たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

仏教講座・原発問題

2012年06月21日 | 日記

昨夜は仏教講座に行ってきました。講師は隣の県三重県からお出でいただいたお寺の住職さんで、60歳代の方でした。
講話の内容はお寺の生まれでなく、高校を出て通信教育で大学を出て、教員の道に入り、お寺の婿養子に入り、現在は住職として勤めておられる。
坊さんの修行としては大谷専修学院という学校で1年間、学んだという経歴でした。その中で浄土仏教をどう受け入れてきたかという体験的講話だった。
残念ながら、言葉の語尾が不明瞭な発音で、自分が坐った位置も悪く、マイクかスピーカーの配置が悪いのか良く聞こえなかった。自分の耳も相当衰えてきて聞くのに苦労した。
善男善女をお堂に集めて、お笑いも入ってという類の内容で、講話の筋道、順序立てがよくなく理解に骨が折れ半分程度しか分らなかった。質問時間もある講座なので講談調で無い講義をできればお願いしたい。

お堂で貰ってくる小冊子「ぎふどうぼう」(岐阜同朋)わずか8ページの冊子ながら、これがなかなか良い。
その2012・06月号に巻末裏表紙に「原発銀座に思う」(小笠原 まや)という一文があった。
”・今、日本には54基の原発があり、岐阜県の隣の福井県には
 敦賀原発2基 美浜原発3基 高浜原発4基 大飯原発4基 高速増殖炉もんじゅ 新型転換炉ふげん
と、15基の原発があり、原発銀座といわれていること。
・今年3月に、福井県美浜町水晶浜から仲間と1,000個の風船を飛ばした実験をやった。
・福井県で原発事故があった時を想定して、放出される放射性物質を風船にみたて、その広がりを調べるため。
・10月~4月にかけて北西~北北西の「伊吹おろし」という日本海側から季節風が吹く。
・この実験では岐阜・愛知・三重・滋賀・静岡等で98個の風船がみつかり、なんと80個の風船が岐阜県内だった。
・「放射性物質」(別名・死の灰)」とは、放射線を出す能力を「放射能」といい、この能力をもった物質のことを「放射性物質」(ヨウ素・セシューム・プルトニュームなど)という。
・放射線は人体を構成している細胞のDNAを傷つける。
・放射線の強さが元の半分にまでなる時間の長さを「半減期」といい、ヨウ素131は8日間、セシューム137は30年、プルトニューム239は2.4万年、ウラン238は45億年とされている。
・原発事故が起これば、死の灰は風にのって流れ、被害は拡大していく。原発について考えるキッカケにしてほしい”  と、結んでありました。
よく勉強もし、行動もされていて説得力ある一文であった。小出裕章氏の本にもあったが、原発は地球上に存在しない放射性物質(名前を忘れた)まで、作ってしまうらしい。

福井県知事が地元の雇用・経済の死活問題と大飯原発の早期再稼動を求められたことも十分理解できるし、政府が再稼動を決定したことも理解できる。
原発はここまで日本で深く根を降ろした、エネルギー政策なので急に全廃などできるわけがない。
仙石前官房長官のいう日本人の集団自殺との発言は本音なので反発を受けるが、それが現実であろう。
アメリカは百数十基の原発があるが、地震国ではない決定的違いがあり、時間をかけて廃炉にすべきと思う。
それより、実現不可能といわれ、稼動しないのに年800億もの費用がかかる「もんじゅ」の廃炉を早く決定すべきではないか。
それと六ヶ所村の「再処理工場」のあり方、「使用済み核燃料」保存のあり方を早く検討するべきではないかと思う。

6月17日NHK・Eテレ ETV特集 「核燃料サイクルの50年・無限のエネルギーを夢見た2兆円国策の迷走 高速増殖炉もんじゅの誤算」を観て特にそのように思う。

20日公表の東電の自社・事故調査最終報告は、自己弁護・国への責任転嫁が過ぎて体をなしていない。事故の際のテレビ会議の記録も素直にナマのまま公表すべきだ。
この会社は一気に会社更生法を適用して破たん処理すべだったという意見に賛成できる。


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