ダンス
ダンスはダンス
ひとりでおどるも
みんなでおどるも
ダンスはダンス
ときどきふっと
にげだしたくても
みんながおどれば
おどりつづける
それがダンスだ
ダンスのいのち
こころがいきいきわくわくしてれば
おどりつづけることだ
はじけるまで
それが人生ダンスというものさ
愛 ラブ ユウ
両手にもてるだけいっぱいの
愛 を持って
マラソンはできない
その重い想いで手は振れない
空中分解するジェット機だ
コックピットはせきのやまの問題で
メーター危機ひんぱつし
もはや飛行物体ではなく
空の異物になりはてる
高等数学もやくだたない
なんというやっかいなものなのか
愛 ラブ ユウ は
パラノイアなのか
原始でうまれた
きえないがんじょうな欲望なのか
石器時代の愛も
石の器のなかで
のたうちまわって
でていこうとしなかった
いきていくのに手放せない
食物に匹敵する
え?
敵 的 笛
おおくの愛はもたないで
もつのなら、毎日、おおでをふって、小匙一杯
レシピのなかの 塩ほどでいいじゃん
ちかちか
ちかちかとする
お星様のお城のいりくち
だれかが お星様のごようがあって
信号をうけとったのだ
そのひとは
ほそいみちのむこうに
じっとまっているひとに
「ちかちか」をとどけにいった
すると真っ暗だった家が
パットあかるくなって
やさしいメロディーまでながれだして
そのひとは
やっと
くるしみからぬけだした
どうしてくるしみからぬけだせたのかは
ほんとうのところは
わからないままで
でも
いつまでも「ちかちか」は
そのひとのむねのなかで
ちかちかしていればいいのだが
ジェット・コースター
その木の高さからいって
その木の落ち葉はたのしめる
かぜのまわりぐあいのえいきょうは
ジェット・コースター
あかいのがすうまい たばになって
まいあがっているし
またきゅうに みどりののこったきいろいのが
まいおちてきてかさなりあっている
ユウエンチをはるかにこえて
マインド
マインドのせかいのおはなしをしてみよう
まいあがりまいおちて
とまらないでユラユラとフラフラといつもたゆたい
みえないほど遠いところまでいって まよったり
めのまえの ふかいあなにおちたりして
つちになるまで はなせない
てさげカバンのように
いつもみにつけていないとおちつけない
そのおもさやかるさによって
すっかりたのしんだりかなしんだりするくせを
いつもてばなせない
マインド
どこでだれがつくったのかわからない
いちばんすばらしいジェット・コースター
そこえいけ
いったら まいあがるか まいおちるか
どっちかだろう
まいあがったら したをみてめをみはれ
まいおちたら うえをみてめをみはれ
みえるものはみんなみて
みえるものがすっからかんになるまでは
めをつむるな
つむったらまけるとか
つむらなかったらかてるとか
きめつけないでむしんになれ
まいあがったままでも
まいおちたままでも
そこでけつだんなどとせっかちなことをいうな
もっとさきの
はるかなかなたに
つみかさなってゆれながらつったっているような
おおきなものが
まちかまえていることを
わすれるな
みえないもののなかからでも
しっかりした
おおきなものをみつけることができたなら
おとしてこわすことをおそれて
ぐるぐるじぶんをまきつけて
はじけたりしないでくれ