余震の中で…

2011年04月16日 | ブログ
毎日毎日、少しずつ減ってはいるものの、余震がおきます。

最近は、だいたいの震度が勘でわかるようにもなるという、笑えない習慣も身に付きました(苦笑)。

日常は取り戻しつつありますが、グラッとくるとやはり、一ヶ月前に記憶がとびます。

昔々…豊田有恒という作家の作品に、『タイムスリップ大戦争』というのがありました。 いつもとかわらない、普通に過ごしていた日本の国が、ある夜起きた地震のために、丸ごと過去へと移動してしまうという内容の小説です。その世界では、地震ならぬ『時震』がおき、一度目は太平洋戦争の真っ只中に日本は飛び込みます。そこで日本は、現代の科学力にものを言わせて、歴史と違う結果を生み出します。さらに過去へと、地滑りならぬ『時滑り』をおこした日本は、お次は江戸時代の終わり、ペリー来航の時に移ります。鎖国を終わらせんと、意気込んで日本に乗り込んできたペリーに対し、英語で歓待した日本人は、進歩的な考えを次々示し、ペリーの目を白黒させます。また、当時の人から見れば魔法としか思えない、驚異的な文明の差を見せつけ、世界のリーダーシップをとります。 そのように、行く先々で世の春を謳歌しつつも、やがて哀しくもロマンチックな結末にいたるわけですが、読んだ当時は、その巧みな話の展開に引き込まれ、感心したものでした。 私が人と話をするときつい、最後まで結論(オチ)が見えないようにぼかした話し方になってしまうのは、どうやら小説…とくにSF小説の読みすぎが原因のようです(^^ゞ

物語を聞かせるのにはいい話し方なのでしょうが、お客様との会話には、向かないのかも知れませんね。気を付けなくちゃ…と、何を書こうとしていたのか、わからなくなってしまったところで、今日はおしまい(笑)

今度はまた違う小説の話題にしたいと思います。

コメント (2)
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