居間塵(imagine)

居間塵、と書いて、イマジン。その日その時、流れゆく時の川から、思いつくままに掬いあげる。絵図とポエムの棚

ethos

2012-12-04 15:24:36 | 絵と音楽


心まで、病むのか?

2012-12-03 12:51:44 | ポエム

心まで、病むのか?

 

ひとは、珈琲をのむように
いつの間にか
病んでいる

囲われた中で
次々とスケジュールがたくまれて
進行していくから
自分を多面体にしてはだめ
大人しい飼い犬になり
すこしも吼えてはならない

集中豪雨はそのうちに
きっと、晴れる

飼い犬からは解放されて
ほんとに、美味しい、水をのめる

これは、希望ではない
分厚い評論よりも
素晴らしい、リアリズム

心まで病む前に
収穫されて、ほぐした綿花のように
気持ちを解放しよう
シュールレアリスムが
ここで、世界を広げてくれるから

注意、自分を見失う事もあるよ
しかし
それは、自分が、変わることでもある


心の友:五輪真弓

2012-12-03 12:05:29 | 音楽

                                         心の友:五輪真弓


きらっ!

2012-12-03 11:09:21 | ポエム

きらっ!

 

朝食の
小庭のさなかに
きらっ!
ひとつぶの天然ダイア
ここにしかないといつている
なるほど
周りをさがしてみても
きらっ!
みつからない
ゆうべのよわい秋雨のおいていった
プレゼント

秋雨がひとりでにはかがやかない
サンシャイン
太陽さんが
みつけてくれないと

直喩の世界の輝き
おれまがらない
ダイレクト
そのものの輝き
素肌の
一糸まとわずの
美、薇、媚

クチにいれたままの
パン
わたくしの舌のうえで
ハガイジメニ遭い
悩殺されたか

かたまりのままだ

 

 


ダルマ・シティー

2012-12-02 17:05:02 | 


またね

2012-12-02 10:12:09 | ポエム

またね

 

いつも朝
かたちがない
きょうは
おきだしてから
電子レンジで600 wで2分でいこう

キッチンになっているのが
視聴覚と臭覚
両手両足

瞬間湯沸器よ
あっと、手間どって
元栓、なくなっている
きょうを映しておいたビデオも

もともと、なにもないはず
きようは、好き、にしたがう
といっても、その好きがない
好きよ好き
さがしてもさしあたり
みあたらない

天気予報は

傘もないのに雨
そうだ、キッチンで
雨料理

煮ても焼いても
きょうが蒸発する
いいから
きょうがぼやけて、霞になっても
気持ちだけでそっとしておこう

あした、またね!

 


あれは

2012-12-01 11:21:36 | ポエム

あれは

 

あれは
夏の豪雨
蟷螂の死体を巣穴に突こむ蟻
秋雨か
しかし、バシバシと音がきこえる
柿喰う人はめくられ
次の頁でいなくなる

あなたすこし旅人?
いいえ、そう見えますか?
なにか、美しいほうえばかり
眼がいっています
あら、そう見えます?

この絵は時間かけました?
モジリアニの女のベッドみたいに
首をらくらくのばせるながさ
きにしていました

白い足首が
濃いグリーンの苔野を
はしってゆく夢をみました
すべらないか氣になって
眼が覚めました

それは
今の話題でしょうか?
いいえ
記憶の女がそっと、可愛い聲で
おしえてくれました
そっと、でした

あれは
やはり秋雨前線
夏の豪雨ではありえません
蟻は蟷螂の死体を
巣の奥深くに
やっとはこびこみました

 


オールナイト

2012-11-30 18:05:58 | ポエム

オールナイト

 

大勢のアメリカ兵がいた
都会の夜はミリタリー・ポリスがいた
クリスマス・イブはオールナイト
ヤスモノのシャンパン一本で
キャバレーで朝まで踊り明かす
占領されている国だから
アメリカがお手本、今でもそう?
そんな時代の風俗は
かなり、今から見ると
刺激的に思えるけれど
ミリタリーがしりごみして
自由主義とか民主主義とかが
流行していた、その頃のこと
アングラでない明るい頽廃?
疲れを知らぬ若さがぎらぎらしていた

二人でカワラマチの屋台で
  あっ、寒、といいながら
夜明けのラーメンたべて
若い不眠のねじれた欲望を
安価な食欲でなだめて
あとくされの無い
さようなら、をする
感情の街であったから
行動はきえてしまったが
占領と青春が
メビウスの輪に
とらわれていたころの
拙いロマンスの一幕芝居でありました

その場所は地下駐車場になっています
なんででしょう?
これも風邪をひくような
寒いお話ですね

 

 


デジブック 『イルミネーション2』

2012-11-30 15:32:15 | デジブック

                         デジブック 『イルミネーション2』


2012 新梅田シティのクリスマス [ 山下達郎 Christmas Eve ]

2012-11-30 14:34:07 | デジブック

                            2012 新梅田シティのクリスマス


making love

2012-11-29 13:23:50 | ポエム

making love

 

幸福
人と人
ネイチャー
シネマ
芝居
絵画
ミュージック
フィロソフィー
あらゆるドリーム
すべてのパヴァーヌ
ほほえむ偏愛

making love とは
不完全にしかできあがらないこと
ある部分をかくしてごまかして
やっとできたと思うようにすること

いつもみつめて眼をはなさない
獰猛な番犬を飼っていないと
煙や霞になりはててしまうこと

それとも委細かまわず
野放しにすること
野生の復活の戀
生命の仕掛けのたれながし
排水溝の清掃は
かならずなおざりになる

人の世界の
深い深い地下街で
呻吟するエアコンのように
大事業の内臓は
怪奇で難曲にみちているから
よほどの信念をこめた
making loveにこそ
灯をともさないと、ね

おざなりはさむいよ

 


踊る銀鱗

2012-11-27 22:37:09 | ポエム

踊る銀鱗

 

JAZZをきいていて
ふと眼にうかんだ

網にかかった鱗族
シルバーが踊る
しかも
捕われの身にしてでさえ
嬉々として危機を迎えているのだ

人もまた
ときには
重荷の理性とやらを
かなぐり捨てて
鱗族のごとく
シルバー踊りをおどりたまえ

その時見る世界の光は
どのように眼を射るのだろうか
クレージーな世界が
もっと鮮明にみえそうだ

とはいえども
もともとクレージーな世界ゆえ
ただ揺れ動くだけの話かもしれない

だったら
そのまま揺れていればいい

セフィティーネットとやらが
破れるまでのお話だけれど
ジプシーの球はそれでもまわるのだから


2012-11-26 19:01:54 | ポエム

 

彼女は
ふかい森にすんでいます
爪と眼とサウンドレスの飛翔
宵のうちに
計画をたてるそうです
今夜のレストランを
どこにするのかを

彼氏はいません
きままに考えます
味覚をとわずに
今夜は食事をはやくすませて
哲学をします

何故、夜は認識できて
何故、昼間はねむいのか
彼女の世界は夜だけですから
夜があけたら
弾丸を撃つ彼氏に
いわば亡霊を撃たしめんことを
画策しなければならないのです

彼女には彼氏がいないのですが
ママからこっぴどくせかされているのです

哲学だけでは
ママを説得できません
だから亡霊をあちこちの枝に置き
彼氏に撃たしめて
世界の音をけしているのです

哲学だけでは
いくらなんでも
解くわけにはいかない、と
彼女は夜陰に
ほー、ほーと鳴くのです

 

 

 


2012-11-26 18:17:12 | 


2012-11-25 18:23:29 | ポエム

 

花見んと
酒はどぶろく
k公園のすぐ横のほそみちえ
バケツをもって買いにやらされた
アルミの柄杓で白いドブの水
ガバガバとバケツに一杯
昔、曽呂利新左衛門という侍のように
そろり、そろり、とあるいて公園まで
折箱の料理をひろげてみんなが待っている

それからはもう、あっちも、こっちも、
花をわすれて飲み食いレース
ふと、みあげると
花と三日月が
薄墨色の屛風に描かれていた

嬌声、罵声、も遠くへやって
そのままねころんでいたら
野性の足が5,6本とんできた

あ、これが、オッサンか?

しばらくしたら
オッサンは、鼾をかいていたし
キョウト画壇の屛風絵は消えていたし
提灯の灯はきえていたし
k街界隈は森閑として更けていたし
そんな頃の花見はそれっきりにいたしました

それからは、火宅でしたが
いまは、水宅?ですが
寒暖あいまっておもしろいです