<第十六話 「クリームシチュー」>
肌寒い夜、小説家の鈴木(吹越満)は編集者といっしょにマスター(小林薫)の店で酒を飲んでいた。
鈴木は妻と娘を捨て、十年近くやさぐれた生活を送っている。
鈴木たちが店を出た後、入れ替わりに入ってきたのが、キャバクラで働く花(朝倉あき)と客の鉾田(徳井優)。
花は鈴木が食べずに残していた「クリームシチュー」を注文する。花は小さい頃父親が家出して以来、ずっと母子家庭で過ごしてきた。
最近は母親とも喧嘩ばかりで、自分で学費を稼ぎ大学に通っている。マスターの作ったクリームシチューを食べ、母を思い出した花は涙をこぼす。幸薄い花は、幸せをつかめるのか。。
今回のお話はちょっと予定調和気味だけれども、こんなふうに、一度は壊れた家族がまた絆をつなぐことができればいいなぁ。。と思いました。
やさぐれたダメ親父の鈴木、その夫を恨んでいるはずなのに悪口ひとつ言わない妻、その母を嫌だと思う娘の花。
みんなそれぞれの思いを抱えていて。。でも、肝心なことは相手に伝えていないから、伝わらないし理解しあえないわけで。
娘の花の気持ちも母親の気持ちもわかるから、そこはなんともいえない気持ちになりましたね。
ダメ親父の鈴木は、問題外だけど(笑
鈴木「親はなくても子は育つ」
担当の編集者「奥さんが一人で育てたんじゃないですかぁ~!」
全くもってそのと・お・り♪
それにしても、この手のダメ~な男性を演じると吹越満さんは天下一品だね