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六本木のディスコで黒服のバイトをしながら満ち足りぬ日々を送っていた彰洋は、偶然出会った幼馴染の麻美に不動産屋の美千隆を紹介される。時はバブル真っ盛りの八〇年代後半。おれはおれの王国を作りたいんだ―若くして成り上がった彼の言葉に魅せられた彰洋は、二十歳そこそこで大金を動かす快感に酔いしれていく。
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バブル当時、田舎娘だった私には「はぁ~バブルの東京ってこんなんだったの」というだけでも楽しめる一作。
馳星周ワールドなんだけど・・・、とことん暗く後味の悪い気分にさせてくれる(けど面白いんだけど)他の馳星周作品とは一味違う世界です
馳星周ワールドに多い「闇の世界の住人」ではなく、身近にいそうな「普通の」青年である主人公が大金を動かす喜びにとりつかれ、のめり込み、騙し騙されていく・・・スピード感もあって、読後の後味の悪さもありません
・・・でもちょっとエロいシーンが多すぎやしません???