生活管理・日用品ブログ

増田カイロの臨床における生活指導内容。NAET施術と併用して弱アルカリ体質を維持しましょう。

大人の食物アレルギー

2023-06-07 | NAET・出版物
先日のテレビで大人になってから発症するようなアレルギー事例が取り上げられていました。
子供の頃からの食物アレルギーを引きずっている方もいれば、何もなかったのに突然という方もいます。

西洋医学では、アレルギーの治療と言えば、以下の3点の治療法原因物質を探しその回避がメインとなります。
①内服薬(抗ヒスタミン・H2ブロッカー・抗ロイコトリエン・ステロイドなど)
*これは当院でも個人輸入薬で自己管理してもらうことがあり、アレルギー性のある薬はわずかです。薬を使う前に「アレルギー性の有無」「有効性・必要性」「体からの使用許可」を確認できたものであれば著効します。

②舌下免疫療法(スギ・ヒノキ・ダニに対してのみ)
*私見ではありますが、1項目のアレルギーを治療するために、アレルギー性のある薬剤を毎日継続して3~5年間使う必要があります。それで1項目だけしか治療できないこと。そしてアナフィラキシーのリスクが誰にもあるということから当院では勧めていません。国や耳鼻科・小児科・アレルギー科医は花粉症対策の切り札のように推奨していますが、選択した人は「自己責任」で「慎重」に進めてください。

③減感作療法(ヒスタグロビン+ノイロトロピン注射)
*①で効果のない方の選択肢の一つです。こちらはアレルギー性が②より低く、かつ期間も短いため、大人の重症アレルギー患者さんにおいては試す価値はあると思います。適応は12歳以上であったかと思いますが、私見としては18歳以上ならまだ安心かと思います。ただ静岡市ではどこでできるか知りません。

東洋医学では、鍼灸により経絡・気の流れを整え、その人の証に応じた漢方薬を使うことが治療法となります。
その他代替療法では、各手技によって自律神経を整え、身体から心、心から体への刺激を与えることで治癒力の回復を期待するという治療法となります。

当院で行っているNAET®も代替療法のひとつですが、コンセプトは異なります
NAET®では、自分に合わないもの(アレルゲン)に対して、自分の細胞の情報を書き換え、アレルゲンと認識しないようにします。対症療法ではなく、本当の意味での体質改善、そして将来遺伝しないレベルでの根本治療を目指しています。
ただし、アレルギー反応も複雑なため、問題が起きている場所・アレルゲン(引き金)・原因(潜在感染源)を全て押さえていくことで、より確実な結果となりえます。

番組では以下のケースが紹介されていました。

①サーファー⇒クラゲに刺される⇒納豆アレルギー(クラゲと納豆に共通する成分=ポリγグルタミン酸に対するアレルギー)
②医療従事者⇒ラテックスゴム手袋着用⇒バナナ・栗・キウイ・アボカドアレルギー(ラテックスゴムタンパクに対するアレルギー)
*医療従事者以外に、手術を受けた人・歯科治療をよく受けている人・コンドーム使用などでも同様の症状を発症します。
③犬・猫のようなペットを飼う⇒マダニに刺される⇒豚・牛など獣肉アレルギー(α-galなどのタンパクアレルギー)
④運動誘発アレルギー⇒特定の食物(特に小麦)を食べた後、運動・飲酒・入浴・ストレス・消炎剤内服によって、通常より多くのタンパクが吸収されることでアナフィラキシー様の重症反応に繋がる
⑤化粧品に含まれる赤い色素(カルミン)をよく使っていると、コチニール色素で赤・ピンク着色してある食物の大量摂取によりアレルギー発症
⑥花粉アレルギーのある人は、各種花粉と似ているタンパクを持つ特定の食物に対して口腔、および全身性のアレルギー症状をおこす

これまで他のテレビ番組でもいろいろなアレルギー症状が取り上げられてきました。
とにかくいえることは、アレルギー症状を持っている人が増えているということ。これは世界的な話です。

だからこそ、自分の体調には何が関わっているのかIgE(病院ではView39やMast36が効率的です)やIgG(自費;アンブロシア)といった検査は、興味のある方は一度しておかれるといいでしょう。IgGは食生活によって変動しますが、IgEは食生活によって変動することはありませんので、各種治療の「指標」としても使えます

子供であってもアレルギー症状があるなら、何にアレルギーがあるかを知っておくことで、正しく回避することができますので早めの検査をお勧めして今す。難しい場合はご両親の検査結果から推測します。2人にあるものは、だいたい子供にも受け継がれていますから。

子供・大人に関わらず、推測だけで乳や小麦を制限している医療機関も多く、これは特に子供の成長には不利益と考えます。大人にとっても生活の質は著しく低下しますから、ストレスがさらにアレルギーを悪化させます

もちろん、乳や小麦の特定なタンパクに対するIgE(RAST)が高ければ、アレルギー度合いに応じた制限は必要です。しかし、IgGが高くても食事制限は基本的に必要ありません。制限したとしても3か月までです。それ以上の制限に意味はありません。

もちろん私はNAET®で「アレルギー除去」をしているから、そう言えるのです。
アレルギー除去をしないままの人であれば、そして食べないほうが体が確実に楽なら、食べないほうがいいと判断できるでしょう。

それは自分自身が「食べない人生を選ぶ」のか「食べる人生を選ぶ」のかご本人(親御さん)次第です。
食べない人生ではなく、我慢せず自由に食べられる人生を選びたいなら食べられる人生を提供できる医療を自分が選択すればいいだけの話です。
ピザ食べたいのに、和食店に行く人はいませんでしょ?医療は特別な聖域でもなんでもないのですから。

しかし、まだNAET®施術者は多くなく、認知度も高くありませんから、避ける生活を選ばざるを得ない人が多いのかもしれません。
当院では、クリニックの上に家具付きワンルームアパートを用意しております
アレルギー除去に真剣に取り組もうとお考えの全国の患者さんに週~月単位で滞在しながら、体力のロスを最低限に施術をうけ、生活管理法を学んでいただいております。

NAET®のアレルギー除去に興味はあるものの、近くに施術者がいない、もしくは近くの施術者では対応できない重症アレルギーをお持ちでお困りの方は、どうぞご連絡ください。物理的・体力的・精神的・金銭的に無理ない範囲でアレルギー除去を自分の生活・人生に取り込み、ご自身とご家族の「心身のリフォーム」にお使いいただければ幸いです。

こちらでは、基本的にはすべての疾患・病態・症状に対応します。
ただ、施術の有効度・必要度が初めから低い場合は、患者さんの時間とお金を無駄にしたくないので、初めから引き受けません。もしくは最低限の基本項目だけ行い、それでも必要度が上がらなければ、それ以上の改善は難しいと判断します。
逆になかなか結果に結びつかない場合においても、必要度が高ければ、どこかに突破口はあります。それは施術者の自己治療レベル次第ですので、患者さんが無理ない範囲において継続していただき、「頑張らないけど、諦めない」のスタンスで取り組んでいただければと考えております。

またアレルギーという言葉は、西洋医学においては「抗原・抗体による反応」だけを意味しますが、NAET®においては、抗原抗体反応によるものだけでなく、全ての過敏性・不耐症など、神羅万象全てに対する不快反応を「アレルギー」という言葉を使って表現しています。

わかりやすいところでいえば、猫アレルギーは採血でも出ますが、母親アレルギー・父親アレルギーなんて、採血項目にありませんでしょ。でも「家族に対するアレルギー」、もちろん「自分自身に対するアレルギー」は、臨床的には大きなアレルギー問題を引き起こしています。ただ、皆さんそれを「知らないだけ」なんです。なぜかと言ったら、それを「科学的に調べる方法がまだない」からですね。

他にも卵・乳・大豆・米・小麦といった主要なアレルゲンは、当然採血項目にありますが、それもたくさんあるタンパクのうちのひとつしか調べていません。ですから「レクチン」という大きな問題を起こしうるタンパクにアレルギーがあっても、IgE検査では調べられませんから、アレルギーはあるのに「検査では異常なし」となってしまいます。

またIgEは採血で調べることができますが、トリプターゼという重症アレルギー反応時にしか出ない酵素はすぐに代謝されるため採血で見つかることはありません

IgEに反応を示さないアナフィラキシーケースにおいては「感情」も大きな要素になっていることもありますが、それは一部の人です。トリプターゼという酵素はすぐに分解されるため、唯一、トリプターゼによる重症アレルギー(アナフィラキシーも含む)によって、亡くなったケースでは、酵素が代謝されずに残るためトリプターゼが検出されると病理医のDr.ロイ(Dr.デビの息子)は言ってました。

レクチンやトリプターゼなど、現代医学でも的確に調べることができない項目はまだあります。これからのAIの進歩が、そういったまだ解明されていない抗原抗体反応、またはそれ以外のアレルギー反応における機序を明らかにしてくれることを願うばかりです。

話しが長くなりましたが、卵が食べられない・乳が食べられない・豆が食べられない・米が食べられない・麦が食べられない・果物が食べられない…といったように、〇〇が食べられなくて、〇〇が使えなくて、〇〇に行けなくて「困っている人」は、ぜひお近くのNAET®施術者にご相談ください。

食べられなくても、使えなくても、何かができなくても、それを困っていない人は、別にお金と時間をかけて頑張る必要はありません。

ただ一点、アレルギー症状は「アレルギーだけでは終わらない」ということも知っておいてください。
何を言っているかというと、アレルギー症状は、炎症反応におけるたまたま今の出口であり、アレルギー症状が年齢と共に落ち着いたら、それは治ったのではなく別の問題に移動したということを意味します。花粉症が治ったと思ったら、2年後がんが見つかった、脳梗塞・心筋梗塞・認知症になった、みたいな話はよくあることですからね。花粉症や食物アレルギーの時点で、その引き金と原因をきちんと取り除いておくことは、将来の問題回避にも繋がっているのです。

だからこそ、庭の雑草と同じで、対処療法を続けていても、『最後に来る問題の回避まではできない』ということを知った上で、自分に必要な医療を自分の目で選んでください

斉藤 記

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