たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

大腸内視鏡検査

2012年10月06日 | 日記

昨日は大腸内視鏡検査でした。3年半前に市のがん検診・大腸がん検診を申し込みに行き、ホームドクターで検便を2日分採集して提出したところ、1日分が陽性反応を示しました。
ホームドクターは紹介先の病院でカメラを勧められましたが、すでに膀胱がんでお世話になっていた岐阜県総合医療センター(旧名県病院)で、精密診断を受けることにしました。
2年前に膀胱がんが見つかり、運良く内視鏡で切除でき翌年再発し、また同じ手術と2年続け、数日後その膀胱の検診を受ける予定でしたので、そこで泌尿器科へ紹介していただき大腸カメラを受けました。
もしやと自発的に検診を受けた結果でしたが、不安はずばり的中し直腸がんが見つかり既に2.7センチになっていました。

よくよく私はしも(下)の病気やウンに縁があって運が良いのですね。内視鏡は2センチ以下と開腹手術を宣言され、幸い人工肛門でなく直腸前方切除術、いわゆる機能温存手術を受けました。それから3年半を無事経過し、毎年1回経過観察(サーベイランス)で大腸カメラを受けることを指示されます。総合病院は専門医不足と患者でいっぱいで、地域連携といって住み分け、開業医にこのカメラを委託されているのです。
私の住む岐阜県各務原市は、県都岐阜市と隣接し、病院も多く開業医も次々開業され、選り取り見取りの有様でありがたい事です。

さて今度の大腸内視鏡検診はこの開業医で3回目です。5~6年前開業され消化器内科が専門、内視鏡の専門医で腕は確かです。若い先生ですが東京がんセンターで3年のレジデントも修められ博士号の学位記も掲示してあります。

さて、大腸とは1.5mから1.8mの長さです。内視鏡で観察すると短い人は60cm、長い人でも1m10cmあれば盲腸まで十分届くと本にあります。なぜでしょうか、縮むのです。S字結腸以下はブラブラですから、大腸をたたみ込んで真っ直ぐ行く、垂れ下がっている横行結腸も吊り上げて進むから、距離がその分短くなります。
       さて大腸とは如何なる臓器でしょうか
       小腸とは如何なる臓器でしょうか。
いつもお世話になるオリンパスのホームページで勉強しましよう。体の真ん中にあって一番重要な臓器です。ヤクルトが時々新聞に全面広告しますので、切り抜いて保存しもう何枚も手元にあります。
大腸内には腸内フローラ(腸内に生息する細菌の集団)が生息していて、この腸内細菌の重さは何と1キロ、数にして100兆個もの細菌がいます。そしてその細菌の集まりを腸内細菌叢といって、その状態が免疫機能に大きな影響を与えることが分っているそうです。体内臓器が細菌に侵されず健康に過ごせるのはこの大腸の細菌のお陰だそうです。
毎日のお通じ、排便はその細菌の死骸が3分の1を占めると読んだことがあります。小腸の面積を広げるとテニスコート1面分もあるそうです。

さて、私はその大腸カメラの検査を受けるのは術後3回目、直腸切除の後遺症で腸を空にして検査を受けるのに少し難儀しなければなりません。(つづく)

(参考文献)
・このがん・この病院 朝日新聞社科学部編 1990・7月刊
・2009.6.28 朝日 ヤクルト広告 21世紀の食と健康フォーラム基調講演等