CozyConer

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絶品の鍋焼きうどんを鍋割山で

2009年11月29日 | 登山・ウォーキング

 今回は初の丹沢登山となる鍋割山へ登って来た。丹沢というとアクセスも良いし、メジャーな山もいくつかあって行きたいとは思っていたのだが、丹沢ヒルズと言われるように山蛭が大発生している、という話を聞くにつれ、中々足が向かなかった。11月も後半になればそろそろ大丈夫だろう、じゃ何処行くか?アレを食うしかない!!というワケで鍋割山へ決定したのであった。

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 今回もお決まりの車中泊でスタート。前日の深夜に家を出て、今回同行するいつもの登山仲間T氏と無線で連絡を取り合いながらスタート地点である大倉へ向った。ここは神奈川県立の秦野中川公園があり、日中であればそこの駐車場が使えるのだが、夜間から停めさせてもらうにはバス停すぐ前にある民間の駐車場が便利である。朝方、管理人のおばちゃんが来てから駐車料金700円(平日は500円)を支払うシステム。先に到着していたT氏に無線で場所を確認して、真っ暗闇の中でも迷うことなく到着することができた。そしてとっとと就寝…

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 6時に起床して簡単に朝食を済ませて7時に出発。前夜から来ていた割にはのんびりとしたスタートになってしまった。車中泊が快適過ぎて起きれないのだからしょうがない。今回のコースは、

大倉 → 堀山の家 → 金冷シ → 鍋割山稜 → 山頂(昼食) → 後沢乗越 → 二俣 → 大倉

という周回コース。大倉尾根は通称「バカ尾根」と呼ばれており、その何処がいったい「バカ」なのかを検証するのも大事なミッションであった。

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 順調に高度を上げていくと、朝日に輝く相模湾が見えてきた。まずまずの天気だ。でもこの好天も午前中だけで、段々と霞んできてしまった。

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 まだ紅葉も充分に楽しめる。

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 そしてこの紅葉のトンネルが素晴らしい。落ち葉がまた黄色い絨毯のようだ。

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 こちらはモミジが散ったのであろうか、薄っすらとピンクの絨毯になっていた。こんな素晴らしい紅葉を楽しんでいる余裕がまだこの時点ではあったのだった…

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 長い階段状の登山道を登っていくと、富士山が顔を出した。やはり富士は美しい。青空に映える山である。実はこの辺りから心臓がバクバクになり始めている。

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 そしてそのバカさ加減がはっきりと解かる場所へとうとう到着したようだ。ここまで上がるまでも断続的に続く長い長い登り坂。その度に「これがバカ尾根っていう所以か」と思っていたのだが甘かった。

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 この花立山荘へは倒れこむように到着した。確かにバカだ。こんなバカな尾根道は無いぞ!と飽きれてしまう。T氏も鬼の形相でやや遅れて到着。もう「バカ尾根」の検証は充分である。この先から登り坂恐怖症となってしまう程であった。

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 花立山荘からしばらく登ると、塔ノ岳との分岐に出る。今回のコースは主に塔ノ岳を目指す人が多いようだ。ボクらはその分岐を左折して、鍋割山へ向った。この鍋割までの尾根道がノスタルジックで良い感じだ。少々雲ってきたので写真でみると寒々しいが、落ち葉の山道は快適である。

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 軽くアップダウンを繰り返していると、空腹なお腹からは悲鳴のような地鳴りが聞こえてくる。そしてとうとう見えてきました、本日の山頂、鍋割山。あそこの山荘でアレを食べるのです。あと一息だ、頑張るぞ!

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 ハイ、あっという間に到着だ。すでにアレの匂いが漂っている。バカ尾根のおかげで予定より1時間早く出発したにもかかわらず、予定通りの時間に到着とは1時間のバッファを使いきってしまった。ちょうど昼時とあって、山荘の中はごった返していた。人をかき分け注文を入れると…

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 待つこと十数分、そしてその時が来た。ジャーン、鍋焼きうどんだ。ぐつぐつと煮込まれた鍋焼きうどん、980円也。今回はコレを楽しみに登ってきたのであった。実は山小屋での食事なので、もっとショボイ物かと想像していたのだが、なんのなんの、このボリュームは立派だ。忙しい時間帯もあって厨房では結構ラフな感じで調理していたが、街のうどん屋と遜色ない鍋焼きうどんが食べれるとは恐れ入りました。半熟のタマゴをとろりと絡ませて食べるうどんは絶品であった。

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 食後はいつもと同じくまったりとコーヒータイムを楽しみ、さぁ下山だ。今夜はもうひとつのイベントが待っているので、早めに降りておかないと行けない。下山していくに従って紅葉が鮮やかになっていく。途中に写真のような場所があり、水の入ったペットボトルが置いてある。これは、鍋割山に登る登山者に、山小屋で使う水を運んでもらう為のものだ。荷物に余裕があれば、この水(原則水道水とのこと)をザックに入れて、山小屋まで運ぶのだ。山では水が大変貴重である。今回ボクらは逆ルートで登ってしまった為、運ぶことが出来なかったが、次は持って上がろうと心に誓ったのであった。

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 帰りの二俣経由での大倉までの道は、途中から車の往来が可能な林道となる。行きの強烈なバカ尾根を登った足腰にはちょっと優しい感じだが、面白みという部分で言うと少し寂しい。無事駐車場に着いたのは15時半頃、予定から30分早い到着だ。どうにか下りで挽回したようだ。

 そして、車で宿泊するビジネスホテルへ向い、シャワーを浴びて小ざっぱりとしたら即ビール。こりゃうまい!で、今夜のイベント先へと向ったのであった。イベントとは、mixiを通じていつもお世話になっている「のび太さん」と初めてお会いするのだ。そしてのび太さんの兄上のお店「さくら家」で美味しい料理を堪能するのだ。お店に到着すると、すでにのび太さんは着いておられた。「はじめまして」とご挨拶したのもつかの間、話題も次から次へと繰り出して、とてもお初とは思えない程の盛り上がりであった。来月の山行を約束してお開きとなり、ボクらはホテルへ戻ったのだが、バカ尾根の疲れが一気に噴出し、そのまま秒殺。あっという間に朝が来た。

 初めての丹沢はちょっと奥が深そうでハマってしまいそうだ。今度は主脈の縦走なんかも考えている。またいろいろ教えて下さい、のび太さん。とても楽しかったです。


こだいらさんぽすと

2009年11月23日 | 登山・ウォーキング

 秋晴れの勤労感謝の日、腰痛もだいぶ楽になったのでリハビリを兼ねて近所を散歩することにした。前日は両親を自宅へ招いて、カミさんの手料理でもてなし、両親帰宅後もそのまま残りの料理で夫婦で飲み続けてちょっと二日酔い気味…。それでも晩秋の青空に誘い出されたようにいつも通勤で使う利用駅へ向ったのであった。

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 我が家は東京都東村山市に属しているが、ほんの数メートルでお隣の小平市に接している。接しているどころか、どちらかというと生活圏がそっち側な感じだ。西武鉄道の小川駅を利用しているのだが、これが中々便利な駅だ。なんでも100年来の歴史のある駅らしく、戦時中は陸軍の軍事施設の駅だったりしたようだ。ここは西武拝島線と国分寺線が交差していて、JRの中央線に出るのも良し、西武新宿線で高田馬場、新宿方面へ向うのも良し、日中だと本川越まで直通電車もあるし、なんと言っても奥多摩方面の山行には、拝島まで楽々行けて、JR青梅線や五日市線への接続もバッチリ、とまぁ利用価値の高い駅なのである。今回のスタートはココ、小川駅。で、何を企んでいるかといえば、「こだいらさんぽすと」だ。なんのこっちゃとお思いの方もおられるだろうから、軽く説明をしておこう。東京都小平市は、都内では丸型の郵便ポストが一番多い市なんだそうだ。32本もの丸型ポストを有しており、2位の府中市とあきる野市が18本というからぶっちぎりの多さだ。そこで、このポストを巡るスタンプラリーの催しが「こだいらさんぽすと」とい企画なのである(ポストのキャラがこだいらさんと言い、散歩とポストが合わさった造語)。市内のいくつかの駅がスタートで、7つのポストを巡って、各ポストに隠されている(っと言うか貼り付けてあるのだが)キーワードを探し出す。最後にそのキーワードを合わせるとひとつの言葉になる、という具合だ。さ、まずは駅に行って備え付けてある地図をゲットしよう。そしてスタンプを押印をしたらスタートだ。

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 早速近くのポストを地図から探して見つけると、ご覧のようなキーワードが貼ってある。モザイク処理しようかとも思ったけど、これがわかったところで影響はないと思うからそのままの写真にしてますデス。こんな具合に駅周辺にある丸型ポストを探しては、キーワードを集めていく。小川駅から目指すは西武国分寺線の鷹の台駅だ。一駅分、ポストを探しながら歩く訳だ。

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 鷹の台駅の裏側にある小平市の中央公園は見事なイチョウの紅葉であった。何やら露店も出ていてお祭り騒ぎであったが、何だったのかな?そう言えば昼前に出てきたのでボクらのお腹もグーグー言っている。そろそろお昼を食べようか、と駅へ向って行った。

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 飲んだ翌日は汁気のあるものに引かれてしまう。うまそうなラーメンでも、と思って歩いていたが、たまたま通りかけた駅前のイワユル立ち食い系のそば屋が目に止まった。「長寿庵 鷹の台店」だ。何だ、立ち食いそばかよ、と侮ることなかれ、これが中々美味いのである。そばとうどんには地粉を使ったこだわりの自家製麺で、そばを注文したのだがコシがあってとっても美味しい。山菜そば350円はコストパフォーマンスも良くてオススメだ。給料日前なので大変有難かった。天ぷらもその場で揚げてあるので、きっと香ばしくて美味しいに違いない。今度試してみようと思う。店は5~6人も入ると狭くて身動きできない程の小さな店だがお客が途切れることもなく入ってくる。この辺りの銘店なんだろうな。良い店を見つけてしまった。

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 さて、すべてのポストを巡って、キーワードを組み上げたら、最後のゴールは小平駅前の「ルネ小平」だ。ここで最後のスタンプを押してもらって、記念品をゲットできる(数に制限があるらしい)。で、何と言っても目を引くのが写真の巨大丸型ポストである。高さは3mくらいあるんじゃないだろうか。コレ偽者でも何でもなくてちゃんとした郵便ポストなのだ。ただし手紙を入れるところは、上の入口じゃなくて、ちゃんと下に入れやすい場所があるので、「どうやって投函するんだ?」と心配することはない。無事ゴールを果たしてなんだか満足な気分。ちょっと楽しかったご近所散策である。この企画、今年の12月6日の日曜日までなので、お近くの方は是非チャレンジして下さいナ。今回のコースの他にもあと2コースあるので便利な方でどうぞ。


これぞ奥多摩、御前山

2009年11月08日 | 登山・ウォーキング

 東京の秘境、奥多摩。ここの代表的な山は、奥多摩三山と呼ばれ、「大岳」「三頭山」、そして「御前山」がそれに当たる。「大岳」と「三頭山」は既に登っているが、「御前山」は中々チャンスがなく、何度か計画しては天気が悪かったり、都合が付かなかったりして登れずにいた。晩秋の11月8日にそのチャンスが訪れて初登頂することができたので、ご紹介したいと思う。

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 JR青梅線の最終駅、奥多摩。ここからバスに乗り継いで20分程度で、奥多摩湖へ到着する。今回のスタート地点だ。正式な名称は小河内貯水池で多摩川を堰き止めている。利根川水系がメインである都民の水瓶のサブタンクの役割を担っている。ダムの上は歩道になっており、自由に散策することができ、ここからの眺めは素晴らしい。ダムを渡りきった辺りに御前山の登山口はある。

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 以前、大岳に登って、鋸尾根から奥多摩駅を目指していたとき、目前にとても綺麗な容姿の山があった。それが御前山であった。いつか行こうと思っていたので、楽しみでもあったが、いきなりの急坂からのスタートであった。ちょっとはきついとは聞いてはいたものの、容赦ない急登が続く。少々平になったかと思えば、またその先に壁のような急登が…。標高1405mではあるものの、中々侮れない山だ。

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 樹林帯の中をひたすら高度を上げていく。あまり眺望は期待できないが、途中のサス沢山付近では視界が開け、眼下に奥多摩湖を見下ろせる。ここまで登ってきたんだな、と実感できる場所だ。この日はちょっと雲が多くて良い天気ではなかったが、それでも紅葉が綺麗であった。

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 しばらく尾根道を歩くが、またしても壁のような急登が目前に迫ってくる。えっちらおっちら登っていくと、御前山手前のピーク、惣岳山へ到着した。もう息も絶え絶えな感じ。思わずベンチに腰を下ろして休憩してしまった。

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 もう御前山はすぐ近くだ。20分程で山頂へ到着した。この辺りからは妙に登山道が整備されていて歩きやすい。既に何組かが楽しそうにお昼にしている。ちょっと肌寒いけど気持ちの良い山頂である。

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 待望のお弁当の時間だ。もう腹ペコで、何度も気を失いそうになったが、山頂に着いたとたんにそのピークが過ぎてしまっていた。でもアルミ箔から顔を出したオニギリを見たとたんにお腹が「グ~」となったから正直なモンである。今日のお弁当は炊き込みご飯のオニギリとインスタントの味噌汁。いやぁ~美味しかった。ボクらの隣のグループは数人で鍋を囲んでワインやら日本酒やらを堪能されていた。ちょっと羨ましかったなぁ~。

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 食後にコーヒーをドリップして、いつものようにまったりと過ごしたあと、さぁ下山開始だ。帰りのルートは非難小屋を経て、境橋のバス停へ降りることにしてある。途中、分岐をいくつか通るのだが、どういう訳か登山道を外れて林道に出てしまった。そのうちまた登山道へ復帰できるだろう、と林道を歩くが、そのうち未舗装だったのが立派な舗装道路となり、車も結構往来するような道になってしまった。アレ?間違えたかな?地図を見ると、最後の方は林道を歩くようになっているが、何故かほとんど林道を歩いてしまった。車が通れる道なので、あまり急勾配ではないが、その分遠回りになる。林道を歩くと時間がかかるのだ。ちょっと損した気分。

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 それでも景色は奥多摩らしい山々が連なった景観を堪能できた。やがて国道411号に出るのだが、若干予定した時間より早めに着いた。まだバスの時間まで余裕あるな、と思いきや、ちょっと先のバス停にバスが停車しているではないか。あわてて走って乗るが、超満員。どうやらひとつ前のバスに乗れたようだ。通勤時よりもはるかにギューギューな車内でバスに揺られること15分程で奥多摩駅に到着した。

 駅前の売店でバッチを購入。これまで登ったことのある三頭山と川苔山のバッチもあったのでまとめて購入した。そして忘れてならない缶ビール。冷たい一番搾りを買って、東京行きの電車の中で乾杯した。今回の御前山、奥多摩三山の中では標高の割には一番登り応えがある山のように思える。奥多摩らしい山といえばそうかもしれない御前山であった。トレーニングには向いているだろうな。


寒さ到来 晩秋の大菩薩嶺 日本百名山(14/100)

2009年11月03日 | 登山・ウォーキング

 天気予報は、今年イチバンの冷え込みだから山のレジャーは注意せよ、と注意喚起している。九州の韓国岳では小学生が遭難する悲しい事故も起きている。そんなに急に寒くなるのかな、と密かに思いつつもちょっと慎重にならざるを得ない。そんな木枯らし一号が吹き荒れた晩にボクらは山梨の大菩薩嶺へ向ったのであった。

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 今回も前夜からの車中泊である。国道20号線沿いにある道の駅「甲斐大和」へ到着したのは23時半頃、既に数台がお泊り状態であった。ここはあまり広くはないし、国道沿いなのでトラックのウナリ音が聞こえるものの、比較的静かで車中泊には向いているかもしれない。トイレが綺麗なのが嬉しい。翌朝は5時起床、車内でもぞもぞ起きるのをためらいながらも身支度を整え、朝ごはんのオニギリを食べて6時過ぎには出発。登山口である上日川へ向った。

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 登山口の上日川まで向かう林道を走っていると、鹿が2組ほど出迎えてくれた。というか驚いて逃げていった、というのが正確なところ。駐車場へ車を置いてロッヂ長兵衛の脇から登山開始だ。昨夜に降った雪が路肩を白く化粧している。朝日を浴びてとても綺麗だ。ただし空気はピーン!と張りつめていて緊張感がある。冬到来だなぁ~とつくづく感じてしまう。

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 足元はうっすらと雪が積もっており、霜柱もご覧の通り、立派な柱を立てていた。

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 福ちゃん荘という山荘まではなだらかな斜面である。この辺りの山荘は東アルプス楽集国に参加しており、宿泊するとスタンプがもらえる。ちなみに東アルプスという名称は勝手に名乗っておられるだけである。やがて登山道は角度を上げて行き、高度を稼ぐごとに景色が素晴らしくなる。この日は寒いけど澄んだ空気が何処までも景色を見せてくれた。毎度のことながら富士山の堂々たる風貌は脱帽だ。どーよ?って感じでそびえているのだ。

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 息が切れ切れになる頃に山頂付近へ到着する。大きな岩がゴロゴロと重なり合った雷岩という場所だ。ここから10分ほど行くと山頂の大菩薩嶺だ。ただしココが山頂?という感じの眺望もない場所なので、皆さん適当に写真を撮ったらさっさと失礼する感じだ。でも2056mの標高は堂々としている。深田久弥氏はここを大菩薩岳と表記しているが。何故「嶺」と言われるようになったのかは諸説あるようだ。

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 昨夜は相当寒かったらしく、霧氷が見られた。空気中の水蒸気が氷点下の中で枯れ枝にぶつかり結氷する現象とのこと。青空とのコントラストが非常に綺麗だ。早朝だったので見れたのかもしれない。

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 気温は低いものの、お日様が当たればポカポカと暖かく、風もそれほど吹いてないので快適な稜線歩きである。進行方向右手には山梨の山々、左手には奥多摩の山々が広がっていてご機嫌なトレッキングだ。

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 中でも富士山は前出した通り本当に優美かつ存在感がある山容だ。これが日本一の山だ!というのが出来過ぎなくらい良いカタチをしている。

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 いくつか小さなピークを越えていくと、やがて大菩薩峠へ到着する。山頂の大菩薩嶺よりはるかに賑わっており、ここが中心だぜ!という雰囲気満々だ。ここには介山荘という山小屋があり、記念にバッチを購入した。今回は更にここから小金沢山を目指す計画だ。

上日川峠 → 福ちゃん荘 → 雷岩 → 大菩薩嶺(山頂) → 雷岩 → 介山荘(大菩薩峠) → 熊沢山 → 小金沢山 → 熊沢山 → 上日川峠

こんな予定を組んでいた。

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 大菩薩峠から先に進む。左手には奥多摩湖の端っこが見えてきた。更に奥には都心が見える。あのビル群は新宿だろうか?夜景も綺麗に違いない。

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 右手には山梨の明峰が立ち並ぶ。南アルプスの山頂付近は白くなっていた。大菩薩湖のブルー、紅葉、空のブルー、遠くの山々、ホントいつまで見ていても飽きない。

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 景色ばかり見とれてしまうので、中々先に進まず、本当はこの先の小金沢山でお昼にするつもりだったが、その手前の熊沢山を越えた眺めの良いところで少し早いがお昼にすることにした。時間的にもこの時期は日照時間が短いので、小金沢山往復は実は不安があったのも事実。暗くなってからの下山は避けたかった。景色にも満足したし、お手軽にこれるところなので、またの機会にチャレンジすることにして、さぁお昼だ。今日のメインは「カップヌードル キムチ&チーズ」だ。寒いときには持ってこいのカップ麺だ。これはオススメです。

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 食後のコーヒーでまったりとし、さて下山しますか、と歩き始めた頃、ふと気付くと八ヶ岳が姿を表した。雲がゆっくりとその姿を焦らしながら見せるように動いていく。

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 熊沢山から上日川峠までの下山コースを降りていく。段々と眺望が悪くなるのが惜しい。途中に写真のような表示が・・・おいおい、そりゃないぜ。でも特に迷うこともなく降りれましたので。心配はない。

 13時半にはスタートした登山口まで戻って来る事ができた。帰りは国道411号を奥多摩方面に向って、青梅街道を使うコースで戻ったのだが、青梅からはすごい渋滞。事故もあったようで抜け道もビッシリであった。今回はいつもの登山仲間のT氏は不参加であった。というのも本来は一緒に行くはずだったのだが、仕事が入ってしまったのだ。しかしそこは抜かりなく反省会のみ参加ということで、夕方待ち合わせてグラスを傾けたのであった。

 都内から行ける比較的お手軽な百名山、大菩薩嶺。この晩秋の景色は素晴らしいの一言。また来年も同じ頃に訪れてみたいと思っている。ビギナーの方にも比較的チャレンジしやすい山なので、是非ともお試し頂きたい。


のんびりまったりの小仏城山からの縦走路

2009年10月18日 | 登山・ウォーキング

 秋晴れの1日をたまにはのんびりと散策しようと、今日はミシュラン三ツ星観光地のちょい裏側、小仏峠から城山を経由して高尾山口の駅まで歩いてきたのでご紹介しようと思う。

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 登山に出かける時はいつも早朝に出るか、前日からの車中泊で夜明けと共に、なんてシチュエーションだが、今日は「のんびりまったり」がテーマ。城山の売店でお昼を食べるのが最大のミッションだ。JR中央線高尾駅を10時32分に出る「小仏行」のバスに揺られて終点まで向った。小仏と言えば、中央自動車道の渋滞のメッカ、小仏トンネルを思い出すが、その高速道路もすぐ脇を通っており、圏央道の工事も急ピッチに行われていた。

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 既にお天道様も高く上がっており、気温も高い。まぶしい日差しが木々の間から降り注いでくる。いわゆる裏高尾のルートは人も少なく静かな山行を楽しむことができる。

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 小仏峠を上がると、神奈川の相模湖へ降りる標識が目に入った。「旧甲州街道」となっているが、ここはかつての街道だったワケだ。いくつもの峠を越えてその時代の人達は行き来したんだろうな、と思うとちょっと感慨深い。この付近の現在の甲州街道は大垂水峠で、走り屋さん達の聖地になっている。時折バイクや車のエグゾーストノイズがこだましていた。

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 さ、今日のメインイベント、城山の売店での昼食だ。ここで名物のなめこ汁を食べようと思っていたのだ。持参したオニギリとこのなめこ汁がなんともいえないハーモニーをかもしだす。でももうちょっと寒くなってから食べると、尚一層美味しさが増すかもしれないな。今日はちょっと暑かったし。

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 食後は最近少し凝り始めたアマチュア無線をちょっと操作してみた。メインチャンネルを聞いていると、何処かのボーイスカウトの少年がCQを発信していた。ボクはと言うと、誰かと交信するでもなく、適当にレピータへの送受信を確認した程度で、すぐにラジオ受信に切り替えた。この無線機、ラジオも聴けるのです。のんびりとFMラジオを聴きながら歩いてみたかったのだ。なーんだ、別に無線機じゃなくてもいいじゃないか、というツッコミ、謹んでお受けします。

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 お昼時ということもあり、この城山山頂の売店付近は大賑わいだ。そしてちょっと気付くことがある。そう、外国人の方が多いのだ。やはりこのお隣の高尾山、ミシュラン三ツ星の威力はすごい。

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 まだ紅葉には早い感じだったが、中には綺麗に色付いている木もある。秋って良いですなぁ~、暑くも無く寒くも無く、景色も素晴らしいし、食べ物も美味しいし。

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 ミシュラン三ツ星観光地の高尾山は今回山頂をパスして巻き道を行くことにした。稲荷山コースをブラブラと下っていく。さすがに高尾山付近まで来るとたくさんの登山者と出会う。途中、八王子市街を一望できる場所があり小休憩。ちょっと霞んでいるが気持ちい風が頬をなでる。やがて京王線の高尾山口駅へ到着し、家路に着いた。いやぁ~、ホントのんびりと散策することができました…え?何か報告すること忘れてないかって?あ、今回は反省会無しですから。珍しくビールを飲むことなく1日を終わろうとしている。だって今週健康診断なんですから…。ガマンです。