早いもので、今日で2012年も終わりですね。地球が滅亡しなくてよかったです(笑
今年もいろいろと盛りだくさんな一年でした。いいことも悪いこともありましたしね。
来年も一日一日を大切に、その瞬間、そのときどきを味わって楽しんで過ごしていきたいです。
元気に大晦日を迎えられることに感謝♪
みなさまもよいお年をお迎えくださいませ。
Bunkamuraシアターコクーンにて、シアターコクーン・オンレパートリー2012 『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~ KERA version』 12月28日(金) 開演18:30を観てきました。
※若干のネタバレがありますので、ご注意くださいませ。
公式サイトはこちら → 『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~ KERA version』
【作・演出】ケラリーノ・サンドロヴィッチ
【音楽】パスカルズ
【美術】小松信夫
【音響】水越桂一
【映像】上田大樹
【キャスト】
生瀬勝久:ドン・ガラス
小出恵介:トビーアス
丸山智巳:ヤン
阿倍なつみ:マチケ(三女)
大倉孝二:パキオテ(白痴)
緒川たまき:テン(次女)
大鷹明良:ヤルゲン
マギー:アリスト
近藤公園:パブロ
夏帆:レティーシャ
三上市朗:ローケ(仕立屋)
久保酎吉:コロス長
峯村リエ:エレミヤ
犬山イヌコ:メメ(メイド長)
山西惇:ダンダブール
池田成志:ペラーヨ
久世星佳:バララ(長女)
木野花:ジャムジャムジャーラ、ドンドンダーラ
西岡徳馬:グンナル(司祭)
ほか
【ストーリー】
とある架空の町に暮らす三姉妹。市長であり、町の絶対的権力者である彼女達の父親。そこに様々な人々が絡み、時を超えた愛憎劇が繰り広げられる。
やがて、この町はあることをきっかけに狂人と死人の町と化していく。。
*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*
今回の観劇で久しぶりにケラさんの作品を観ました。『犬は鎖につなぐべからず』以来ですから、前回から随分と時間が経ってしまいましたね。
ケラ作品の中でも長いです、覚悟がいりますね(笑 特に、帰宅時間が気になる方は、ソワレは終電時間のチェックをされておいたほうがよいかと。 上演時間は下記を参照~♪
◆上演時間について◆
1幕 1時間30分
( 休憩1:10分 )
2幕 1時間
( 休憩2:10分 )
3幕 1時間20分(カーテンコール含む)
--------------------
合計 約4時間10分
客入れの曲は、ボーイソプラノのミサ曲。
舞台美術は、天井高一杯にヨーロッパ風の古びた石造りの建物が建ち、上手に2つ、下手に1つ階段があり、この建物を覆うように樹木の枝が繁っております。
この建物の一部は盆に乗っており、回転しては教会、邸宅、井戸、船室などとして使われます。
作品全体としては、率直に言ってしまうと可もなく不可もなくといったところです。登場人物が多く、それぞれに背負っている過去や現実があり、それらをぽんぽん!とオムニバスのように繋いでいくのですけど、散漫な印象が強く、冗長感が否めませんでした。群像劇なんでしょうけど、なんというのか、キャッチボールになってない感じ。投げっぱなしというか。
役者はごく一部の女優さんを除いて、みなさん上手いし、長い上演時間でも飽きたりはしませんでしたけども。。
市長でありこの町の絶対的権力者であるドン・ガラスは、本当~にクズで最低の男として、きちんと描かれていますけど、肝心のその娘である三姉妹が弱いんですよね。。
三姉妹はみな美しく、女性としてとても魅力的、でもそれだけな感じ。性格にそれぞれ難はあるものの、とりたてていうほどのこともなく、かといって醸し出される特異な雰囲気やオーラのようなものもなく、なんで三姉妹がタイトルにあるのかとさえ思ってしまいました。
むしろ、100歳を越える祖母のほうがすごい! さすが、木野花さん、迫力が違います!
なにを描きたかったのか、いまいちよくわかりませんでした。ケラさんの作品は好きなんですけどね~(苦笑
作品全体としては微妙な感想しかないんですけど、個々の役者さんについては特筆すべき方も多数でした。
大倉孝二さんはやっぱりおもしろい~! なんなんでしょうか? あの間、あの声色は。なかなか他の方には真似できないよいうな気がします。
マギーさんの身体能力にも驚きました。パキオテのまじないで生き返った、自分たち夫婦にしか見えない死んだ息子に暴力をふるわれて飛ばされたりするシーンは、まるで本当に何者かに突き飛ばされているようでした。迫真の演技でした。
犬山イヌコさんは、どこか平常心を失った女性を演じると凄みがでますね。かわいいのに、怖い。。
ケラさんは今回は本公演ではなく、蜷川幸雄さんが演出するバージョンもあるので、いつものあてがきをしないようにしたそうなんですけど、やっぱりあてがきのような気がします。
あと、映像の使い方はとても上手いし、かっこいい! 手間暇かかっておりますね~^^
キャスト等のクレジットだけでなく、建物自体に、まるでステンドグラスをはめ込んだように見える効果は秀逸でした。この映像のシーンは好きですね♪
カーテンコールは2回。音楽担当のパスカルズさんたちも登場。
観客のみなさまは急いでらしたのか、アンケート回収ボックスはカラカラ~でした。そういう私も今回はなんだか書けなくて、さかさかと帰路につきましたけど(笑
*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*
フライヤーの裏側。キャストの一覧ですね。
イルミネーション☆ 入り口には、早々に大きな角松が飾ってありました。
気になる公演のフライヤー♪
*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*
余談。
蜷川バージョンのチケットも購入してあるので、ケラバージョンと観比べてみたいと思いま~す♪
*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*
追記です。
少し時間をおいてみて、なんとなく未消化な部分がこなれてきたように感じられてきました。観劇時はストーリーと大勢の登場人物の把握に集中していて、この世界観を味わうとまではいかなかったのでしょう。
寓意と寓話としての物語をただ味わえばよかったのかな。。と。ザッピングを眺めているスタンスで。
実際にこの観劇時には、登場人物の非道さやその周囲の人々の辛さや悲しみに気持ちがもっていかれてしまい、正直、しんどかったんですね。胸が苦しくなるというか。。気分が悪くなる一歩手前な感じで。
終演後は長尺のせいだけじゃなく、ぐったりと精神的に疲れてしまったんですよね。そんなこんなで、世界観を味わう余裕がなかったのだろうと。
*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*-・-*
さらに追記です。2013.7.25
先日のこと。某地上波にて、古田新太さん、宮沢りえさん、小出恵介さん出演の舞台『盲導犬』の宣伝を兼ねたトーク番組がありまして。
そこでですね、「長い芝居はだ~れもしあわせにならない!お客もキャストもスタッフも!」という古田さんの発言に、小出さんがのけぞって爆笑していたのがなんとも。小出さん笑いすぎ(笑
これって、『祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~』のことですよね。。多分。
あらら。。と、くすっとしてしまったのでした。
所沢市民文化センター ミューズ マーキーホールにて、『バカのカベ~フランス風~』 12月27日(木) 開演19:00を観てきました。
※若干のネタバレがありますので、ご注意くださいませ。
公式サイトはこちら → 「加藤健一事務所」
【作】フランシス・ヴェベール
【訳・演出】鵜山仁
【美術】石井強司
【キャスト】
風間杜夫:ピエール
加藤健一:フランソワ
新井康弘:ルブラン
清水明彦(文学座):シュバル
西川浩幸(演劇集団キャラメルボックス):アルシャンボー
日下由美:クリスティーヌ
加藤忍:マルレーヌ
平田満(声の出演)
【ストーリー】※フライヤーより
パリのおしゃれなマンションに暮らすピエールには、一風変わった習慣があった。週に一度、これぞ!!と思う「バカ」をパーティーに連れて来て、その本人には主旨を秘密にして、友人たちと「バカ」を笑い者にして楽しむという、かなり悪~い趣味だ。
今夜のパーティーのゲストは、フランソワという、超ド級の税務署勤めの変わり者。しかし、パーティーを前にして、ピエールが突然ギックリ腰になってしまい、家から出られない事態に‥
そこへやって来たフランソワは、ピエールの窮地を助けようと試みるが、やることなすこと、すべてが裏目に出てしまい‥
--☆--:+:--☆--:+:--☆--:+:--☆--:+:--☆--:+:--☆----☆--:+:--☆--:+:--☆--:+:--☆--:+:--☆--:+:--
客入れの曲は、軽快な感じのフランス語?の楽曲。自信はありませんけども(苦笑
舞台美術は、天井高まで全部使っておしゃれなマンションの一室にしてあります。全体が黒で統一され、壁紙や家具、暖炉まで黒一色。高価そうな骨董品や絵画(実際はファブリックボード風)が幾つも飾られております。
場面転換や暗転はなく、この一室のみでストーリーは展開していきます。
風間杜夫さんと加藤健一さんはほぼ、でずっぱり!ひたすら会話を転がし続け、笑いを取り続けるという、役者のスキルがハイレベルでなければ成立しないお芝居です。
キャストのみなさんがそろって上手く、いいカンパニーだったんだろうな~と感じられる心地よさがありました。
風間さん、加藤さんはもちろんのこと、清水明彦さんが秀逸!とにかく。。変でおかしいです。ついつい、目で追ってしまいます^^ あ。。もちろん、褒めております(汗
加藤忍さんもコケティッシュでかわいいのに、いかれている感じがよかったですね。実際にこんな人が周りにいたら困りますけどね(笑
とにかく、笑って、笑って、笑い倒しました!! 今年の笑いおさめという感じでしたね♪
なぁ~んにも難しいことを考えずに、ただひたすら観劇の時間を楽しめる作品でした。
カーテンコールは2回。キャストさんの紹介はなく、観劇会のお知らせ告知あり。
--☆--:+:--☆--:+:--☆--:+:--☆--:+:--☆--:+:--☆----☆--:+:--☆--:+:--☆--:+:--☆--:+:--☆--:+:--
ブルーのイルミネーションがきれい☆*
今朝も半端なく寒いですね。。今年は例年より寒いですよね~ 冷え症の身には辛い季節になりましたよ
さてさて、お庭の立水栓の下、水受けに氷のタワーができておりましたよ! ここ数日、本当に寒かったからねぇ。。
ぽたぽたと落ちる水滴が少しづつ、少しづつ凍っていって、見事なタワー状になったんでしょうね。
おもしろかったので、パチリ これも季節の風物詩ということで(笑