居間塵(imagine)

居間塵、と書いて、イマジン。その日その時、流れゆく時の川から、思いつくままに掬いあげる。絵図とポエムの棚

一瞬

2011-03-10 14:00:04 | ポエム

あっ と

あっ と

 

時のしゃくとりむしは

どんなまがりや とっき も

しらずしらずのうちに

のっそりと

こえてゆく

 

あなた

回路不明の

ほんとうは

出鱈目か

 

賽をふる なげる 

過去になるのが

ルからタにまたがる回路

瞬間をつくる回路

 

幾世紀もかけて

きずきあげたものも

回路の迷路のなかで

きえる

 

そして

同じ回路のなかで

再生する

 

きえても

いつまでも再生を続けよう

いくばくかの

前進のファッションで

 

 

 


ノイズ

2011-03-10 01:31:24 | ポエム

しずかに
ノイズをきいている
なんだろう
このふしぎなおもさのある
確かな音
ヘビーな夜の
隠された意味を
しらせている

このまま続く夜のノイズが
めくれあがっていくとき
静寂が支配するのは
世界が交錯する瞬間

めくれたあとのひどい傷を
なんとかして
へいたんなものにしないと
おちつけないという
贅沢

それができたら最高の贅沢だ

問題は
月が静かに消えてくれないと
人は眠りから覚めないだろう

そして永遠がちらっと通り過ぎるのだ