昔お世話になったOT(作業療法士)さんに、あるがままに生きるという言葉を教わった。
あるがままに生きる。
いい言葉だ。
人によく思われようと背伸びすることもなく、ただ、自分の能力と持ち味で生きていく。
なんと素晴らしい人生だろう?
そんな生き方をしている人こそ、道教でいうところの真人なのだろうなあ。
ただ自分の能力と持ち味だけで生きていく。
そう生きられないのは、こびへつらいの心や負けず嫌いの心があるからだ。
ああ、強者を恐れてこびへつらい、ほかのものに負けてたまるかと、精一杯背伸びをして生きていた私の心は、安らかではなかった。
年をとると、なかなか生き方の路線変更はできないが、そんな修羅の心から離れ、平穏な毎日を過ごしたいものだ。