7/12 カラスのいただきますの話
カーコを連れてきたのはチーコだと何度か言った。
スズメはエサを見つけると独り占めにしようとしない。
私がバードテーブルを用意したので、いい子はみんな連れてきたのだ。
カラスを信用しなかったわけではないけど、
肉食のカラスのために、テーブルは別にした。
日によって食べるものは違うけど、
カーコは必ず、鳴いた。
それから降りてくるのが防犯カメラのモニターで見えた。
チーコたちは写真を撮られることを警戒しなかったわけではないけど、
みんなで撮られれば怖くないという感じだった。
でもカラスは違う。
長い間、それだけは嫌と拒否だった。
ある時、カーコがカメラを向けたけど、逃げなかった。
撮れると思ったそのとき、カオが来て、
私には聞こえない何かを言った。
そして、カーコを連れ去ってしまった。
私に慣れるなと言ったと感じた。
今だって、カラスの中にはカメラは苦手という子はいるけど、
大抵の子は撮らせてくれる。
カラスが大きななりで、スズメとご飯を分かち合っているのを見るのは
微笑ましくて好き。
自然の中ではこういうカラスもいることを知ってほしい。