あっ と
あっ と
時のしゃくとりむしは
どんなまがりや とっき も
しらずしらずのうちに
のっそりと
こえてゆく
あなた
回路不明の
ほんとうは
出鱈目か
賽をふる なげる
過去になるのが
ルからタにまたがる回路
瞬間をつくる回路
幾世紀もかけて
きずきあげたものも
回路の迷路のなかで
きえる
そして
同じ回路のなかで
再生する
きえても
いつまでも再生を続けよう
いくばくかの
前進のファッションで
あっ と
あっ と
時のしゃくとりむしは
どんなまがりや とっき も
しらずしらずのうちに
のっそりと
こえてゆく
あなた
回路不明の
ほんとうは
出鱈目か
賽をふる なげる
過去になるのが
ルからタにまたがる回路
瞬間をつくる回路
幾世紀もかけて
きずきあげたものも
回路の迷路のなかで
きえる
そして
同じ回路のなかで
再生する
きえても
いつまでも再生を続けよう
いくばくかの
前進のファッションで
しずかに
ノイズをきいている
なんだろう
このふしぎなおもさのある
確かな音
ヘビーな夜の
隠された意味を
しらせている
このまま続く夜のノイズが
めくれあがっていくとき
静寂が支配するのは
世界が交錯する瞬間
めくれたあとのひどい傷を
なんとかして
へいたんなものにしないと
おちつけないという
贅沢
それができたら最高の贅沢だ
問題は
月が静かに消えてくれないと
人は眠りから覚めないだろう
そして永遠がちらっと通り過ぎるのだ