知らない世界へ帰りたい(日本探求)

自分の祖先はどんなことを考えていたのか・・・日本人の来し方、行く末を読み解く試み(本棚10)。

「限界集落株式会社」(NHKドラマ)

2015年03月01日 13時04分03秒 | ふるさと
 2015年1月31日から毎週土曜日にNHK総合で放映された5回シリーズのドラマです。
 原作は黒野伸一氏の小説



番組紹介
■ 山深い限界集落の村を「農業」で再建!?
 寄せ集めのポンコツチームが、村唯一の産業「農業」で起死回生の村おこしに挑む!
 関東地方の奥、山深く囲まれた小さな集落「止村」。人口50人ほどの小さなこの村は、市町村合併後、病院・バスも廃止に向かい、消滅寸前の限界集落と化している。農家の大内正登(おおうちまさと)は、かつて20代の頃、有機農業に挑戦したが失敗。多額の借金をつくり、両親と娘を置いて、東京に逃げていた。13年たった今、父・一男が亡くなり、一男の畑を継ぐと言い出した娘・美穂と年老いた母・弥生を助けるため故郷に戻った。だが、そこに待っていたのは「農業」をとりかこむ低収入の壁だった。そんな中彼らの前に謎の経営コンサルタント・多岐川が現れる。多岐川はあの手この手を使って農業の活性化を計るが...。

■ 原作者のことば...黒野伸一
 地方に元気を取り戻してほしい。その思いを込めて書き上げた『限界集落株式会社』を、最高の配役とスタッフで映像化していただき、ありがとうございます。ドラマ版は原作小説とはやや異なりますが、訴えたかった地域の活性化というテーマはきちんと貫かれています。何よりも、主人公・大内正登役の反町隆史さんが、カッコいい! 一途で無骨な農家の男をよく演じておられると思います。このドラマ、絶対にヒットしますよ!


 現在、日本各地で「年寄り達が死んだら村がなくなる」という同じような状況に置かれた村々がたくさんあると思われます。
 そんな流れに一石を投じる農村の起死回生ドラマ。
 あくまでもフィクションなので、現実にこうはいかない! というご意見もあるかもしれませんが、農村問題を考えるきっかけとなるインパクトは十分、と感じました。

 何より、俳優陣が素晴らしい。
 主人公の「カッコいい」反町さんは「無口で実直な農家の男」を表情だけで演じきっていましたね。
 むしろ私が注目したのは、脇を固めるベテラン俳優達。
 とくに平泉成、寺田農、長山藍子さん達の味わい深い演技にはただただ脱帽するしかありません。
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