年末にかけて物騒な事件が2つ報道された。一つは京都市山科区、餃子の王将の社長殺害事件、この近所でも評判のいい、朝、誰よりも早く出社される社長が、何の理由で、誰が銃撃殺害したのか。会社は、トラブルは心当たりがないというのがミステリーだ。
もう一つは昨日、北九州市漁港組合長が銃撃殺害された。この人の実兄も5年前北九州市小倉地区で射殺されたという。この兄弟に何があったのか。前は暴力団が港湾土木事業の利権確保を求めたが拒絶されたための報復で、犯人は実刑に服したという。
北九州とか福岡は拳銃事件が多い都市で怖い街だ。
私の現職時代は公共サービス業、電話の建設保守を業としていたので、暴力団との関わりは頻繁であった。当時は独占事業だったので電話端末機器まですべて一社独占で、電話通信に関わるトラブルは、現場の我々に全て降りかかってきた。
電話代の支払いが滞ると、催促を何度も繰り返しそれでも支払われないと、送信、受信とも切断し利用不可能にする。これは電気も、ガス会社も同じだ。
その仕返しが怖かった。ちょっとしたことに、雑音が入るとか、切れたとか因縁をつけ、夜中に事務所へ呼ばれることも珍しく無かった。
現場の第1戦責任者であった私はどれだけ、苦労し肝を冷やす思いをしたか知れない。社員は労働組合に守られ、最前線に立つのは下級管理職の私らだった。
そんな職務を黙々と何十年もやってきた。ある時これは昼間だったが、ある事務所の電話機故障で呼ばれ、部下が向かうので護衛がてらついて行ったら、事務所は無人で自宅に奥さんがいてインターフォン越しに入って直して行ってと言われた。事務所2階に入ると電話機を改造して無線で通じるように細工したが失敗した後始末だった。当然賠償請求事案であるが交換し闇にした。ベッドが一つ置いてあり、ベッド下に黒々したチャカが見えていた。拳銃をチャカと隠語で彼らは言い、警察も同じ言葉で言い習わしていた。
修復してインターフォン越しに奥さんに直したと報告すると、ご苦労さんと言われた。
辛い仕事を何度も辞めたいと思ったが、妻子を養うためと、またゴルフにでも行こうと思って気分を紛らわし退職まで我慢した。
何があっても人を殺すな。<殺し合わなくともみんな死ぬものを>数年前の毎日新聞川柳欄の年間大賞を2013.12,18日の天声人語子は書いていた。
最新の画像[もっと見る]
- トラちゃんさようなら 1年前
- トラちゃんさようなら 1年前
- トラちゃんさようなら 1年前
- トラちゃんさようなら 1年前
- トラちゃんさようなら 1年前
- トラちゃんさようなら 1年前
- トラちゃんさようなら 1年前
- トラちゃんさようなら 1年前
- トラちゃんさようなら 1年前
- トラちゃんさようなら 1年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます