以前イギリスのNゲージ模型、とくに蒸気機関車はスポーク動輪が抜けていないなど出来がひどいと書きましたが、今回、カタログにシースルーホイールとあったのを見つけ注文してみました。第二次大戦後の蒸気機関車、5軸、2-10-0。クラスN9とありました。写真は少しイギリス機らしくない格好と思いましたが、届いてみると意外と小さく、線も細くやはりイギリスらしい機関車です。そして、動輪はたしかにシースルー。シリンダー周りの精密感もすばらしい出来です。惜しいのは塗装。艶を消しすぎ、ボイラー周りのレールホルダーに接着あとらしき光沢が点々と見えてしまっていたりすること。キャブ窓の透明部品の出来のわるさ。テンダーモーターなので余計目立つためフロントの透明窓ははずしてしまいました。とは言え、BRの初期エンブレム版を選びましたが全体の出来映えは進歩を感じるモデルです。DAPOL社製。
ドイツの古い客車。ついでにババリア鉄道時代の急行用客車。ルーフのベンチレーターの形、そして数がすごいですね。大型ボギー車になってもボディのワクワクした塗色は馬車のイメージを引きずっているのかな。この枠、窓周りとボディーでルールを変え雰囲気を出してますね。白いラインが目立ちますが黒いライン(鋼帯か)も使われています。この黒が独特の深みを出していますね。窓枠は黄色ですが実物は木製ニス塗りなのか真鍮製なのか不明。後の時代の塗色だとダークブラウンなので木製かもしれません。
1920年代のMITOROPA食堂車。ドイツの場合、食堂車とか寝台車は経営が別会社。この時代くらいから鋼製車体の食堂車や寝台車はダークレッドなのですが、これは木造車。こんな車輌で供されるメニューはどんなものかじつに、ホントに興味があるのです。