deracine雑想誌

日々にあったこと詩でも書いていきます。

名張毒ぶどう酒事件

2012-05-25 02:32:48 | 特別な一日
こんばんは、deracineです。

明日・・・正確には、本日。

名張毒ぶどう酒事件の、再審可否判断が行われます。

私の父が、この事件の支援活動を行っており、それも、結構中核・・・色々と知る機会がありました。
身内贔屓に見えている部分があるかもしれずと考え、積極的に関わってきていたわけではありませんが。

自白以外に、証拠がない点。
当初の供述がある時点を境に急に変遷し、奥西さん以外に、毒物を混入することが出来る人がいないという流れに変わった点。

そもそもの時点で、疑問を挟まざるを得ない条件で。

さらには、証拠とされていた内容についても、覆される(すくなくとも、人一人の命がかかっていることであるのだから、明示的に検証するべきでは?)べきと、素人判断ですが、感じる内容の科学的な証明が出てきたり。

そもそも、凶器とされたニッカリンTが凶器ではない可能性が高いという証明さえされました。

これで再審を行わなければ、司法が自身に他を裁く能力がないと証明しているに等しい。
すくなくとも、弁護側が再審請求で出した証拠にたいする科学的な、または万人が納得できる論証を行うべきだと思う。

莫須有で済ませていいはずはない。
それが、死刑という究極の刑罰を扱うものの使命であり、義務であるべきだ。

過ちて改めざる、是を過ちという。

完璧な人間なんていやしないのはわかる。

でも、やはり完璧を求める意志・気概の無いものに、人を裁く権利はないと思う。
足利事件しかり、袴田事件しかり、名張事件しかり。

手をつくしたと思えないが故に、余計に思う。

だからこそ本日、奥西さんお再審を行うという判断になりますように。

そして、知ってほしい。決してこれは他人ごとではないということを。

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