まだ雪の残る道を走るタイヤが見える
大きな道路では溶けていた雪が 細い道では薄くまだ残っていた
坂道に差し掛かると車はゆっくり走りやがて不安は的中した!
登れない・・・
アクセルを吹かしても空回り
停まると するすると坂道を逆戻り
ハンドルの効かなくなった車はスリップして横向きになりやっと停まった
そのまま車を放置して 宿のこたつで一休み
そこにいたのは 両親と親戚のおばさん
疲れ果ててこたつで横になると
「お疲れ様でした」と言って いきなりこたつに座りご飯を盛る女性
仲居さんか?
一同おどろいて起き上がった
お膳の上には ばあちゃんがこっそり持ち込んだ筍ご飯があったりする(笑)
「お世話になります」などと挨拶をしたが
この女性ひとりでずっとしゃべっているし様子がおかしい
「入るときに失礼しますって言い忘れちゃった・・・すみませんねぇ~」
と とてもずうずうしい
しかも着ている着物は・・・
着物じゃなくて 私たちと同じ 浴衣
しかも はだけてシミーズが見えているおばあちゃんだった
私は置き去りにした車も気になるし この怪しい老婆も気になる
ひょっとしてどさくさに紛れて置き引きするのではないか?とか
みんなのカバンをかき集めた
少ししてまた違う女性が入ってきた
「あ~らみなさんここにいたの?」と
当たり前のようにこたつに足を滑り込ませてきた
開けっ放しのドアの向こうの廊下は なんだか賑やか
本物の仲居さんらしき人が入ってきてこう言った
「今日はお向かいの旅館のお客様が間違えてこちらに来て
どうしてもこちらの旅館がいいと言って居座ってしまったんです・・・
それでこの有様・・・
皆さんにご迷惑をおかけして・・・」
と 言い終わらないうちに 次から次へと こたつに入りきらないほど人がやってきて
「助けて~!!!」
と 思ったら 携帯の着信メロディーに救われた
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「寝てるの~? 玄関開けるよ~♪」
玄関チャイムの音に気が付かなかったらしい・・・
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ちゃんが差し入れに来てくれたのでした~
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ずっと寝ていて 人恋しくなったんじゃない?(笑)
ばあちゃんが心配して 何度も電話かけてくるから・・・
すみません・・・ 全部夢のお話でした
あ~ こわかった・・・
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お昼にお粥を少し食べて なんとなくお腹大丈夫な感じです・・・