居間塵(imagine)

居間塵、と書いて、イマジン。その日その時、流れゆく時の川から、思いつくままに掬いあげる。絵図とポエムの棚

白いゆび

2012-11-07 14:45:29 | ポエム

白いゆび

 

へやがくらいので
ゆびがかがやいて

いつものうえで
よこのほうこうにひかる今夜のほしたちが
へやのかべのうえで
つめたいエアーのちぶさになる

それからすこしのあいだ
とりたちがベッドのうえで
はしやいで
ひとすじのしせんをくぎづけにする

あさまでのひとりぼっちのページのうえでも
はねまわる

そらのいちばんふかいところは
いまたくさんのひえた溶岩が
いってんをめざして
ふりそそいでいるとしたら
その光年のながさは
こんなちいさなひとりぼっちのへやまでは
とどくこともないが
たったいちどでおわる
いきもののいのちのまえにでてきて
もえつきるのが
見たい

ひとりぼっちの空間に
なにかが
ただよってくるけれど
めにはみえない

幻影はないほうがきらくだ
強力脱臭剤でも撒こう


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