子ノ権現とはなんぞや?まず読めますか?「ねのごんげん」と読みます。正式には「子ノ権現天龍寺」と言い、天台宗のお寺なんですが、山のほぼ頂上に創建されてます・・・と言うか、実はどこが山の頂上なのかは実は謎でした^^;
子ノ権現について詳しくはコチラからどうぞ。
10月の三連休初日はその子ノ権現を目指すことにしました。
西武線の所沢駅で秩父方面の電車を待ちます。来た来た。今回乗るのは祝休日に運行している快速急行で2ドア、ボックスシートタイプの電車です。この手のは旅情を掻き立てますね(笑)
1時間ほど揺られて到着したのが西吾野駅。埼玉県の飯能市です。予報では晴れだったんですけど、やや曇り気味で気温も低め。長袖のTシャツに半袖Tシャツ重ね着だと少し辛い感じ。ちなみに半袖Tシャツはサッカー日本代表のレプリカユニフォームを着ました。背番号6の森重選手のユニです。ちょうど代表ウィークだったしね(^^)
出発は9時半、標高は誤差あるとは思いますけど約260mが出発地点になります。
お!西武線の特急レッドアロー号です。しかも先代のカラーをまとったレッドアロークラッシック。普通のレッドアローはグレー塗装なんですけど、やっぱりこっちの色の方が良いなぁ。
しばらくは舗装された生活道路を登っていきます。コケむした路肩なんですけど、なんだか綺麗です。新芽?なのかチョンチョンとコケが伸びていました。
やがて登山らしく山道になっていきます。ここの山の特徴は、結構な急登なんです。最大斜度も30度近くもあるんだとか。高低差にして400m程度ですが距離が短いので一気に登っていく感じ。割とダイナミックです。
何年か前に6月の蒸し暑い時期に登ってフラフラになったことがありました(笑)
道中は間伐が進んでいて、うっそう感も少なく明るい山道です。でも西吾野駅から登るハイカーは少なく、ほんの数人しか見かけませんでした。それゆえにのんびり歩くことができました。
舗装路に出ると、もう間もなく子ノ権現に到着です。実は車で来れるところなんですよね。
お天気があまり良くなくて眺望はこんな感じ。青空を期待してたんだけど、日差しが無い分楽に登れたのかもしれません。
山門を潜ります。自転車で登ってきたツワモノが何人かいました。すげーなぁ〜^^;
この聖橋を渡るとお寺です。正面の寺務所の茅葺屋根が見事です。
ここは足腰祈願が有名で、その証拠?に巨大なわらじが祀られてました。
これを見たら「あ!小学校の遠足で行ったかも!」と思い出した方もいるのではないでしょうか(笑)
休憩含めて1時間45分で到着。標準コースタイム通りです。気温も湿度も低くて登山には良い季節になりました。
人も少ないので境内をくまなく散策。天気が良いとスカイツリーが見えるんだとか。しかも高さも同じらしいです。しかしお腹が空きましたぁ〜(笑)
ランチタイムを楽しみにしながら西武線の吾野駅を目指して下山していきます。下りも斜度があるので慎重に足を進めます。スニーカーを履いたお気軽ハイカーさん達が苦労していました。怪我しないようにね。
山道が終わったあたりからポツポツと人家が出てくるんですけど、そのひとつの畑に奇妙な物が・・・案山子のつもりなんでしょうか。なんだかホラーです。夜中に見たら腰抜かすだろうなぁ。
ハイ、今回のお楽しみのひとつがコチラ。
安保2年に建てらたという古民家。昭和7年からうどん屋として切り盛りされたとかで、今は三代目が継いでおられます。
店内はこんな感じでとてもレトロ。しかも流れる音楽がジャズですからそのギャップがお洒落としか言いようがありません。
お昼時もあってほぼ満席。車やバイクで来れるので人気のお店になっているようです。
そして今日のランチ。肉汁つけうどんです!竹筒の器がイイですよね。熱々のおうどんが入っています。そしてつけ汁も熱々ですが、汗で冷えた身体にはちょうど良いです。じわっと来るんですよ、お味も暖かさも。はっきり言いましょう。めちゃウマイっす(^^)/
カミさんは食後にスイーツを注文してました。天草きな粉黒みつアイスです。四角いのが天草、要はところてんの塊で、左にある丸いのがアイスクリーム。少しご相伴にあずかったんですが、とても優しい味でした。こちらもはっきり言いましょう。めちゃウマイっす(^^)/
このままここに泊まってしまいたいくらい癒される茶屋でした。ハイキングでも良し、ドライブでも良し、良いお店を見つけました。
さ、帰路を急がないと。西武秩父線は1時間に2本程度しかありませんからね。
子ノ権現はいくつかコースがあって、竹寺という天台宗のお寺経由で降りるルートも有名です。今回は西武秩父線の西吾野駅から吾野駅のコースを取りましたが、都心からもアクセスしやすいので、遠出は出来ないけど、お気軽に本格的登山の雰囲気を味わいたい、というのにぴったりかもしれません。本格的に寒くなる前に晩秋の子ノ権現登山は如何ですか?オススメです。