たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

スキー遭難客助かる

2014年01月20日 | 日記

旅人の宿りせむ野に 霜降らば わが子羽ぐくめ 天(あめ)の群鶴(たづむら)
万葉集(巻9-1791) 遣唐使の母

先週土曜日19日夕方、飛騨市神岡町の流葉のスキー場に団体バスでスキーに来ていた大阪の女性教員(33)とアメリカ籍の神戸大特命助教授(35)の二人が、夜になっても宿泊先に現われず、スキー場関係者が署に届け出て、翌朝7時から県警など40人体制の捜索隊が入った。
山頂付近を捜したが見つからず、午後になって地元のスノーモービル愛好家等が捜索隊が入らない、尾根の反対側の山中を探し、トイレの小屋に2人のスノーモービルが立て掛けられているのを発見。足跡をたどって数キロ追って午後3時頃歩いている2人を見つけた。
良かった。郷里飛騨へ来てくれて遭難しては気の毒だと救出を願っていた。夕方迷い、暗くなって無理せず小屋があったので仮眠を取って、冷静な行動をしたのが好判断だった。山の反対側は飛騨市宮川町、旧宮川村菅沼は随分離れている。2人は知り合いだったという。ケイタイを持っていなかったのだろうか。
関係がバレてしまったがそんなんことは、他人はどうでもいこと。2人は若い。

万葉集の歌、よく引用するね。3回目か4回目か。そんなこたぁどうでもいい。昨年3月、北海道湧別町の猛吹雪で行く手を阻まれ父子が遭難、父が凍死、小学生の娘は助かった。読売新聞編集手帳子に教えられた歌じゃよ。鶴は情けの深い鳥じゃそうな。
天宝5年(733)に派遣された遣唐使が難波を出る時、一人子を旅立たせる旅の安全を願って、母が子に贈った長歌の反歌だそうな。いい歌だし、スキー客が助かってよかった、よかった。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
雪は怖い? (hygoodday1203)
2014-01-21 00:23:06
雪は白くてロマンチックなイメージを持ちますが、怖いんですね。
遭難してもパニックにならず、冷静な判断が出来てよかったですね。

トラブルの最中に居る時は自分の状況を客観的に見れたらいいですね。
たとえ命に係る様な大事でなくても・・・。
返信する
仰せのとおりです (corona404)
2014-01-21 02:03:33
冷静な判断ができたのも、お二人は高学歴のインテリだったせいかもしれません。
私はケイタイを持っていないので、いざという救命器具として、特に年寄は持つ必要があるかもしれません。
返信する

コメントを投稿