アリオネ(ARIONE)は三種のサドルの中ではもっともオールマイティなサドルで、GIANTを初め主要なメーカーのミドルクラス以上の完成車に必ずといっていいほど装着されているのがアリオネです。GIANTでは近年コンフォート系のDEFY ADVANCED(SEは除く)にアリアンテを装着するようになりましたので、今後はこうした傾向が強くなると見ています。 アリオネの最大の特徴はサドルの形状と長さでしょう。全長が300mmと長く、横幅は最大で132mmと狭くなっていて、サドル上での移動がし易い設計です。まさに身体が柔軟で、状況に応じて乗り方を変えるライダー向けの設計となっています。重量はK:iumレールで205g、カーボンレールなら149gです。
GIANTのDEFY ADVANCEDシリーズ(SEを除く)に装着されていることでもお分かりのように、アリアンテ(ARIANTE)は快適性を追求したロングライド向けのサドルです。サイズは265mm×142mmとアリオネに比べると長さが短く幅があります。ハイパフォーマンスカーボンレインフォースドシェルを採用するなど、レーシングサドルの中でも非常に柔らかいモデルに仕上がっています。「まさにベッドに乗っているような安定感があり、ロングライドにおける尾てい骨周りの痛みは、このサドルにおいては皆無。」というインプレッション記事もあるようにロングライドにはうってつけのモデルだと思います。ただ、サドル後方部がとても大きく・広く、腰の位置の移動距離に限界が出やすいため、腰の位置を移動することを重視するライダーには少々使いづらいサドルになってしまうかもしれません。重量もk:iumレールで259gとやや重目です。
最後はアンタレス(ANTARES)ですが、”A”モデルの中でも最後に発売された為、アリオネとアリアンテのいいとこ取りといった感のあるサドルです。アンタレスは、アリアンテの形状を受け継いだ大きなサドル面積を持っています。フィジーク側の見解では、従来の形状のサドルよりも15%の面積アップに成功したということです。サイズは274mm×142mmと幅はアリアンテと同じで長さはアリオネより26mm短くなっていることがフィジーク側の見解を裏づけしています。しかも:k:iumレールで重さが175gとアリオネより軽量化されているのです。テストサドルを触った感じではアンタレスはアリオネより硬く感じるのですが、どうやら硬さの種類が違うようです。「アンタレスの硬さは、一般的な硬いサドルと違い、固体のような硬さではなく、密度の高いスポンジやクッションの硬さを持っている」とインプレッション記事には書かれています。また、サドル全体がとても薄いので、全体がしなるような動きをしてくれるはずです。サドルの上下のしなりは表面の硬さ以上の快適性を生み出してくれるものです。現在、快適性よりも軽量性を求めたサドルは多数存在しますが、アンタレスなら快適性と軽量性の共存が可能になるのではと思っています。
個人的にはロングライド志向なのでアリアンテにすることになると思いますが、その前にテストサドルで3つの”A”モデルを体感してみたいと考えています。但し、これは自転車通勤を前提にしてはいません。週末ライダーさんのおっしゃる通りだと思います(笑)。メーカー側ではおそらくパッド入りのショーツなどを着けることを前提で製品作りをしているものと思われます。
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当方もTCR2の入荷待ちなのですが、かれこれ、2ヵ月半まっております。
あまりに遅いので、入荷状況をwebで検索していたら、貴殿のページを見つけて、それ以来、毎日かかさず拝見しております。
当方も性格がら購入時のままでは我慢できないタイプですので、貴殿の記事が非常に勉強になり、感謝!感謝!の毎日です!!
これからも宜しくお願い致します。
ではでは。