ニケとミケ

捨て猫にゃん子2匹と、先輩捨てられ犬チョコの日々の記録

法の下の平等と、前例

2010-12-11 22:51:15 | ペット
                      

 雪が降るとキノコを採りに行ける訳でなく、図鑑や本を読んで勉強です。来春に思いをはせて・・・。

 さて、昨日鹿児島の老夫婦殺害事件で、裁判員裁判では初めての無罪判決が出ました。
 審理を皆さん尽くして(尽くしきれる事はないと思いますが・・・)出した判決ですからそれは尊重されて当然と思います。テレビのニュースでこの判決に関して、司法の専門家(たぶん弁護士さんだと思います)がコメントしていたのですが・・・それがどうも引っかかるんですよね。

 「この判決はこれからの裁判員裁判の判例・前例になる、画期的な判決です」みたいな感じです。司法に携わっている人達は「法の下の平等と前例」を連発します。

 私は幸いと言うか、お陰様で今まで本格的な司法のお世話にになった事はなく、交通違反で行政処分(免停とか罰金とかですね)を受けたことと、交通事故で保険会社の責任割合の時に、弁護士さんにお世話になった位です。
 で、交通違反は・・・ま~私が悪いんで、いいんですが、交通事故のときは非常に釈然としませんでした。
 直進している私の車の前に、いきなり横道から一時停止せずに飛び出してきた車との、衝突事故だったのですが・・・、当然行政処分は相手の方だけでしたが、保険の支払い割合ではなぜか私にも1割の非が有る事になりました。道路を走っているだけで1割の非があるそうです。

 弁護士さんに聞いてみたら「判例、前例に倣っていて、法の下の平等という観点からも、致し方ないでしょう」ということを教えていただきました。ですが事故当事者としての感想からいうと、どうにも納得はいきませんでした。
 
 「前例・法の下の平等」何をもって、何に対してなのかな~という思いが残るのです。一つ一つの事故が全て同じな筈はなく、それを全て一括りに扱う事に違和感を感じるのです。私の場合は所詮は交通事故上のことですから、ある程度「しょうがない」と諦める事もできますが、これが殺人などの重大な刑事事件でも同じように言われて、被害者本人や周りの人が納得できるのか・・・、私が当事者なら納得できそうにありません。

 今回の鹿児島の事件では、被疑者とされた人の自白もなく、直接的な証拠も無いという点が、無罪判決の要点だったようです。
 状況証拠の積み重ねが足りなかった(鑑識捜査が足りない)ということを裁判官は指摘したようです。これからの警察や検察の捜査も大変になるだろうな~と、同情を禁じえません。なにせ警察の最前線の警官達は半端じゃない忙しさなのですから(事件が解決してからの書類の作成が半端じゃないんです)
 
 冤罪は絶対にあってはならないことですが、悪い事をした奴が野放しになるような事だけは、あってほしくないですね。
 頑張れ!警察官!