学年末考査中です。問題作成・採点の合間の休憩時、読書したいと
思い、図書室で本を借用しました。勤務先で良質の本を借りること
ができるのは、高校教員の役得です。
図書館司書の先生に、「何かお薦めはありませんか?」と伺い、お借り
したのが、この3冊。
特に読みながら衝撃を覚えた本が、『生きながら火に焼かれて』(スアド著、
ソニーマガジンズ刊)です。シスヨルダン(ヨルダン川西岸)の村では、
女の子の多くは生まれてすぐに殺され、生き延びても家畜どころかモノ同様に
扱われ、なんの権利も与えられずに男たちにひたすら服従して生きています。
著者は17歳になった頃、近所に住む男性に恋をし、妊娠してしまったために、
義理の兄の手で火あぶりにされました。奇跡的にこの「名誉の殺人」を生き延びた
著者が自らの半生を綴っています。
地歴公民科の授業で「中東」を扱いますが、実高生にこの本で学んだ内容に
ついても投げかけていきたいと思います。