革ベスト、デニムベストと作ってきて、今回は一気に難易度アップの革ジャン作製です。
ではその製作記 ちょっと長いですが、お付き合い下さい。
型紙は、FULL OF PATTERNSというサイトからゲットです。
革は針穴が残ってしまうので、縫い直しが出来ません。なのでデニム生地で一旦試作します。
革は浅草のフジトウ商事で調達。革ジャンにお勧めというグラデーションという名前の革。
半裁(牛半分)なので結構な大きさです。 面積でいうと2.86㎡。革ジャンを作ると言ったら、なるべく傷のないものを選んでいただきました。
柔らかく、触った感じもいい革です。
試作品から、型紙を修正。革は大きいと言ったものの 型紙を当てると結構かつかつ。
更に失敗が許されない状況です。かつかつなので、状態の悪い部分も目立たない部分に使います。
カットしました。
縫い開始です。
後ろ身頃の肩部のアクションプリーツから。
脇部を縫って後身頃完成。
バイク乗りの性なのか、アメリカかぶれなのか・・・広い何もないスペースに耐えられず、ワッペンを付けてしまいます。
家庭用ミシンで縫い付けます。
2枚付けました。
前身頃にはポケットが付きます。デニムの試作の時にネットで調べてどうにかなりましたが、
革の場合は勝手が違います。デニムの時のように切って折り返す・・・を同じようにやっても板厚の違いできれいにはいかず、作り方変更
革ジャンの製作記事なんてネットにほとんどなく、ポケットの縫い方は布の場合からちょっと変更。
なので手持ちの似たような革で部分的に試作します。後で作る袖部のファスナーなど、デニムと勝手が違うところを いくつか試し縫いです。
実はこの試作に使った革、レザークラフトを始めようとしてた4年前、浅草橋で初めて買ったもの。何もせずそのまま放置してあった
革が こういう形で役に立ちました。
これらの作り方が 正解かどうかは不明ですが、どうにかなるだろうと、進めます。
開口部はY字にカットして、内側に倒して接着
ポケットの布、ふたと前身頃を重ねて縫います。
胸部のファスナータイプのポケット
前身頃のポケット付け完了。
前身頃、後身頃を合わせていきます。革にマチ針は通らないので、接着剤で仮固定です。
前身頃にもワッペンを付けて 前後合体完。
次は裏地行きます。
普通の生地なので家庭用ミシンでスイスイ縫えます。
表、裏を合体します。
他の部分も同じですが、2枚を合わせる(つなぐ)時は、表面側を合わせて縫って
反転させて重なった部分をステッチする一般的な合わせ方。
前部ファスナーを付けて革ベスト完成! 合体中にやっぱり・・・と胸のワッペンを1つ追加です。
袖の縫製に進みます。
バイクに乗ったら腕を前に伸ばすので それを考慮して、でも長すぎず短かすぎず・・・なんて考えてるとちょっと不安になって
余り布で試作です。結果長さを修正することに。試しといてよかったです。
裏地は身頃部を違って触感がよく、腕の出し入れを考えて滑りやすいものにしています。先ほどのポケット用の布と共通です。
袖口は水かきを付けることにしました。
試作品は水かきは無かったので縫い順が変わります。ここはぶっつけ本番。
袖が出来たら最大の難所、身頃への縫い付けです。
基本は同じ。袖と身頃の表面を2枚合わせて縫います。裏地が付いていますが、まずは革のみ。
ひっくり返して、ステッチ。 革用の腕ミシンのおかげで縫えないという死角はありません。でも厚さの変化(合わせ枚数の変化)や縫いにくさ、
加えて縫いなおし不可のプレッシャー・・・縫い線の出来はちょっと反省点ありです。
表がつながったら、裏地通しを合わせます。お互いに内側に折り曲げて縫っていきます。 ここもマチ針は使わず接着剤で仮固定。
袖付け
完了! 革ジャンの形になってきました。
後もうちょっとで完成です。
衿を付けます。
革の場合も必要かどうか・・・芯材を貼り付けます。
衿は前後から身頃を挟んで縫うのと表も裏も見える場所なので、見栄えよくするためには、かなりのテクが必要です。 ここも反省あり・・・とてもみせれません。 手縫いにすればよかった
最後のパーツ。 ファスナーのスライダー
そして ついに完成!!!
違う物を並行して作ったり、ワッペンの取り寄せに時間がかかったりで 革が届いてから1か月半もかかってしまいました。近くに寄って見なければ、なかなかの出来です(自画自賛)
次はダブルの革ジャンか?
ウォレットはよく見ますが、革ジャンはすごいですね!
自作だと思い入れもあり、重宝しますね。
いつもコメントありがとうございます。
これからの季節この革ジャン活躍しそうです。