それにしても眠れないのだ

日々の眠れない出来事を虚実織り交ぜて

それにしても「このマンガがすごい!2025に感じた事、考えた事」なのだ。

2024-12-18 17:33:57 | Weblog
 “このマンガがすごい!2025”が発表された。これは、有名無名問わない大学の漫画研究会、書店員、ライター、イラストレーターとかとかの人達がアンケートで参加する、自分が最もお薦めしたい5作品を集計して、ランク付けしたものだ。
 筆者は、このランキングの存在は、前々から知っていたけど、余り気にしていなかった。けど、今回はランキング上位の作品を読んでみようという気に何だか当然なって、一度も聞いた事のない作品が並ぶ中、あらすじに興味を惹かれた作品10作ほどを読んでみた。すると、大体が面白く読めた。で、思った事、感想としては、ここの作品に対してではなく、審査員に対して「ああ、審査員達は、現状の自分に(周りからの評価も含めて)不満を抱えていて、自分がやりたい事で才能が認められる世界を求めているんだなぁ」って感じだった。
 スポーツ物のマンガでよくある展開は、初め主人公は才能の片鱗はちょいちょい光っているもののまだまだ弱く、でも強くなるために努力を惜しまず、段々と強くなり、地区レベルから地方レベル、県レベル、全国レベルみたいに分かりやすく成長していく・・・って感じだ。今回の作品で筆者が読んだ中にそれその物はなかったけど、舞台をずらして、色々な生活の場におけるそれぞれの主人公は、くすぶる現状においても、時に大胆な行動を取ったり取らなかったりしつつ、内なるもの、信念に沿って行動し、周囲の声にもめげず、それが段々と大きな結果に結びついていく・・・みたいな作品が幾つもあった。
 マンガ新人賞なら、マンガを描く上でのテクニック的な上手さに主眼を置いて審査するだろう。でも、このランキングは、面白いと思う自分の感性で候補を選んでいるはず。多分、このランキングに参加する人は、参加するために、選出の偏りを無くすために、自分の好み外の幅広いジャンルの作品を頑張って読むようにしているはずだ。でも、やっぱり面白いと感じる物は、自分が好きな展開が描かれる物に収斂するはずだ。で、好きとはなんぞ?というと、潜在的な意思も絡んだ夢や希望を良い感じで具現化してくれた物に感じるはず。ぶっちゃけ、現状の自分に満足している人なんて、一人もいないだろう。そして、実は自分には秘めた才能があって、本気を出せばスゴい人になれる・・・なんて夢見ている人もいないだろう。マンガだと、陰キャな主人公でも、理解して応援してくれる友達や仲間が自然と集まって、才能を伸ばす手伝いをしてくれがちだ。でも現実は、そんな人は、まず現れない。なぜマンガをそんなに読むのか?「趣味は、マンガ読みです」なんて言っても、誰も尊敬はしてくれない。スーパーマイナスプロモーションにしかならない。でも、マンガを読む。なぜか?マンガが面白いと思っているからだ。とはいえ、マンガであれば全て面白いわけではない。何でもかんでも楽しめるわけではない。自分が面白い、楽しいと思う物には、傾向がある。嫌でも、傾向が出てしまう。なので、ランキングの結果に、分かりやすいスポーツ物ではなく、普段の生活の場や仕事場からの自分を認められての成功者としての脱却の傾向が見られたなら、本人が意識していなかった結果であっても、深層心理が描き出した現実なんだろうなぁ・・・と。ま、それがランキングにまでなった時、“集合知”なのかどうかは分からないけど。
 ・・・なんて考えてしまったのだけど、あくまで筆者の貧相な感性が紡ぎ出した物なので、間違っている可能性は十分にある。ま、間違いを指摘されたら、その時とる手段は・・・、すぐに幾つか思い浮かんだけど、もっと良い方法があるかもしれないので、それを考え抜くために今日は寝るのが遅くなるかもしれない。

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