ちかちか
ちかちかとする
お星様のお城のいりくち
だれかが お星様のごようがあって
信号をうけとったのだ
そのひとは
ほそいみちのむこうに
じっとまっているひとに
「ちかちか」をとどけにいった
すると真っ暗だった家が
パットあかるくなって
やさしいメロディーまでながれだして
そのひとは
やっと
くるしみからぬけだした
どうしてくるしみからぬけだせたのかは
ほんとうのところは
わからないままで
でも
いつまでも「ちかちか」は
そのひとのむねのなかで
ちかちかしていればいいのだが