大聖寺実業高校 学校日記

石川県立大聖寺実業高等学校の学校行事や学習活動等についてお伝えしています。

山中温泉・道明が淵の龍伝説

2015年08月16日 | その他

今日は、山中温泉のおはなしです!

鶴仙渓の「あやとりはし」は勅使河原宏氏デザインのとてもモダンな橋です。

手遊びの”あやとり”をしているみたいに谷間にかかり、くねくねS字型に

曲がっています。高さ30メートルもあり、歩くと少し揺れます。

みなさん、「あやとりはし」がなぜくねくね曲がっているかご存じですか?

実は、橋がかかる「道明が淵」に出た龍の伝説と関係あるんです(^^)!

〈道明が淵の龍伝説〉

ある長雨がおさまった日、一人の娘さんが、音を立て渦をまく濁流を見ていると、

巨大な龍が爪を逆立てながら現れ、娘さんを飲み込もうとしました。

そこに、一人の若者が立ちはだかり、龍の背中にまたがって、黄金の太刀で、

一瞬にして急所をつき、龍をおとなしくしてくれました。

命を救われた娘さんは、若者に「名前をお教えください」と尋ねました。

でも若者は「道明」とだけ名乗り、姿を消してしまいました。

娘さんは若者にどうかもう一度会いたいと毎日医王寺に行って、薬師如来に念じました。

すると道明の姿がかすかに現れました。娘が「あなたはどなた様ですか?」と聞くと、

「わたしは龍頭観音。龍とともに天に昇ります。わたしに会いたければ、薬師如来を

拝みなさい」と告げて姿を消しました。道明は龍頭観音だったのです。

村人たちはいつしかこの淵を「道明が淵」とよぶようになりました。

皆さん、「あやとりはし」を渡って、龍の背中に乗った気分を味わってみてくださいね!!

(情報ビジネス科課題研究『実高ふれ愛隊日記』より)