銀行に用事があり、午前中に駅近くの銀行まで行ってきました。
うすいデパート脇の石畳の小道を歩き、目的の銀行に到着。
さほど混み合ってはいなかったものの、手続きにちょっと時間がかかりそうな気配。
ソファー脇にあったブックスタンドに自然と目がいきました。
そこである絵本を見つけました。
真っ白なセンスの良い表紙にも惹かれ、思わず手に取りました。
そこには7つの小さなストーリーが書かれていました。
とても素敵なお話だったので、メモしてしまいました。
その中の一話だけ、のせてみますね☆
◆一番の才能◆
それは遙か遠い昔、この世界ができたばかりの頃。
神さまは次に人間を作ろうとしていた。
神さまは仕上げとして、人間に、才能の種を入れるつもりだった。
狩りの才能、商売の才能、歌の才能。
さまざまな才能の種が集められた。
「では、一人ひとりの人間に、この才能の種すべてを入れよ」
神さまは部下の一人にこう命じた。
しかし、彼はあやまって、一人の人間に一つずつしか種を入れなかった。
「このままでは人間は一人では何もできない不完全な存在になってしまう」
そう気づいた神さまは、あわてて全ての人間にある一つのものを入れた。
それは、ばらばらになった才能を集めるための、‘助け合う心’だった。
人は生まれた瞬間から、一人じゃない
『Life 7つのいのちの物語』より