋人に対峙するときの迫力が怖い!ヒロインだけでなくこういった役も似合いますね。
大森美紀子さん演じる朝晴の母親は、ちょっと老けすぎなのでないかと。おそらく60代後半くらいの設定かと思うのですが、その年齡にしては腰が曲がりすぎていて、夫役の西川浩幸さんとのバランスが変に感じます。今時、腰が曲がった60代後半の方はいらっしゃらないと思われますし。
他の方々の設定年齡がぴったりしていたので、余計に違和感を感じてしまいました。
鍛治本大樹さんはなんだろう。。かわいい♪雨の幼なじみのいじられキャラがはまっておりました。
カーテンコールは3回。
1回目、岡田達也さんが挨拶。客演の方々の紹介を。
2回目、吉田里琴さんが三方礼を。
3回目、大内厚雄さんが挨拶。アンケートと地方公演&次回公演の案内を。
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当日パンフレット。
トーク&フォトブック、A4判。座談会1・2や写真多数。
ロビーにおなじみミキ丸♪ 写真がピンぼけ気味。。
今日は旧盆、68回目の終戦日でもあります。
先程、黙祷を捧げました。もう、二度と戦争が起こりませんように。。
さて、お盆ですので、ずっと気になっていたままのことをしようかと思いまして。
それは、チケット供養です。早くから前売りを購入して、楽しみにしていたにもかかわらず使われなかったチケットたち。
都合がどうしてもつかなくなったり、体調が悪くなったり、当日ぎりぎりまで調整や様子を見ていて、それでも結局行くことができなかった公演の数々。
捨てるに捨てられず、半券やパンフレット入れにしているフェローズのボックスに、一緒に保管してたんですよね。。
ようやく手放す気持ちになりましたので、ラベンダーのお線香を焚いて、蝋燭を灯して供養しました。
この席を空けてしまったのは私です。行けなくて本当にごめんなさい。。
*『ゆうづき』 2007.1.26 G列11番
*『わが闇』 2007.12.12 M列2番
*『シャープさんフラットさん』 2008.9.23 F列24番
*『見下ろしてごらん、夜の町を。』 2009.1.9 B列17番
*『パパ、I LOVE YOU!』 2009.6.21 D列12番
*『デンキ島~松田リカ篇~』 2011.3.16 A列6番
*『二人芝居』 2012.12.4 D列6番
*『トリオ』 2013.2.22 B列4番
*『BONE SONGS』 2013.2.25 E列12番
*『2013 大天然祭~大漁歌い込み~』 2013.3.2 北8列70番
*『ラジオスターの悲劇』 2013.5.13 E列7番
*『レミング』 2013.5.16 G列10番
*『ヒノダン』 2013.5.27 I列19番