G5RVアンテナ製作用の基板セット(なんとガラエポ基板なのだ)及び部品一式が中国から到着した。
[到着したG5RV基板、左がMコネ用、右がBNC用]
今回のG5RVは「アンテナ研究会」メンバーの使用経験に基づいて構想されて軽量かつ高性能を目指している。
このキットの内容は
- G5RV用の基板セット(上下2枚)
- M型またはBNCコネクタ
- 300Ωフィーダー線14m
- ネジ一式【・M3-6㎜ねじ:5本(1本は予備)
・M3-12㎜ねじ:3本(1本は予備)
・M3菊座付ナット:7個(1個は予備)
・M3手回しネジ:2個
・R1.25-3圧着端子:6個(1個は予備)】
だ。重さは300gチョット。その殆どはフェーダーの重量。
あとは100円ショップで1Φの片側15mのアルミ線(銅線でも良い)を購入すれば簡単にG5RVが完成する。
世間ではDP等にIV線を使っているが移動用ならば1Φアルミ線が性能・コスト・メンテナンスを考えても一番と考えている。
さて、今回はこのセットの検証も兼ねて研究会メンバーJE2SDE局の協力でG5RVを構築してみる。
まずはセット内容はこれ。(但し、コネクタUHF-JorBNCで基板内容は変わる)
最初にコネクタ側基板を使って制作する。
MコネをM3-6㎜ネジ2本でひとまず菊座ナットを使用して固定する。
(菊座ナットをペンチ等で固定した上でネジ側で絞めていく)
ここにフィーダを通し芯線を半田付けする。
フィーダーのもう片方は圧着端子を取り付けてMコネのGND側へ接続。
このネジはM3-12㎜で固定した。
この部分に同軸を接続する。
次は、フェーダーの反対側、エレメントを取り付ける基板側だ。
コネクタ側同様にスリットにフェーダーを通す。フィーダー先端に圧着端子を取り付ける。これをM3-12㎜のネジと菊座ナットで固定する。
フィーダを固定した菊座ナットの上に、黒いM3手回しネジを取り付ける。
アンテナ線は、手回しネジの部分に固定する。
最後にアンテナ線へのテンション防止用のロープを取り付ける。
テンション防止ロープの先端は結んでいて、ここにエレメントのアルミ線を1回巻いておくだけだ。
[アルミ線展開時の接続方法]
いよいよ、製作したアンテナを屋上へ設置してみる。
まずはポールへ取り付けてみる。テンション防止ロープをポールに1回巻いてアンテナの落下防止をする。
これにアルミ線を取り付ける。
今回のエレメントは片側7m、全長14mのハーフタイプだ。
フィーダーは13.3mのフルサイズのままで問題ない。
フルサイズにするならば片側14.25mのエレメントを取り付けてフルサイズとして使用出来る。
エレメントを取り付けたところで、10mポールを上げていく。
実際には5m高とした。
13.3mあるフィーダーは、金属物や地面、建物に接触しないように斜めに伸ばした上で同軸に接続した。
同軸ケーブルはコネクタ部分で15cm前後の10回巻きにして部屋へ引き込んだ。
アルミ線を逆Vへ展開してアンテナ設置完了だ。これにマニュアルチューナーを使って聞き比べを実施した。
同じ場所に設置されている短縮コイル型の全長7mのV型ダイポールと比較を行った。
実は、同じダイポールなので有意な差が出るほどSが変わるのか?思ったが。
周波数をSSBに合わせて信号を聞いてアンテナを切り替えると・・
なーーんだ、やはり変わらないか?
SSBでははっきりしないなぁ?とCWを聞いてみるとハーフG5RVの方がS2くらい強かった。
10mまたは6.2mのグラスポールがあれば、軽量で高性能なマルチバンドアンテナとして使用出来る。
(G5RVは効率の良いリニアローディング方式だ)
10数年間G5RVを使ってきたメンバー2名も本キットの出来に大満足だった。
基板、フィーダ等、必要な方は7k3diwあっとjarl.comへお問い合わせ下さい。
本キットはG5RV改良版となっていますのでサイズについては14.25mでお願いします。
またバラン接続の理由はSWRの問題でしょうか?
実績で申し上げますと、同軸接続部のユニットの代りに1:1バランを入れてください。
同軸を巻くソータバラン以外では減衰が大きくなって飛びが悪くなるとの報告があります。
4対1のバランを付けようと思いますが、大丈夫でしょうか?、また、バランを付けるとソタ-バランはどうしたらいいよでしょうか?。
宜しくお願い致します。
宜しくお願い致します。
すみません。
度々、すみません。
宜しくお願い致します。
おっしゃる通りです。
このアンテナ某クラブ局の2TX三連覇を支えたアンテナです。
キットは軽量で頑丈でした。むしろ強風でアルミ線が切れたりしますが・・
接続も簡単です!ひとつ如何ですか?
研究会メンバーと夕会の件は伺いました。
先日研究会メンバーの某局と話し合いましたが平衡変換しないと悪さするからバランは必要ではないか?と思ってました。
コア使った1:1バランでも良さそうですね。
G5RVはマルチバンドアンテナとしては非常に良いアンテナです。(コイルもなく、トップヘビーにならず)
フルサイズG5RVでは、7MHz3/4λ、10MHzダブルツェップ、14MHzEX.ダブルツェップ動作です。
エレメントは敷地に合わせてジグザグでも良いです。
ぜひ試してみて下さい。
エレメントがハーフサイズでフィーダーがフルサイズは初めて聞きました
給電は基本通りソータバランですね。一度は試してみたいアンテナです
ここで設置したハーフサイズは、エレメント長片側7m、300Ωフィーダーはフルサイズと同じ13.3mです。
これはリニアローディングが効いて正式なハーフよりは利得が向上します。
三宅島移動では300Ωフィーダー長7.5mの本当のハーフを使用していましたが、問題なく同調が取れました。
釈迦に説法の感はありますが、
・300Ωフィーダーは金属物や地面に沿わせない
・同軸は20-30mの物を使用する
(この実験でも30m3Dケーブルでした)
・給電コネクタの部分で15cm10回巻にする
を守ればより同調がし易いはずです。
勿論、アンテナの設置環境にも影響されますが。
フル・ハーフ共に7-21MHzでは良好に使用できます。フルは更に3.5MHzも良好です。
防水については
給電コネクタの部分をプラスチックケースに納め、アンテナエレメント接続部分と合わせてコーキングする等の必要があります。
少なくとも外付けチューナーならばどのバンドも問題ないと思います。
沖縄等国内通信向けには非常に良いアンテナです。
固定で使用したいのですが防水をどうするか考えてます