今回も前回の記事に続き3エリアの局長さんから楽しい?レポートを頂きましたのでインラインにて紹介・解説します
今回は先日購入した15エレシングルと比較しました。
アンテナ高さは6mH 詳細は添付参照ください。
いくら何でも15エレ八木には負けるだろうと、急ぎ購入し佐藤さんを一度責めてやろうかと思い比較しに行ったのですが・・・
ですよね?普通は
- アンテナの選択は八木やループが一番と思っている
- メーカ製のほうがゲインもあると思っている
実は「そういう場所ならば15段がベストですよ!」と勧めたのは私ですから眉唾?と思われていても仕方がないのですね
でも本当に探究心?のある方ですね
15エレシングルとの比較の感想は・・・
何故かまたX7000と同じで、聴こえない飛ばないのでやってみてがっかり・・・
もう本当に聴こえずで、比較にならないのです。
よって、添付には15エレのDATAはありません。
(アホらしくて取りませんでした)
勿論、一体どういうことだと思いました?
まぁでも事前にロケを伺っていたので差はあると思っていましたが「そんなに差が出たのか?」と
方法は430FM、430FT8で最初に同軸コリニアで聞いていて八木に切り替えて
アンテナ振りながら探してみるのですがとても弱くなってしまい聞こえなかったり
FT8でも見えないのです。強くなる局は皆無でした。
↑広い平野の関東ではこれは起こりにくい。しかし正しくアンテナ比較を行うと「あれ」っと思われることは起こっている
平野が比較的狭く、起伏に富んだ地形かつ海あり湖ありの場所ではダウンチルトは相当威力を発揮します
滋賀や愛知の局は聞こえましたがモービルホイップでも聴こえる所と
比較しても面白くもなく、比較しに来たのに結局最後までコリニアで運用してしまい
ました。
↑確かにその通りで見通しにある地域やピンポイントに向けて交信するのはビームアンテナが圧倒的に有利です
今回は300km越える局と出来ましたのでとても感激ですが、
15エレはこれから移動では使わないので、痛い買い物でした・・・衛星用にするか
な。
今回もやっていて不思議なのは山の真裏なのに100km越えに呼ばれるのです。
(今までの運用もすべてCQです。)
丹沢山系の相模湾に面した南斜面の実験でも同軸コリニアを含む通常のアンテナでは丹沢山系の裏側の埼玉中心部と交信は出来ないのです
ところがダウンチルトに切り替えると途端に入感して来るのです、つまり地上の見下ろせる場所、標高100mでも構いません。
そこから海や湖、地上が見えていればそれに向けて電波を叩きつける、するとその乱反射で山の裏に回り込むのです
見下ろせる場所から電波を下向きに放射すれば八木でも同じことが出来ます、しかし水平面が狭いことで思うようには交信できません
最後に、
関東と違い関西、とりわけ滋賀県は大票田の愛知・兵庫大阪方面までは
60-100km有り、430ではとても遠いのです。
今の15段(最初16段だと思っていました。)でも不足はないのですが、
更なる欲が出てきてしまいました。もっと飛ばしてみたいと。
15段と同じダウンチルト角度の低山仕様で
怖いものなしの20から30段くらいの日本一のモンスターコリニアアンテナ
なんてのも良いですねぇ~~~
15段を20段30段にしてもSが良くて1上がるだけです。
段数が増えると垂直面が狭くなり広がりを持っての反射や回折が出来なくなる可能性があります
これ以上段数を増やすことはデメリットがメリットを上回る可能性があり難しい選択です
1400mの1.2Gで15段と31段の比較を行いましたが・・これは見通し範囲内の交信でしたがので確かに31段が良かったです
アンテナはロケーション・障害物の有無・水面の存在そして標高、そして目的によって使い分ける必要があります
私の最近のメインバンド430MHzや1200MHzでは同軸コリニアといえども各バンド最低3本もって遠征先に合わせてアンテナを選択します
段数の少ないダウンチルト→近距離・中距離・対ビームアンテナ用
段数そこそこのダウンチルト→中長距離用(主力アンテナ)
利得優先の多段同軸コリニア
結果的に
私にクレームを言うつもりが・・私の選択が正しかった事を更に証明して頂きました
「15エレ全く相手にならず!」だったようです
こんなにダウンチルトがハマる場所があるのですね?
最近は依頼された方の運用形態に合ったアンテナを作っています
まあ、立山に提供するつもりで始めたダウンチルトでしたが
いろんな場所で成果をあげているようです
次は神奈川局の例を紹介する予定です
「15エレの八木で聞こえず」の信号が浮き上がって聞こえる。ダウンチルト、凄いですね。